エアコン掃除ができないケースとは?自分で行う方法も解説

エアコン掃除ができないケースとは?自分で行う方法も解説

エアコンを使う季節が近づいたら、ハウスクリーニング業者にエアコンの掃除を依頼する方もたくさんいます。専門業者の手によって、奥の方までしっかりときれいにカビなどを取り除いてきれいにしてもらえれば、安心してエアコンを使うことができます。しかし、エアコンの掃除を断られてしまう場合があります。

この記事では、エアコンの掃除を断られるケースとはどのような場合なのか、断られてしまったらどうしたらよいのか、詳しく解説します。

エアコン掃除ができない機種の特徴

エアコンの専門的な清掃もサービスとして掲げている専門業者から、エアコンの掃除をお断りされてしまう場合には、エアコン自体に問題がある場合があります。どのようなタイプのエアコンが、ハウスクリーニングの専門業者でも掃除できないのでしょうか。ハウスクリーニングでも掃除できない可能性が高いエアコンの機種の特徴について見ていきましょう。

自動お掃除機能が搭載されている

ハウスクリーニング専門業者でも掃除できない事が多いのが、自動お掃除機能付きのエアコンです。自動お掃除機能付きエアコンとは、エアコンの内部のお掃除を自動で行ってくれる機能がついているエアコンです。

自動お掃除の機能としては、フィルターの自動掃除のみの場合と、フィルターの自動お掃除機能に加えて熱交換器に抗菌タイプのものを使っている場合、フィルダーだけでなく熱交換器の自動お掃除もしてくれるタイプのものの3種類があります。

熱交換器の自動お掃除機能は高額な上位タイプなので、一般的な家庭で使われているものはフィルターの自動掃除のみのタイプが多いでしょう。

自動お掃除機能付きと言っても、内部までしっかりとお掃除してくれるわけではないので、ハウスクリーニングによるエアコン掃除でのカビ取りは必要です。

しかし、自動お掃除機能付きのエアコンは構造が複雑なために、ハウスクリーニングの業者によっては掃除はできないとお断りされてしまうことがあります。自動お掃除機能付きエアコンに対応できる業者もあるので、他の業者をあたってみましょう。

ただし、自動お掃除機能付きのエアコンに対応している業者に依頼した場合、自動お掃除機能がついていないエアコンと比べると作業料金が高額になることが多いようです。

自動お掃除機能付きエアコンかどうかは、リモコンに「自動お掃除」「クリーン」「おそうじ」などのボタンがあるかどうかでわかります。

海外メーカー

日本でのサポート体制が整っていない海外製のメーカーのエアコンの場合も、掃除できないとハウスクリーニング業者にお断りされてしまうことが多いようです。

その理由は、主に次の2つの理由です。

  • 万が一清掃中に壊してしまった場合、代わりの部品を用意できない
  • 内部の構造を把握しにくい

エアコンの清掃はエアコンを分解して行います。清掃中に万が一の事が起きてしまい壊してしまうこともあります。その場合には、通常は業者側の負担でメーカーに代替部品を用意してもらって修理します。

しかし、日本でサポートされていない海外製のメーカーでは代替の部品を取り寄せるのに時間がかかります。また、メーカーへの修理の依頼もできません。

また、清掃するために分解するための練習ができないので、内部の構造を清掃スタッフも把握できていません。そのために、海外製のメーカーのエアコンはお断りされてしまうことが多いようです。

10年以上使用している

10年以上前に製造された古いエアコンも、掃除できないとハウスクリーニング専門業者からお断りされてしまう可能性が高い機種です。その理由は、海外製の場合と同じように、万が一、掃除中に壊してしまった場合に部品を用意できない可能性が高いためです。

国内メーカーのエアコンであっても、現在部品の保存期間は製造後10年と言われています。10年を超えたエアコンは万が一の場合に対処できない可能性が高いので、業者によっては掃除できないと言われてしまいます。

ただし、万が一壊した場合の業者の責任は問わない、ということであれば応じてくれる業者はあるかもしれません。複数の業者に当たってみるとよいでしょう。

業者にエアコン掃除を断られるケースとは

お掃除機能がついていない、10年以内に製造された国内メーカーのエアコンでも、設置されている状況によってはハウスクリーニング業者から掃除できないと言われてしまうことがあります。

エアコンの機種に問題はなくても、掃除できないと言われてしまう状況とはどのような状況なのでしょうか。業者が掃除できないエアコンの設置場所の状況について解説します。

壁と天井の間に隙間がない場合

エアコンの横の壁や天井まで5cm以上の隙間がないエアコンの場合には、掃除できないとお断りされてしまうことが多いようです。その理由は、最低5cmの隙間がないとエアコンの掃除のために壁や天井の養生ができないことと、専門的な分解ができないためです。

