不動産売買はさまざまな手続きや書類作成があり、金額も大きいため、一般的には不動産会社へ仲介を依頼します。しかし何度も経験するものではないため「京都ならどの不動産会社がおすすめかわからない」と迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。
不動産会社には得意な不動産の種類や、対応しているエリアの違い、連絡の取りやすさ、スタッフの対応力など、さまざまな違いがあります。
そこでこの記事では、京都でおすすめの不動産会社10社をランキング形式で紹介します。選ぶときのポイントや注意点も紹介しますので、不動産会社選びの参考にしてください。
京都でおすすめの不動産会社ランキングTOP10
ここでは京都で不動産売買におすすめの不動産会社を次の10社、ランキング形式で紹介します。
ランク | 会社名 | 運営会社 | 対応不動産 | 仲介取扱件数 |
1位 | LIFULL HOME’S【住まいの窓口】 | 株式会社LIFULL | 注文住宅・新築一戸建て・中古一戸建て | – |
2位 | 住友不動産販売 | 住友不動産販売株式会社 | マンション、一戸建て、土地、事業・投資用物件 | 38,144件(全店舗、2022年) |
3位 | 三井のリハウス | 三井不動産リアルティ株式会社 | マンション、戸建て、土地 | 41,183件(全店舗、2021年) |
4位 | 京都洛北不動産売却ネット | OPEN STYLE | マンション、一戸建て、土地、その他(要問合せ) | – |
5位 | 府庁前住宅 | 株式会社府庁前住宅 | マンション、アパート、一戸建て、土地、その他 | – |
6位 | 長谷工リアルエステート | 株式会社長谷工リアルエステート | マンション、一戸建て、土地 | 2,111件(2022年) |
7位 | ヤマダ不動産 | 株式会社My Home Do | マンション、一戸建て、土地、事務所、ビルなど | – |
8位 | CENTURY21 ライズ不動産販売 | 30,427件(2022年3月) | マンション、一戸建て、土地など | 30,427件(2022年3月) |
9位 | ハウスドゥ | 株式会社And Doホールディングス | マンション、一戸建て、土地など | – |
10位 | 京都ライフ | 株式会社京都ライフ | マンション、一戸建て、土地など | 約10,000件 |
取り扱い物件数や対応不動産などを比較し、自身に向いているのか検討してみましょう。
1位:LIFULL HOME’S【住まいの窓口】
※画像出典:LIFULL HOME’S【住まいの窓口】公式ホームページ
LIFULL HOME’S【住まいの窓口】京都店の基本情報 | |
運営会社 | 株式会社LIFULL |
店舗数 | 48店舗 |
対応エリア | オンライン:全国 店舗:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県、福岡県 |
営業時間 | 10:00~19:00 定休日:火曜日・水曜日、年末年始 |
相談料 | 無料 |
LIFULL HOME’S【住まいの窓口】は京都で新築物件や注文住宅を建てたい、探したい、という人におすすめのサービスです。住まい選びに詳しいハウジングアドバイザーが、中立的な立場から住まい選びに関するアドバイスに対応してくれます。
家選びや家づくりの相談だけでなく、希望条件に合わせて住宅メーカーや工務店、ディベロッパーを紹介してくれるのも特徴です。
また、LIFULL HOME’Sでは、不動産査定を最大10社までで依頼できる不動産一括査定サイトも運営しています。提携する不動産会社は3,000社を超えており、土地やマンション、戸建てだけでなく、倉庫や工場など幅広い不動産に対応したサービスです。
一括査定が気になる方は、以下の記事も参考にしてください。
ライフルホームズのリアルな口コミ・評判は?不動産一括査定の提携社数が業界トップクラス
