
南原千畳敷
八丈富士が噴火した際に流れ出た溶岩が海に流れ落ちてできた溶岩台地。海に沿って長さ500m、幅100mの黒々とした玄武岩が広がり、荒涼とした世界を形づくっている。長い年月を経て侵食され、岩壁に打ちつける波がしぶきになって飛び散る様子はまさに迫力のひとこと。近くには関ヶ原の戦いで敗れ、この地へ流された宇喜多秀家と、夫と子どもへ米や薬を生涯送り続けた正室・豪姫の像が、秀家の旧領国であった岡山の方を向いて仲良く並んでいる。大海原に浮かぶ八丈小島と美しい夕陽を求めて、地元のカメラマンも足繁く通う。