業者によるエアコンの掃除では、水と洗剤を使います。高圧洗浄機を使う場合もあります。当然、周囲に水や洗剤が飛び散るので、壁や床、天井が汚れないようにシートを貼り付ける養生を行います。しかし、手を入れる隙間がないと養生ができません。5cm以上の隙間がない場合には、養生できずに周囲が汚れてしまうので、お断りされてしまいます。

また、専門業者による掃除では、全面のカバーだけでなくエアコン全体のカバーを取り外して分解します。そのために、奥まで手を入れなければいけません。十分な隙間がないと、必要な分解作業ができないので掃除ができません。

エアコンの下に掃除用具を置くスペースがない場合

エアコンの下に、動かせないソファーやタンスなどの家具がある場合にも、ハウスクリーニングの業者から掃除できないと言われてしまうことがあります。その理由は、三脚やバケツなどの掃除器具をエアコンの下に置くことができないためです。

エアコンの掃除を行うためには、エアコンのある高さまで登るための三脚と、洗浄するための水や洗剤を入れたバケツ、高圧洗浄機などの掃除器具をエアコンの下に置きます。

必要なものを置くスペースを確保できない場合には、掃除の作業自体が難しくなってしまうので、エアコンの掃除をお断りされてしまう場合があります。

エアコンを設置している場所が高すぎる

エアコンの設置場所が高すぎる場合にも、ハウスクリーニングの業者から掃除できないと断られてしまうことがあります。一般家庭のエアコン掃除は3mより高い場合には、お断りされてしまいます。その理由は、脚立が届かない高さで、危険を伴う高所作業となってしまうためです。

ハウスクリーニングの業者によって異なりますが、それぞれの業者ごとに床からエアコンまでの高さに制限を設けています。ハウスクリーニングでのエアコン掃除の高さの制限は3m以内が一般的です。

日本の一般的な住宅の天井の高さは約2.4mなので高さによってお断りされることはほとんどありません。しかし、吹き抜けの高所部分に設置されている場合など、3m以上の高さに設置されている場合もまれにあります。そのような場合には、一般的なハウスクリーニングでは掃除できないと言われてしまいます。

3mを超える高所にあるエアコンの掃除をどうしても業者に依頼したい場合には、業務用のビルメンテナンスなどで高所の清掃作業も請け負っている会社に相談したほうがよいでしょう。

自分でできるエアコン掃除の方法

1つのハウスクリーニングの業者に掃除できないと言われてしまった場合でも、他の業者に当たってみたら掃除してもらえる場合もあります。しかし、エアコンの状態や状況によっては、かなり専門的な技術を備えているハウスクリーニング業者でも掃除できない場合があります。

業者による掃除ができない場合には、自分で掃除するしかないでしょう。自分でエアコンを掃除する方法について見ていきましょう。

フィルター

エアコンには必ずフィルターが付いています。エアコンは室内の空気を吸い込んで、熱交換器で温めたり冷ましたりしてから室内へ戻します。

フィルターは空気を吸い込む時に室内のホコリやゴミをキャッチして、エアコン内部へ入らないようにする働きがあります。フィルターにゴミやホコリが溜まってしまうと、目詰まりして空気の循環の効率が悪くなり電気代も高額になってしまいます。

フィルターは自分でも掃除できるので、こまめに掃除しましょう。フィルターの掃除の手順はエアコンのマニュアルに記載されていますが、一般的には次の流れで行います。

  1. マスクと手袋を身に着けてホコリを吸い込まないようにする
  2. エアコンの前カバーを外してフィルターを取り外す
  3. 新聞紙などを広げた上にフィルターを置く
  4. 掃除機でホコリを表からまんべんなく吸い取る
  5. フィルターの裏側から水を流して歯ブラシなどでゴミをかき出すようにして水洗いする
  6. 雑巾などでしっかりと水分を拭き取って完全に乾かす
  7. 乾いたらエアコン内部にフィルターを設置する

フィンとファン

エアコンのフィンとは、フィルターを外してすぐ奥にある部分です。薄い金属板がたくさん縦に並んでいます。空気の温度を変える役割があります。

ファンとは、フィンの更に奥にある部分で、回転して風を送る役割をしています。

フィンとファンはフィルターを付けていてもホコリが溜まりやすい部分です。また、冷房での仕様時にはエアコン内部が結露するためにカビの温床にもなります。

フィンとファンをしっかりと掃除するためには、分解しての掃除が必要です。しかし、知識のない素人が分解するのはとても危険なので、むやみに分解しないように気をつけましょう。できる範囲で次の手順で掃除をします。

  1. エアコンのコンセントを抜く
  2. 中性洗剤を薄めた水で絞った雑巾を固く絞り、フィンの外側を優しく拭き取る
  3. フィンの内側からファンはエアコン洗浄スプレーで洗浄する

フィンは少しの力で折れ曲がってしまいます。折り曲げないように気をつけ、優しく扱いましょう。自分でできるのはフィンの外側までです。内部の洗浄はエアコン洗浄スプレーで行うしかありません。

