季節が変わった途端、抜け毛が気になるようになった人は多いのではないでしょうか。動物の毛が生え変わるように、人間も季節によって頭皮に負担がかかり、抜け毛が増えるといわれています。季節性の抜け毛はそれほど心配する必要ありません。
ただし、抜け毛の量や頭皮の状態によっては、予防や対処をしなければ薄毛につながることも。この記事では、季節性の抜け毛や、抜け毛の原因、抜け毛の予防についてをお伝えします。
※料金はとくに指定がない場合すべて税込価格です。
抜け毛が増える季節は春と秋

抜け毛が増える時期は、一般的に春と秋といわれています。春と秋は自律神経の影響によって、自然脱毛が増えやすい時季のため、普段より抜け毛が多く感じることもあります。
抜け毛の原因は季節によって異なるので、以下で詳しく解説します。
*参考:「抜け毛と季節の関係」
春の抜け毛の原因とは
春は花粉などによるアレルギーによって、頭皮トラブルが起こりやすい時期。冬の間に頭皮が乾燥することで抜け毛が増加する可能性もあります。
また、進学や就職など生活の変化が起こりやすい時季です。ストレスや生活習慣の乱れから、頭皮環境が悪化してしまうことも考えられます。
このような原因から、春は抜け毛が増えやすい時季です。普段より増えたと感じてもそこまで問題はありません。
ただ、いつまでも抜け毛が続く、過剰な量の抜け毛がある場合は、季節性だけでなくその他の要因で抜け毛が起こっている可能性があります。
秋の抜け毛の原因とは
秋は、夏の間に頭皮に紫外線ダメージを受けたことによって、秋頃に抜け毛が増えるパターンや、春と同じく杉や雑草などによるアレルギーが一因ともいわれています。
また、寒暖差による自律神経の乱れや、夏バテなどで栄養不足状態が続いたことなども要因のひとつ。
こうした季節性の抜け毛は春や秋だけでなく、環境やコンディションによって違う時期に起こる可能性もあります。
季節性の抜け毛は自律神経の働きが関係しているといわれているため、誰しもに起こりますが、普段から頭皮のケアなどを心がけておくことで減らすこともできるでしょう。
発毛・脱毛のサイクルと平均的な量とは

発毛や脱毛のサイクルや抜け毛の平均的な量をご存知でしょうか。
「抜け毛が増えた気がする」と思っても、急激な抜け毛ではない限り、感覚的なもので異常なのか普通なのか判断しにくいですよね。
一般的な発毛・脱毛のサイクルと、1日の平均的な抜け毛の量について解説します。
ヘアサイクルによって抜け毛が起こる
人間の毛髪には「ヘアサイクル」と呼ばれる一定の周期があります。
成長期 | 3〜6年かけて髪が成長する時期(古い髪は自然脱毛していく) |
---|---|
退行期 | 髪の成長が止まっていく時期(およそ2〜3週間) |
休止期 | 毛乳頭の活動が休止する時期(数カ月) |
頭皮は上記3つのサイクルを繰り返しています。このサイクルが乱れると、抜け毛が増えて薄毛になったりすることも。
ヘアサイクルが乱れる原因は、生活習慣の乱れ・ストレス・カラー・パーマ・紫外線などによる頭皮ダメージなど、人によってさまざまです。
*参考:「ヘアサイクルについて」
平均的な抜け毛の量
抜け毛の本数には個人差がありますが、1日50本〜100本の毛髪が抜けるといわれています。この量であれば通常の範囲内であり心配する必要はありません。
また、1日の抜け毛のうち、髪を洗う際の抜け毛は50~70%にも及びます。1度のシャンプーで抜け毛があまりに多い場合は、薄毛のリスクがあるかもしれません。
ヘアサイクルが乱れると毛髪が成長せず、どんどん脱毛していきます。薄毛が進行すると、1日の抜け毛の量が100~200本以上に増える可能性もあります。
健康な毛が育たず、髪が細くなったり生えてこなくなったりすることもあるため、頭皮環境の乱れには注意しましょう。
*参考:「平均的な抜毛量」
いつもより抜け毛が多い?季節性以外の抜け毛の原因とは

