不動産投資を少額で始める方法は?メリット・デメリットを解説

不動産投資を少額で始める方法は?メリット・デメリットを解説

不動産投資は多くの費用がかかるイメージですが、可能なら少額で投資はできないかと思う方も多いのではないでしょうか。結論からいうと、不動産投資の方法によっては少額から始めることも可能です。

そこで本記事では少額からでも挑戦することが可能な不動産投資の方法を4つ紹介します。

少額不動産投資のメリットやデメリット安定した収入を得るためのポイント、少額不動産投資に関するよくある質問についても解説しているので、少額不動産投資に興味のある方は参考にしてください。

少額から可能な不動産投資の方法

低予算からスタートできる不動産投資の方法は、次の4つです。

  • 不動産投資クラウドファンディング
  • 不動産投資信託(REIT)
  • 不動産小口化商品
  • 低予算物件投資

それぞれの投資方法の特徴と、メリット・デメリットを詳しく解説します。

不動産投資クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングは、インターネットで複数の投資家から資金を集めて不動産の取得や運営をおこない、得ることができた利益を投資家に分配するという形の投資方法です。事業ごとに期間が決められていて、その期間で発生した利益が投資家に還元されます。さまざまな種類のファンドが展開されているので、投資する物件を自由に選ぶことができるのが特徴です。

不動産クラウドファンディングのメリット・デメリット

不動産クラウドファンディングのメリット・デメリットは、次のとおりです。

メリットデメリット
・1口数万円から始めることができる
・運用の手間がかからない
・元本割れのリスクがある
・大きなリターンは期待できない
・途中で解約できない

ファンドによって金額は異なりますが、1口1万円の少額投資が可能です。物件の管理は事業者が担当するため、投資家は投資をしたら何もおこなう必要はありません。手間をかけず不動産投資ができます。

ただし、投資なので失敗すると元本割れや出資金が償還されないケースがあるのはデメリットです。不動産クラウドファンディングの平均利回りは3〜5%くらいなので大きな利益を期待することはできません。ローリスクに見合ったリターンになります。さらに一度投資をおこなってしまった場合は、期間内に解約することはできないため、よく検討してから投資が必要です。

不動産投資信託(J-REIT)

不動産投資信託(J-REIT)は不動産投資法人が販売している投資証券のことで、集まった資金で不動産を保有・運用し収益を投資家に配当金として分配する仕組みです。投資対象となる物件はマンションやアパートの他に、ホテルや商業施設、オフィスビルなどがあります。

不動産投資信託(J-REIT)のメリット・デメリット

不動産投資信託(J-REIT)のメリット・デメリットは、次のとおりです。

メリットデメリット
・数万円程度から始めることができる
・不動産を管理する手間がかからない
・分散投資ができる
・元本割れのリスクがある
・配当控除が受けられない
・倒産のリスクがある

J-REITは安い銘柄を選べば数万円単位から購入できます。不動産の運用は不動産投資会社がおこなうので、物件管理の手間はかかりません。複数の投資家から集めた多額の資金で不動産を運用するので、個人投資家では難易度の高い分散投資も可能です。

しかし、災害の発生や価格変動により投資元本を回収できない場合もあります。配当金は配当所得になりますが、J-REITの分配金は配当控除を受けることができません。不動産投資法人が倒産してしまうと、証券の価値が下落してしまうリスクもあります。

不動産小口化商品

不動産小口化商品は、事業者が高額不動産を1口数万円から数百万円に小口化して販売している商品のことで、購入した複数の投資家は収益を配当金として受け取ることが可能です。

不動産小口化商品には1口100万円以上必要な任意特定型匿名組合型賃貸型、1口数万円程度の匿名組合型の3つのタイプがあります。

不動産小口化商品のメリット・デメリット

不動産小口化商品のメリット・デメリットは、次のとおりです。

メリットデメリット
・1口数万円から始めることができる
・不動産を運営する必要がない
・初心者でも始めることができる
・大きなリターンは期待できない
・必ず購入できるわけではない
・途中解約できない