本体

完全に乾いたフィルターをエアコン内部に設置してカバーを閉めたら、仕上げに本体を掃除します。固く絞った雑巾やハンディモップなどを使って本体の外側を拭き上げます。

なかなか手の届かないエアコンの上側にはホコリが溜まりやすいので、ホコリを落としてから水拭きできれいにします。

また、吹出口もホコリやカビが溜まりやすい部分です。こちらも手の届く範囲でよいのでこまめに拭き掃除しましょう。

フィルターやフィンやファン、本体全体の掃除は2週間から1ヶ月に一度行うとよいでしょう。自分での掃除では、なかなか内部のゴミやカビを完全には取り除けません。手の届く部分をこまめに掃除して、内部にゴミやカビが入り込まないように気をつけた方がよいでしょう。

自分でエアコン掃除を行う場合の注意点

ハウスクリーニング業者にエアコンの掃除ができないと言われたときには、自分で掃除するしかありません。しかし、自分でエアコン掃除をするときには注意しなければ重大な事故やエアコンの故障を引き起こす可能性もあります。自分でエアコンの掃除をするときの注意点について解説します。

エアコン内部の掃除を無理に行わない

一般的なエアコンでは、利用者が自分で掃除できる範囲を本体の外側の拭き掃除と、内部はフィルターかフィルターの奥のフィンの表面までとしています。それ以上、内部の掃除は自分では手を付けることは基本的にできません。

手が届かない部分に水などをかけて無理やり清掃してしまうと、本来は水をかけてはいけない慎重に扱うべき電子部品などに水がかかってしまい、エアコンが故障する可能性があります。また、コンセントを抜いても内部に滞留した電気によって感電する恐れもあります。

業者にやってもらえないと、自分で無理にでも内部まで清掃したほうがよいのかと考えてしまう方もいるかもしれませんが、業者でもできないものは、自分でもかなり難しいものです。エアコンの内部の掃除は無理にやらないようにしましょう。

エアコンスプレーはおすすめしない

エアコンのフィンの奥の方やファンを自分で掃除するために、エアコンの洗浄スプレーを利用するという方法があります。しかし、エアコンの機種によってはエアコン洗浄スプレーの利用は控えるようにマニュアルに記載されているものがあります。

また、エアコン洗浄スプレーが使えるエアコンでも、正しく使わないとかえって中に残った洗浄剤がカビを繁殖させる元になってしまうこともあるので注意が必要です。

どうしても内部のフィンやファンのカビやホコリが気になるのもわかりますが、洗浄スプレーを使って帰って不潔になってしまうことだけは避けなくてはいけません。

エアコン洗浄スプレーを使いたいときには、まずエアコンのマニュアルで使えるかどうかを確認しましょう。エアコン洗浄スプレーを使える機種だった場合でも、次の注意点をよく守って使うようにしましょう。

  • フィンの外側のホコリをしっかりと落としてから使う
  • 必ず1本を使い切る
  • お掃除機能付きエアコンには利用しない

そもそもエアコン洗浄スプレーの洗浄力はとても弱いので、完全にきれいにはできません。どうしてもきれいにしたい場合には、業者の清掃を入れられるエアコンへの買い替えも検討するべきでしょう。

無理に分解しない

カビによる健康被害が気になる方は、エアコンの内部に溜まったカビの胞子が気になるようです。そのために、エアコンのフィンやファンまで自分で無理やり分解して掃除しようとする方もいます。

知識がない素人が分解すると、掃除をするのに外す必要がない部分まで外してしまったり、分解はできたけれども組み立てられなくなったり、といったトラブルが起きがちです。

特にお掃除時機能付きのエアコンは内部の構造が複雑で、分解はできても組み立てられなくなることがよくあるようです。また、外してはいけない部分を無理やり外して、故障することもよくあるようです。

エアコンの分解や組み立てについての専門的な知識がない人が無理やり分解すると大変なことになります。自分で無理に分解しないようにしましょう。

どうしても分解清掃したいということであれば、業者による分解清掃ができるエアコンへの買い替えも検討しましょう。

まとめ

専門的な知識や技能を持っている専門業者なら、どのようなエアコンでも対処してもらえると思ってしまいがちです。しかし、エアコンの掃除の専門業者でも掃除できないエアコンがあります。専門業者だから何でもできるというわけではない点は理解しておきましょう。

ハウスクリーニング業者やエアコン清掃専門の業者に掃除できないといわれたときの対処法は、自分でできる範囲での掃除で納得するか、業者によるエアコン掃除が可能な機種に買い換えるかのどちらかです。場所が原因で掃除してもらえない場合には、部屋の中のエアコンの場所を変更するのもよいでしょう。

古くなってしまった機種だったり、日本でのメンテナンスに不安のある海外製の機種だったりした場合には、買い替えを検討してみるのもよいでしょう。

また、お掃除機能付きエアコンの場合には業者によって対応可能なところもあります。複数の業者に当たってみることをおすすめします。