2位:住友不動産販売
※画像出典:住友不動産販売公式ホームページ
住友不動産販売の基本情報 | |
運営会社 | 住友不動産販売株式会社 |
店舗数 | 京都府 7店舗(全国直営249店舗) |
対応エリア | 全国 |
営業時間 | 9:30~18:20 定休日:火曜日、水曜日 |
仲介手数料 | – |
仲介取扱件数 | 38,144件(全店舗、2022年) |
住友不動産販売は、年間で20万件以上の購入相談がある大手の不動産会社です。2022年は年間で38,144件もの仲介取扱件数を得られています。不動産売買以外にも、賃貸や買い取り業者など複数の不動産業を展開しており、情報量が豊富です。
広告から引渡し、アフターフォローまで、1人の担当者が一貫して対応するマンツーマンの営業体制を組んでいます。京都に詳しい営業担当者に依頼したい人におすすめです。
住友不動産販売のリアルな口コミや評価にも興味がある人は、以下の記事も参考にしてください。
【2023年最新版】住友不動産販売のリアルな口コミ・評判とは?特徴やメリットも解説
3位:三井のリハウス
※画像出典:三井のリハウス公式ホームページ
三井のリハウス(京都北センター)の基本情報 | |
運営会社 | 三井不動産リアルティ株式会社 |
店舗数 | 京都府内5店舗(2023年2月) |
対応エリア | 全国 |
営業時間 | 10:00~18:00 定休日:火曜日・水曜日 |
仲介手数料 | – |
仲介取扱件数 | 41,183件(2021年) |
三井グループの三井不動産リアルティ株式会社が運営する、不動産仲介サービスです。1975年に売買仲介業務を開始して以来、累計100万件の物件を取り扱っています。担当者全員が宅地建物取引士の資格を取得し、取引前後もサポートの手厚い不動産会社です。
空き家に対して、巡回サービスや建物調査、土地調査、リフォームなど、売却だけにとどまらない展開も検討できます。
三井のリハウスについて評判も含めて知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
三井のリハウスの評判は?口コミからわかるメリット・デメリット
4位:京都洛北不動産売却ネット
※画像出典:京都洛北不動産売却ネット公式ホームページ
京都洛北不動産売却ネットの基本情報 | |
運営会社 | OPEN STYLE |
店舗数 | 1店舗 |
対応エリア | 京都市全域 |
営業時間 | 9:30~19:30 定休日:水曜日 |
仲介手数料 | – |
仲介取扱件数 | – |
京都洛北不動産売却ネットは、京都洛北エリアを熟知した地元出身の担当者が対応する不動産会社です。地元を熟知するからこそ、物件の個性や魅力をふまえたスピーディーな売却プランを提案してもらえます。
また、売り主の利益を最優先にする売却姿勢が特徴で、物件情報の囲い込みをしないことを明言している不動産会社です。すでに他社に依頼した場合でも、不安があればレインズへの登録状況や広告掲載、商談状況なども確認してくれます。
地域密着の不動産会社を探しており、囲い込みを避けて京都で物件売却を目指したい人へおすすめです。
5位:府庁前住宅
※画像出典:府庁前住宅公式ホームページ
府庁前住宅の基本情報 | |
運営会社 | 株式会社府庁前住宅 |
店舗数 | 1店舗 |
対応エリア | 京都市内 上京区、中京区が中心 |
営業時間 | 9:00~19:00 定休日なし |
仲介手数料 | – |
仲介取扱件数 | – |
府庁前住宅は、創業65年の京都市上京区と中京区を中心に一戸建てやアパートなどを扱う不動産会社です。京都府職員互助会指定店のため、京都府庁をはじめ職員からも親しまれています。
京都市が登録する、京都市地域の空き家相談員が2名所属しています。空き家相談員は売却のほか、貸家や貸店舗としての有効活用など、物件に合うアドバイスを無料で実施してくれます。