1口数百万円の商品もありますが、数万円の少額から購入できるのが最大のメリットです。不動産の管理はプロがおこなうので運用の手間はかかりません。収益物件の選定もプロがおこなっているので、投資初心者でも安心して始めることができます。

ただし、利回りの平均は2〜7%くらいなので大きな収益を期待するのは難しいです。人気の不動産小口化商品は購入希望者が多いので、募集がすぐに終わってしまうこともあります。購入後は期間の途中で解約することができません。解約できる商品もありますが、買い手を見つけるのは難しいでしょう。

低予算物件投資

低予算物件投資とは、数十万〜数百万円の収益不動産を購入し家賃収入や不動産の売買で収益を得る投資方法です。低予算で買える物件の種類は、古い戸建てや区分アパート、区分マンションになります。

低予算物件投資のメリット・デメリット

低予算物件投資のメリット・デメリットは、次のとおりです。

メリットデメリット
・利回りが高い
・売却で利益を得ることもできる
・自己資金を用意する必要がある
・空室リスクが高い
・収入がゼロになる可能性がある

低予算物件への実物投資となるので、少額不動産投資の方法の中でも高い利回りが期待できます。エリアによっては物件の価格が上昇することもあるので、売却も選択肢に入れることが可能です。

しかし、低予算物件を購入するときは物件の頭金や諸費用を現金で支払う必要があるので、物件価格の10〜20%くらいの自己資金を用意する必要があります。低予算物件はアピールできるポイントが少ないので、入居者が見つからない可能性も高いです。ワンルーム投資の場合は収入がゼロになる可能性も否定はできません。

少額不動産投資のメリット

少額不動産投資のメリットは、次のとおりです。

  • 預金よりも利回りが低い
  • 運用の手間がかからない
  • ローンを組まなくて済む

メリットの内容を詳しく見ていきましょう。

預金よりも利回りが高い

少額不動産投資の利回りの平均は3%前後です。銀行に預金した場合の利回りの平均は0.001%なので、通帳に資金を寝かせていてもほとんど増えません。預金よりも少額不動産投資にチャレンジしたほうが、資金を増やせる可能性が高くなります。 

運用の手間がかからない

少額不動産投資では、投資した収益物件の管理を事業者に一任できるのが大きなメリットの一つです。投資家個人が入居者を探したり、入居者の対応をおこなう必要はありません。共有部分の清掃や設備の点検などの面倒なことも管理会社が担当してくれるので、本業が忙しい人でも安心して始めることができます。

ローンを組まなくて済む

投資にかかる費用が少額のため、銀行からお金を借りることなく手持ちの資金を使って投資を始めることができます。ローンを借りる場合は審査に時間がかかってすぐに投資を始めることができませんが、少額不動産投資は手元に資金があればすぐに投資をスタートさせることが可能です。

少額不動産投資のリスクやデメリット

少額不動産投資のデメリットやリスクは、次のとおりです。

  • 大きなリターンは期待できない
  • 元本割れする可能性がある
  • 投資先が少ない

デメリットとリスクの内容を詳しく見ていきましょう。

大きなリターンは期待できない

数万円程度の少ない資金が元手になるので、多くの利益を得ることが難しいことを理解してください。リスクを最小限に抑えながらコツコツと稼ぎたい人に向いています。

元本割れする可能性がある

少額と言っても投資になるので、元本割れのリスクをゼロにするのは不可能です。基本的に元本保証はないので、自然災害や不動産価格の暴落、運用会社の倒産など想定外のことが起こった場合は利回りが悪くなります。元本が必ず回収できるわけではないことを理解しておきましょう。

投資先が少ない

少額から投資できる対象物件の数は限られています。さらに好条件な物件には応募者が殺到するため、購入したくてもできないケースも多いです。そのため選択肢が絞られることを理解しておきましょう。

