「もうすぐ結婚式を控えている」「近々、水着を着る予定がある」など、イベントに向けてダイエットを頑張っている人は多いでしょう。
短期間でのダイエットは、身体に負担がかかるため、自己流でおこなうと健康を害することも。
このようなリスクを回避する方法として、「医療痩身」という手段があります。美容クリニックなどで受けられますが、どんな方法なのでしょうか。
今回は、医療痩身の特徴やメリット・デメリットについて説明します。
資格
日本肝臓病学会専門医、日本超音波医学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本内科学会認定内科専門医
医学博士
オーソモレキュラー・ニュートリション・ドクター(OND)
日本コスメティック協会 スキンケアマイスター・コスメマイスター
著作:人生を好転させる2-week 鉄活
所属学会
日本肝臓学会西部会 評議員、日本消化器病学会中国支部 評議員、日本消化器内視鏡学会中国支部 評議員、日本美容皮膚科学会 会員、日本オーソモレキュラー医学会 会員、「Dr‘s gym 健人」代表、マイフローラ(野村乳業)顧問医師
医療機関で痩せる!?「医療痩身」とは
多くの人が一度は取り組んだことのあるダイエット。自己流でおこなう人も多いのですが、目標を達成できない、リバウンドしてしまう、体調が悪くなってしまうなど、なかなかうまくいかないものです。
このように、自己流でのダイエットが難しい場合には、プロに相談することも方法のひとつ。
たとえば、パーソナルジムなどに行くと、運動や食事はもちろん、姿勢の改善など、さまざまな角度から目標達成に向けたアドバイスをトレーナーからもらうことができます。
また痩身エステでも、マッサージやマシンなどによる施術、あるいはサプリメントなどで痩せやすい身体作りを目指すことができます。
これらの施設を利用することもダイエットの一つの手段ではありますが、効果が出るまでに数か月かかることも。
そのため、より短期間で痩せたい場合には「医療痩身」が有力な候補のひとつになるでしょう。
医療痩身(または医療ダイエット、メディカルダイエット)は、医療行為によっておこなうダイエットです。
医療痩身の方法としては脂肪吸引が有名ですが、ほかにも注射や点滴、内服薬、医療機器による施術(例:温熱や冷却による脂肪破壊、電気刺激による筋収縮)など、実にさまざまな方法があります。
医療痩身のメリット
医療痩身のメリットとして、次の3つが挙げられます。
即効性がある
方法にもよりますが、脂肪吸引や医療機器での痩身など、即効性の高い治療法があります。
実際にその治療法が受けられるかどうかは医師の判断になりますが、「具体的にいつまでに痩せたい」というような目標がある場合は、クリニックで相談してみるとよいでしょう。
リバウンドのリスクが少ない
効率よく、リバウンドのリスクを抑えてダイエットをするためには脂肪細胞の数を減らすことがカギになります。
ところが、自己流のダイエットで一度増えた脂肪細胞の数を減らすことは簡単ではありません。
というのも、脂肪細胞は運動や食事の見直しで小さくすることはできても、数は減らないと言われているからです。脂肪細胞の数が減らなければ、リバウンドもしやすくなります。
その点、医療機関でおこなわれる痩身術の中には、脂肪の数を減らすことができるものがあります。
また、脂肪だけでなくEMS、HIFEMなどを使った筋肉にアプローチする医療機器もあるため、より効率よく理想の体型を目指すことができます。
部分痩せができる
自己流のダイエットで部分痩せをするのは至難の業ですが、脂肪溶解注射や医療機器を使った脂肪破壊治療などなら、二の腕や太ももなど、気になる部位に直接アプローチすることが可能です。
医療痩身のデメリット
医療痩身にはメリットも多いですが、デメリットもあります。たとえば、次のようなものが挙げられます。
費用がかかる
治療法にもよりますが、医療痩身を受けるためには数千円~数十万円ほどの費用がかかります。
また、1回あたりの料金が手ごろでも、効果を出すために数回の治療が必要になることもあります。その他に診察料などもかかるため、総額でどのくらいかかるのか、確認するようにしましょう。
治療には副作用やダウンタイムが伴うことも
医療痩身は医療行為です。
そのため、薬の副作用が出たり、ダウンタイムがかかったりするなど、一定のリスクが伴います。方法によって伴うリスクは大きく異なるため、その点についてもよく理解した上で治療を受けるかどうかを検討する必要があります。
以上、医療痩身についてご紹介しました。
短期間で効率的に痩せたい人にとって魅力的な選択肢と言えますが、デメリットもあります。
よく吟味したうえで自分に合った方法を取り入れてみましょう。