京都市地域の空き家に対し、気軽な相談体制があるのも府庁前住宅へ不動産売買を相談するメリットです。空き家で悩んでいる、有効活用したいという人におすすめといえます。
6位:長谷工リアルエステート
※画像出典:長谷工リアルエステート公式ホームページ
長谷工リアルエステートの基本情報 | |
運営会社 | 株式会社 長谷工リアルエステート |
店舗数 | 44店舗 |
対応エリア | 首都圏、名古屋、関西、福岡 |
営業時間 | 9:30~18:00(京都店) 定休日:火曜日・水曜日 |
仲介手数料 | – |
仲介取扱件数 | 2,111件(2022年) |
長谷工リアルエステートは、マンションの施工で国内トップの実績を誇る株式会社長谷工リアルエステートが手がける不動産仲介事業です。マンション施工のノウハウを生かし、中古マンションの仲介に強みを持っています。
サービス面では、多彩な売却物件の価値を高めるサポートが魅力です。仲介バリューアップサポートでは、水まわりのクリーニングやプロのカメラマンによる物件撮影などをおこなってくれます。
また、仲介売却後のアフターサポートも豊富です。引き渡し日から3ヵ月以内に建物の不備が見つかった際、売り主が修繕費用を負担する契約不適合責任が発生します。しかし長谷工リアルエステートでは最長で10年間、最大1,000万円まで修復費用をサポートする建物保証10があり、長期的なサポートを得られます。
サポート体制を重視しつつ、マンションの売却を検討している人におすすめです。
7位:ヤマダ不動産
※画像出典:ヤマダ不動産公式ホームページ
ヤマダ不動産の基本情報 | |
運営会社 | 株式会社My Home Do |
店舗数 | 56店舗 |
対応エリア | 全国 |
営業時間 | 京都伏見店:10:00~19:00 定休日:水曜日(祝日は営業) |
仲介手数料 | – |
仲介取扱件数 | – |
ヤマダ電機グループのヤマダ不動産加盟店の株式会社My Home Doが運営する、不動産会社です。地域密着型の店舗でありつつ、大手のバックアップ体制が得られる点が強みといえます。
販売活動において、居住中でもインテリアコーディネートをしたようなイメージ図を作り出せる、バーチャルホームステージングが受けられるのもメリットです。手放したい家があり、できるだけ高く売りたい、きれいに見せたいという人におすすめです。
8位:CENTURY21 ライズ不動産販売
※画像出典:CENTURY21 ライズ不動産販売公式ホームページ
CENTURY21 ライズ不動産販売の基本情報 | |
運営会社 | 株式会社センチュリー21・ジャパン |
店舗数 | 996件(不動産仲介フランチャイズ店舗) |
対応エリア | 京都市全域 |
営業時間 | 9:00~19:00 定休日:水曜日 |
仲介手数料 | – |
仲介取扱件数 | 30,427件(2022年3月) |
CENTURY21 ライズ不動産販売は、京都市北区にある不動産会社です。京都府内の状況変化や口コミなど、地元ならではの情報や、大工経験を積んだ担当者による査定により、不動産の価値を生かした売却プランを立てくれます。
また、加盟するセンチュリー21は、世界規模の不動産大手フランチャイズチェーンです。大手不動産会社のような販売経路もあるため、空き家など売り手が付かないか不安な不動産売却を目指したい人の味方となってくれます。
9位:ハウスドゥ
※画像出典:ハウスドゥ公式ホームページ
ハウスドゥの基本情報 | |
運営会社 | 株式会社And Doホールディングス |
店舗数 | チェーン加盟店舗数:686店舗(2023年2月時点) 京都府内:14店舗 |
対応エリア | 全国 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
仲介手数料 | – |
仲介取扱件数 | – |
ハウスドゥは東京都に本社を構える不動産会社です。直営店と加盟店により全国規模で地域密着型の不動産売買を可能にしています。オンライン査定にも対応しており、在宅でも不動産査定を受けられます。
