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【医師監修】 家に潜む健康リスク「ダニアレルギー」と「カビアレルギー」その特徴と予防に効果的な掃除法

【医師監修】 家に潜む健康リスク「ダニアレルギー」と「カビアレルギー」その特徴と予防に効果的な掃除法

さまざまなアレルギー症状を引き起こすアレルゲン(アレルギーの原因物質)。おそらく日本でもっとも有名なのは花粉ですが、実は家の中にもダニやカビなどのアレルゲンが潜んでいます。そんなダニやカビによるアレルギーを防ぐために重要なのがふだんの掃除です。そこで今回は、ダニやカビによるアレルギー症状や、予防に有効な掃除法について解説します。

アレルギーのしくみを簡単におさらい

アレルギーの症状は、体内にアレルギーの原因となる成分=アレルゲンが入ってきたときに体が過剰に反応することで現れます。本来、アレルゲンとなる物質は、アレルギーがない人の体に侵入してもそれ自体が悪さをするものではありません。ところが、何らかの理由でその物質に対して体が敵だと判断してしまうことがあります。すると、次にその物質が侵入してきたときに、体は追い出そうとします。つまり、免疫機能が過剰に反応して、鼻水やくしゃみといったアレルギー症状を引き起こしてしまうと考えられています。

ダニアレルギーについて

アレルギーの原因になるダニはおもにヤケヒョウダニとコケヒョウダニの2種類です。これらのフンや死骸に含まれるたんぱく質がアレルゲンになり、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状を引き起こします。また人によっては目や皮膚のかゆみ、咳喘息といった症状が出ることもあります。花粉などとは違って季節性がなく一年を通して症状が出ますが、とくに気をつけたいのは関東では秋です。ダニは温度25℃、湿度75%という環境下でもっとも繁殖しやすく、日本では梅雨~秋にかけてダニの数が増加します。そして、増えたダニが死骸となる秋にアレルギーの症状が出る人が多くなるのです。とくに日本では寝具に潜んでいますが、じゅうたんなどにも多いため、これらの場所を清潔に保つことがダニアレルギー予防になります。

カビアレルギーについて

カビにはさまざまな種類がありますが、アレルギーの原因になるものとしてはおもにクラドスポリウム(黒カビ)、アルテルナリア(ススカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)などがあります。カビは温度25~30℃、湿度60~80%の環境下で発生しやすいため、日本では梅雨~夏はとくに要注意です。家の中でいうと水回りはとくに注意が必要で、キッチンやお風呂場、洗面所などは季節を問わずカビ対策が必要です。また、意外と忘れられがちなのが寝具です。ヒトがひと晩でかく汗の量はコップ1杯とも言われていて、季節や睡眠環境によってはそれ以上になることも。その汗を吸っている寝具は、カビが特に発生しやすいので注意しましょう。さらに、エアコンもカビが発生しやすい場所。定期的に掃除をしないと、エアコンの内部にカビが発生してしまいます。シーズンになりそのまま使うと、部屋中にカビをまき散らしてしまい、眼や鼻のかゆみ、くしゃみにつながりますので要注意です。

掃除機で掃除

ダニ・カビによるアレルギーを防ぐ掃除法

最後に、ダニやカビによるアレルギーを防ぐ掃除法をご紹介します。

布団や寝具

ダニ対策としては、掃除機で掃除をします(週3回以上)。これは畳1畳分の大きさを20秒かけて、つまり考えているよりはるかにゆっくり行います。 布団や寝具を水洗いする、天日干しをすることもおすすめです。とくに天日干しはカビ対策としても有効です。ダニは布団の表面に出てきて死にますので、天日干しの後は、使う前に必ず掃除機をかけます。ここで布団をたたくとダニが空中に舞ってしまい、眼や鼻のかゆみにつながりますので、注意してください。 布団を水洗いしたい時は、コインランドリーがおすすめです。クリーニングに出すことも方法のひとつですが、ドライクリーニングではダニを落とせません。そのため、水洗いに対応している業者に依頼しましょう。また、防ダニ加工などのオプションでダニが繁殖しにくい状態を長続きさせることもあります。他には防ダニの寝具を使うこともおすすめです。

部屋の掃除

ダニはじゅうたんや畳にも潜んでいます。掃除機は有効ですが、さっとかけただけではアレルゲンを十分に取り除くことはできません。たとえば畳1畳分なら20~40秒ほど時間をかけておこないましょう。

水回りなど

キッチンやお風呂場などの水回りをふだんから掃除している人も多いでしょうが、掃除後に水滴を拭き取るようにするとカビが生えにくくなります。また、換気も重要です。風通しを良くすることで湿気がこもりにくくなり、カビが生えにくくなります。 もし掃除をしても落とし切れないカビがある時には、ハウスクリーニング業者などに相談してみましょう。

エアコンなどの電化製品

エアコンや加湿器、除湿器などはカビの生えやすい電化製品です。製品ごとに推奨の掃除方法があるため、説明書にしたがって定期的にお手入れをしましょう。それでもかび臭さを感じる場合や、自分の手の届かない範囲にカビが生えてしまった場合には、メーカーや専門業者などに相談することも検討しましょう。 ダニやカビによるアレルギーの症状に悩んでいる人はもちろん、まだ発症していない人も、家の掃除を見直して、ダニやカビの発生しにくい快適な住まいを目指しましょう。

監修いただいた医師
続木 康伸 先生
続木 康伸先生医師、歯科医師/アルバアレルギークリニック院長
「カズレーザーと学ぶ。」に出演、「続木康伸の知れば勇気が湧くアレルギー攻略講座」はアマゾンのおすすめにピックアップ中
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経歴
岩手医科大学歯学部卒業後、同医学部卒業。札幌徳洲会病院小児科・アレルギー科医師、北海道教育庁健康保健体育局アレルギー疾患教育担当などを歴任。2017年札幌徳洲会病院アレルギー科医長就任。2020年アルバアレルギークリニック開院。
クリニックHP:https://alba-allergy-clinic.com/

所属学会
日本花粉学会評議員
The European Academy of Allergy and Clinical Immunology(ヨーロッパアレルギー・臨床免疫学会)
American College of Allergy, Asthma, & Immunology(アメリカアレルギー・喘息・免疫学会)
日本小児アレルギー学会
日本医学脱毛学会
日本美容皮膚科学会

この記事の著者
駅探PICKS編集部
駅探PICKS編集部
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