少額不動産投資を成功させるためのポイント

多方面にリスクのある少額不動産投資ですが、事前に対策をしておくことで失敗を防ぐことが可能です。少額不動産投資を成功させるためのポイントについて解説します。

生活資金を確保しておく

少額投資には元本割れのリスクがあるので、投資には貯金や生活費ではなく余剰資金を利用することを心がけてください。利益がまったく出ない場合も想定して、手元にしっかりお金が残るように計算して投資することが大切です。

不動産投資に関する知識をつける

投資をスタートさせたときは不動産のプロに運用を任せてもOKですが、並行して投資の勉強を進めることで将来的により多くの利益を得られるようになる可能性が高いです。不動産会社にわからないことを相談したり、初心者向けのセミナーに参加したりして不動産投資の知識を深めていきましょう。

投資先をリサーチする

物件選びを間違ってしまうと元本割れのリスクが発生してしまうので、投資先は徹底的にリサーチすることをおすすめします。特に自分の目で確認できる現地調査は必須です。自然災害の危険性や、駅からの距離、近くにある施設等をしっかりチェックしましょう。ターゲットとなる入居者が暮らしたいと思える物件かを確認することが大切です。

少額から始めることができるおすすめの不動産投資5選

ここからは投資家に人気の高い不動産投資サービスを5つ厳選して紹介します。

RENOSY

※画像出典:RENOSY公式HP

RENOSYの基本情報
運営会社株式会社GA technologies
設立日2013年3月12日
最小投資金額1口10,000円〜
期待利回り4.0〜8.0%
出資形態優先劣後出資
対象不動産マンション
手数料・途中解約手数料:1,100円(税込)
・第三者への譲渡時手数料:1,100円(税込)
運用期間の目安3ヵ月

RENOSYは、1口10,000円の少額から始めることができる匿名組合型の不動産クラウドファンディングです。元本保証はありませんが、運用資産が下落した場合に事業者が損失を負担する優先劣後出資を採用しているので、元本の安全性が高くなっています。

現在RENOSYでは、不動産投資初心者向けに資産形成の知識や物件事例が学べる限定資料を公開中です。また、資料請求後に初回面談を受けると、Amazonギフト券50,000円分がプレゼントされるので、興味のある方は申し込んでみましょう。

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RENOSYについて詳しく知りたい方は「RENOSY(リノシー)の口コミ・評判は?メリットや特徴を徹底解説」をご覧ください。

COZUCHI

※画像出典:COZUCHI公式HP

COZUCHIの基本情報
運営会社LAETOLI株式会社
設立日1999年5月20日
最小投資金額1口10,000円〜
期待利回り4.5〜8.0%
出資形態優先劣後出資
対象不動産・ビル
・マンション
手数料事務手数料3~5.5%
運用期間の目安3ヵ月〜12ヵ月

COZUCHIは、会員登録後に投資家登録をおこなえば最短15分で不動産投資をスタートできる不動産クラウドファンディングです。ウェブサイトかアプリから取引ができるので、スマートフォンが1台あればいつでもどこでも取引ができます。

運用は不動産のプロに任せることができるので、出資者は配当を待つだけです。サービス開始以来一度も配当遅延や元本毀損がありません。マイページから24時間365日換金申請がおこなえるので、急遽資金が必要になったときでも対応できるのが魅力です。

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COZUCHIについて詳しく知りたい方は「【2022年最新版】COZUCHIのリアルな口コミ・評判とは?」をご覧ください。

FJネクスト

※画像出典:FJネクスト公式HP

FJネクストの基本情報
運営会社株式会社FJネクスト
設立日2021年4月
最小投資金額1口10,000円〜
期待利回り3.5%〜
出資形態優先劣後出資
対象不動産マンション
手数料出金手数料:他行宛て145円
運用期間の目安6ヵ月

FJネクストは首都圏のマンションを中心に少額投資ができる不動産クラウドファンディングです。創業44年の実績と99%の高い入居率により多くの投資家の支持を集めています。優先劣後方式の採用により元本割れのリスクを最小限に抑えているのも魅力です。

募集方式が先着式なので、人気ファンドは募集がすぐに終了してしまう可能性があります。FJネクストで投資したい方は、ファンドの募集が開始されたらなるべく早く申し込むことをおすすめします。