売却方法を状況に合わせて複数選ぶことができ、仲介のほか、買い取りや買い取り保証仲介、売却後もそのまま賃貸として住み続けられるハウス・リースバックの対応も可能です。また、建物のために貸している土地を指す底地や、借地権の買い取りにも対応しています。
売れにくい家がある人や、ハウス・リースバックで住み続けながら売りたい人におすすめです。
10位:京都ライフ
※画像出典:京都ライフ公式ホームページ
京都ライフの基本情報 | |
運営会社 | 株式会社京都ライフ |
店舗数 | 20店舗 |
対応エリア | 京都府全域 |
営業時間 | 9:30~19:00 |
仲介手数料 | – |
仲介取扱件数 | – |
京都ライフは、不動産売買のほか、賃貸管理などをおこなう不動産会社です。創業は1978年と、2023年時点で45年の運営実績があります。賃貸仲介やテナント、トランクルームなどの不動産事業で培われたノウハウを生かし、売却以外にも有効活用を提案してくれるのが特徴です。
京都市を中心に物件を扱っている不動産会社を探したい、売却も視野に入れつつ他の活用方法を知りたい人におすすめです。
京都で不動産会社を選ぶときの3つのポイント
不動産会社を選ぶとき、注目したいポイントが3つあります。
京都での仲介の実績
とくに、京都での仲介売買実績が多い不動産会社を選びましょう。不動産会社は売却や管理、賃貸など専門とする業務が異なります。京都での売却業務を多く扱う不動産会社なら、売却に関する手続きや成功のノウハウが蓄積されており、スムーズな売却を目指せるでしょう。
仲介の実績を調べるときは、不動産会社のホームページの確認や営業担当者へ直接質問します。このとき、得意な物件も聞いておくことをおすすめします。例えば一戸建てを売るのであれば、京都でマンションの売買に多く携わる業者よりも、一戸建ての実績が豊富な不動産会社のほうが、よりよい売却を期待できるからです。
また、不動産売買の仲介に必須な宅地建物取引業の免許も、実績が多い不動産会社か知る手がかりとなります。宅地建物取引業の免許は、免許名と免許番号の間に更新回数を示す数字が入るためです。回数が多い免許を持つ不動産会社ほど、運営年数が長いと判断できます。
不動産会社の利便性
連絡を取りやすく、店舗に足を運びやすい利便性のある不動産会社かどうかも、チェックしておきましょう。なぜなら不動産売買にかかる期間は、物件や立地によって異なりますが、長いものでは1年近くかかります。
売却期間中は、広告や内覧手続きなど、不動産会社と多くのやり取りが必要です。利便性の高い不動産会社を選んでおくと、売買までに交わすやり取りの負担を減らせます。
次のようなポイントから、自分が使いやすい不動産会社を選びましょう。
- 営業時間が連絡しやすい・行きやすい時間帯
- 定休日など連絡が付かない日程がはっきりしている
- メールの返信や電話の連絡がスムーズ
不動産会社のリアルな口コミ・評判
実際に不動産会社を利用した人の口コミや評判を参考にし、実態をチェックして選びましょう。公式サイトに口コミが掲載されていることもありますが、SNSや口コミサイトも調べておくと、より多くの情報があつまります。
なかには投稿された口コミへ返信している会社もあるため、対応力をチェックできるのも口コミを調べておくメリットです。
ただし、信憑性がない口コミ・評判も混ざっていることがあります。すべてを鵜呑みにするのは危険です。あまりにも悪評が多かったり、投稿された口コミへ会社側が悪意を持ったコメントを返したりしている会社であれば、避けるようにしましょう。
京都で不動産会社を利用するときの注意点
選ぶポイントには、自分に合う不動産会社か比較する以外にも、京都で不動産会社を利用する前に知っておきたい、3つの注意点を解説します。
査定額の比較なしでの売却で後悔
不動産会社によって得意な不動産が違うため、査定額の比較をせずに不動産会社を決めると後悔することがあります。売買に携わる不動産会社によっては、売却額に100万円以上差が出るケースもあるからです。