季節性の抜け毛でも「平均的な脱毛量以上に抜けている」と感じるなら、対策や予防が必要です。
ここでは、抜け毛が増える原因を紹介します。当てはまるものがないかチェックしてみてください。
AGAによるもの
AGAは、男性ホルモンなどの影響により、思春期以降にはじまる進行性の脱毛症のです。中高年の限らず、20代でも起こりうることが特徴です。
AGAは勝手に治ることはありません。放置すると進行していくため、早めにAGAクリニックで予防や発毛を行う必要があります。
季節に関係なく抜け毛が気になる、急激に抜けている気がする、薄毛が心配な人はAGA治療を行っているクリニックへの受診を検討しましょう。
改善するには、市販の育毛剤などで予防の効果は期待できません。
*参考:「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
\おすすめのAGAクリニックを知りたい方はこちら!/
加齢によるもの
加齢による抜け毛や薄毛は男女問わず起こりえます。新陳代謝の低下や、ホルモンバランスの変化などが要因の場合が多いでしょう。
また、頭皮が老化し硬くなることによって血行不良になり、ヘアサイクルが乱れることも。複合的に要因が絡み合って抜け毛が起こっている可能性が高いといえます。
間違ったヘアケアによるもの
シャンプーや育毛剤が肌に合っていない場合や、間違った頭皮の洗い方をしていると、頭皮環境が悪化します。それらが原因でヘアサイクルが乱れている可能性があるでしょう。
市販のシャンプーは洗浄力が強いため、何度も洗うと頭皮や髪を傷めることもあります。刺激の少ないシャンプーや育毛・薬用シャンプーに変えてみるなど工夫してみましょう。
思いつく限り、髪や頭皮にいいとされていることをしても改善しない、効果が見られない場合はAGAを疑ってもいいかもしれません。
抜け毛が増えるのを予防する方法

続いて、抜け毛を予防する方法を紹介します。普段から頭皮環境に気をつけるだけでも抜け毛の改善ができるかもしれません。
抜け毛が気になる人、将来薄毛にならないためにできることをしておきたい人はぜひ試してみてください。
また、家系的に薄毛の人が多いなどの場合も、早めにこれらの予防方法を試しておくことで、抜け毛や薄毛をできるだけ防げるかもしれません。
正しいヘアケアを取り入れる
意識的にヘアケアを取り入れてみましょう。育毛剤を使用する、薬用や育毛シャンプーを使用するなど、髪にいいヘアケア用品がおすすめです。
また、シャンプーは1日1回にし、正しい洗い方を実践してください。
- シャンプーをつける前に十分に髪を濡らして頭皮の汚れを落とす
- シャンプーは手で泡立ててから頭皮に広げる
- 爪を立てずに指の腹で頭皮を優しく洗う
- しっかり洗い流す
上記の方法を試してみましょう。
*参考:「第一三共ヘルスケア「くすりと健康の情報局」」
頭皮のケアをする
カラーやパーマを控える、紫外線対策をするなど、肌と同じように頭皮にも気を遣いましょう。冬場は保湿ローションなどで頭皮の乾燥を防ぐのも効果的です。
ただし、頭皮に油分が多い場合は逆効果なので注意してください。また、過度に油分が多い状態や、乾燥している状態はよくありません。それぞれに合ったシャンプーや育毛剤を使用してみるといいでしょう。
頭皮の血行を促進するために、頭皮マッサージをするのもおすすめです。頭皮に指をあて、円を描くようにこめかみ→前髪の生え際→後頭部まで優しくマッサージしてください。
シャンプー時にするのもおすすめです。頭皮が硬くならないように定期的にマッサージすると抜け毛予防に効果的でしょう。
*参考:「第一三共ヘルスケア「くすりと健康の情報局」」
規則正しい生活習慣を心がける
生活習慣の乱れはヘアサイクルにも大きく関係します。「睡眠時間が短い・ストレスが多い・暴飲暴食」などにより自律神経が乱れるとヘアサイクルも乱れやすいのです。
生活習慣の乱れによって、健康な毛が育たずに抜け毛が増えたり、薄毛になったりすることも。規則正しい生活・栄養バランスを考えた食事・適度な運動で自律神経を整えることが大切です。
また、髪にいいとされているタンパク質やビタミン、亜鉛などを食事やサプリで摂取するのもおすすめです。
AGAクリニックで治療を行う
自分でできる予防法を行っても改善がみられない、抜け毛の量が減らない場合はAGAが疑われます。
AGAは治療をしなければ症状が進行してしまうため、早めにクリニックを受診しましょう。市販の育毛剤や生活習慣の改善などでは治りませんが、治療を行う上で頭皮環境をよくしておくのは重要です。
薬だけに頼らずに自分でできることはしておくのがおすすめです。
また、AGAの治療はクリニックによって費用や治療内容が異なります。
\おすすめのAGAクリニックを知りたい方はこちら!/
まとめ

抜け毛の原因は季節性のもの、ヘアサイクルの乱れによるものなどさまざまです。季節性の抜け毛は自然脱毛とも呼ばれており、そこまで気にする必要はありません。
しかし、急激に抜け毛が増えた、薄毛が気になるなどの場合は予防・対策をしておかなければもっと抜け毛が増えるかもしれません。
まずは頭皮環境を整えることからはじめてみましょう。