公式サイトで詳細を見る

FJネクストについて詳しく知りたい方は「FJネクストの評判は?口コミからわかるメリット・デメリット」をご覧ください。

CREAL

※画像出典:CREAL公式HP

CREALの基本情報
運営会社クリアル株式会社
設立日2011年5月11日
最小投資金額1口10,000円〜
期待利回り3.0〜8.0%
出資形態優先劣後出資
対象不動産マンション
手数料・口座が楽天銀行の場合:52円(税込)
・口座が楽天銀行以外、出金金額が3万円未満の場合:150円(税込)
・お客様の口座が楽天銀行以外、出金金額が3万円以上の場合:229円(税込)
運用期間の目安18ヵ月

CREALは、上場企業の不動産アセットマネジメント会社が運営している不動産投資クラウドファンディングサービスです。プロが厳選した不動産ファンドを掲載しているので、現在までに元本割れを起こしたことはありません。

出資者への安心の取り組みとして優先劣後出資を採用し、空室対策として賃料収入が保証されるマスターリース契約をおこなっています。運用出資金の口座は出資者本人しか登録できないので、不正送金を防止する対策も万全です。

公式サイトで詳細を見る

CREALについて詳しく知りたい方は「【2023年最新版】クリアルパートナーズのリアルな口コミ・評判とは?」をご覧ください。

ちょこっと不動産

※画像出典:ちょこっと不動産公式HP

ちょこっと不動産の基本情報
運営会社株式会社 良栄
設立日平成3年2月18日
最小投資金額1口10,000円〜
期待利回り3.9%
出資形態優先劣後出資
対象不動産・マンション
・アパート
・オフィスビル・テナントビル・店舗
手数料・譲渡事務手数料:11,000円
・相続事務手数料:11,000円
・その他金融機関出金手数料:145円/件
運用期間の目安7ヵ月〜

ちょこっと不動産はインターネット上の手続きのみですべてが完結する不動産クラウドファンディングです。物件価格が下落した際に劣後出資部分まで下落幅が保障される優先劣後出資により、出資元本が守れる仕組みになっています。

運用は不動産のプロである良栄が担当するので、不動産投資初心者の方でも安心して取り組むことが可能です。対象不動産の種類が豊富なので、複数のファンドに分散投資することができます。

公式サイトで詳細を見る

ちょこっと不動産について詳しく知りたい方は「ちょこっと不動産のリアルな口コミ・評判とは?メリットやデメリット」をご覧ください。

少額の不動産投資に関するQ&A

最後に少額投資に関するよくある質問に答えます。疑問を解消してから少額投資に臨みましょう。

少額不動産投資を始める手順は?

少額不動産投資を始めるときの手順は、次のとおりです。

  1. 問い合わせ・資料を請求する
  2. 不動産投資のプランを提案してもらう
  3. 投資の申し込み
  4. 投資を実行する
  5. 運用を開始する

少額不動産投資では、自己資金の準備があればすぐに投資をスタートできます。一つのプランを見て決めずに、複数のプランをよく比較することが大切です。  

どのような人におすすめ?

少額不動産投資がおすすめなのは、次のような特徴を持つ人です。

  • リスクの少ない投資にチャレンジしたい
  • 大きな収益よりも安定した収益を得たい
  • 多くの自己資金が用意できない
  • 運用や管理の手間をかけたくない

少額不動産投資はローリスクローリターンな投資方法になります。少しずつ資産を増やしたいと考えている人は、少額不動産投資を検討しましょう。

まとめ

少額で不動産投資が可能な4つの方法おすすめの不動産投資サービスを5社紹介しました。不動産投資の方法ごとにメリット・デメリットがあるので、よく比較して自分の状況に合った投資方法を選択しましょう。今回紹介した不動産投資サービスは投資家に人気の高いものばかりです。充実のサポートによりリスクを抑えた投資が可能なので、興味のある方はまず資料を請求してみましょう。

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この記事の著者
駅探PICKS編集部
駅探PICKS編集部
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