また、得意とする地域によっても査定額に差が出ます。特定の地域に詳しい不動産会社は、いつなら売り時なのか、どのようにPRすればよいかなど、有益な情報を把握しているからです。
京都府全域を対象として物件を扱う不動産会社もあれば、京都市内でマンションに特化している不動産会社もあるため、査定額の比較で不動産会社の得意な地域もわかります。
不動産会社へまとめて査定依頼を出す方法として、一括査定サイトを使うのもおすすめです。売りたい物件の住所をもとにおすすめの不動産会社とマッチングしてくれるため、サイト内からすぐに見積もり依頼をおこなえます。
見積もりまでは無料で受けられることが多いので、不動産会社の対応チェックも兼ねて、気軽に依頼してみましょう。
一括査定サイトを使うメリットをより詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
不動産一括査定サイトを利用するメリットとは?選び方のポイントも解説
囲い込みで引渡しまでによけいな時間
不動産売買では、囲い込みという行為が発生することがあります。囲い込みとは、ある不動産会社が売却の仲介を依頼された物件を、意図的に他の不動産会社へ紹介しないようにして、自社で見つけた顧客(買い主)へ売却することです。
なぜ意図的に他の不動産会社へ情報を伏せるかというと、時間がかかっても売り主と買い主双方を自社で見つけたほうが、仲介手数料をより多く受け取れます。
このような仲介を「両手仲介」といいますが、方法そのものは法律上禁止されていません。不動産会社の営業努力により、理想的な顧客が見つかることもあるからです。
売り主にも買い主にもデメリット
囲い込みを受けてしまうと、2つの問題点が生じます。
- 売却活動が長期化しスムーズに売れない
- 売れないからと値下げをされやすい
不動産会社には、売り主と契約した内容に従い、全国の不動産会社が共有するレインズ(REINS)というデータベースへ情報登録をおこなう法律上の義務があります。他社はレインズを通じ、顧客の希望に沿う物件を探しやすくなるため、買い主にもメリットのある決まりです。
ですが囲い込みを受けるとレインズに情報が適切に掲載されないなど、情報を隠されてしまいます。結果として売れない期間が長引き、スムーズに引渡せません。
囲い込みを避けるには、事前に不動産仲介手数料の平均料率が上限額を超えていないか調べてみましょう。仲介手数料は法律で物件価格の3%+6万円が上限です。上限を超えているのであれば、両手仲介が多いとわかります。
空き家のままだと税金アップ
今後の条例制定や法の施行により、売却が思うように進まず空き家を放置してしまうと、税金が今まで以上にかかってしまう恐れがあります。
そもそも土地や家屋を所有する人は、原則として固定資産税という地方税を納めなくてはなりません。
しかし固定資産税は決して安くないため、建物が建つ土地に対し固定資産税が減額される住宅用地の特例という制度があります。しかし2015年に施行された「空き家等対策の推進に関する特別措置法」により、特定空き家と認められてしまうと、住宅用地の特例は適用されません。
また、京都市では2026年以降に非居住住宅利活用促進税の導入が進められています。居住していない空き家や別荘を所有する人に対し、物件の市場流通を促し、有効活用することを目的とした条例です。
空き家のまま放置せず、有効活用することで、税金アップを避けられます。物件の立地によっては、売却ではなく土地活用を目指すのも手です。
土地活用について知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
土地の活用ランキング9選!メリット・デメリットや選び方も紹介
京都の不動産会社の利用でよくある質問
京都で不動産売却を進めるにあたり、よくある疑問3つを解決してスムーズな売却へつなげましょう。
仲介手数料はいくら?
不動産会社に支払う仲介手数料は、売買代金を3つに分割し、それぞれに上限が決められています。
取引額 | 報酬額の上限 | 売り主が支払う額 |
取引額200万円以下の金額 | 取引額の5%以内 | 取引額の5%以内+消費税 |
取引額200万円を超え400万円以下の金額 | 取引額の4%以内 | 取引額の4%以内+消費税 |
取引額の400万円を超える金額 | 取引額の3%以内 | 取引額の3%以内+消費税 |
例えば、500万円で売れた物件の場合、次のように仲介手数料の上限額を計算します。
- 取引額200万円までの部分:200万円×5%=10万円
- 200万円を超えて400万円以下の部分:200万円×4%=8万円
- 残り100万円の部分:100万円×3%=3万円
- 上限額=21万円
上限額まで受け取る不動産会社もあれば、物件確保や集客のために、半額や無料とする不動産会社もあります。仲介手数料無料が可能となるのは、報酬額の上限は法律上決められていますが、下限は決められていないためです。
京都での不動産売却の相場は?
レインズマーケットインフォメーションは、指定したエリアの成約事例(売却が成功した事例)を調べられるサイトです。期間やエリアを定めることで、京都市内だけでなく、より細かな地域の成約価格を調べられます。
レインズマーケットインフォメーションが公表する、京都府全域と京都市における、2022年11月から2023年1月までの平均的な取引情報を表にまとめました。
エリア | 建物の種類 | 平均成約価格 | 平均㎡単価 | 平均面積 | 合計成約件数 |
京都府全域 | マンション | 2,882万8,400円 | 41万3,100円 | 専有面積:65.36㎡ | 426件 |
戸建て | 2,731万2,900円 | – | 土地:112.62㎡ | 505件 | |
京都市内 | マンション | 2,973万8,800円 | 45万8,100円 | 専有面積:63.88㎡ | 340件 |
戸建て | 2,987万4,100円 | – | 土地:97.36㎡ 建物:93.01㎡ | 312件 |
出典:レインズマーケットインフォメーションをもとに作成
個人情報保護の観点から、レインズマーケットインフォメーションは大まかなエリアしか住所を指定できません。しかし、実際の不動産価格は室内の状態や立地、売り主と買い主の意向などでも変わります。
つまり、大まかな相場しかわからないため、本当に物件を売りたい場合には参考にとどめる必要があるのです。
実際に不動産会社へ査定依頼をおこない、現時点の物件の売れ行きやエリアの人気度を反映させた相場を確かめることが大切です。
決めた不動産会社で売却するまでの流れは?
サービスや査定額を比較し不動産会社を決めたら、次の流れで売却をおこないます。
- 査定後に媒介契約を結ぶ
- 販売開始
- 買い主と売買契約を締結する
- 物件の引き渡し・決済をおこなう
- 売却の翌年に確定申告
媒介契約とは、不動産会社と売り主の間で交わされる契約です。契約には不動産会社から売り主への報告回数や複数の不動産会社との契約など、さまざまな取り決めが含まれます。
販売活動が始まると、基本的には不動産会社の担当者による対応が主です。ただし、居住中の物件を売る場合は、基本的には売り主が立ち会うことになります。内覧の対応なども調べておくと安心です。
その後、物件の購入希望者が現れたら、売買価格などを詳しく決めていきます。契約後は規定の日時までに決済をおこない、引き渡しまで実施したらいったん終了です。
不動産売買をおこなった翌年は、確定申告が必要となる場合があります。対象となるのは、不動産売却で利益が出た人や、損失が発生して控除を受けたい人です。領収書や契約書はこまめにコピーを取って、確定申告に使用できるよう保存しておきましょう。
まとめ
京都には京町家など特色ある不動産も多くあります。空き家問題の解消のために、2026年以降に非居住住宅利活用促進税の導入も進められており、不動産の価値を理解してくれる不動産会社を通じて、売却を目指すのも手です。
京都の状況に詳しい地域密着型の不動産会社もあれば、大手の不動産会社もあるため、売りたい不動産や購入したい物件に合う不動産会社を選ぶことがポイントとなります。不動産会社とは密に連絡を取り合うため、連絡の取りやすさも考慮して選びましょう。
査定額を比較せずに不動産会社を選んでしまうと、損をして後悔する恐れもあります。今回紹介した不動産会社を参考に、京都で納得いく不動産売却を目指しましょう。