更新日:2023年5月23日
この記事では、マッチングアプリが危険なのか気になっている方に向けて、アプリの危険性や要注意人物の見極め方についてまとめて紹介しております。
マッチングアプリの危険性を下げるコツ、万一トラブルに巻き込まれたときの対処法も解説しているので、アプリが危険かどうか知りたい方、安全にアプリを使いたい方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- マッチングアプリが危険かどうかわかる
- 要注意人物の見極め方が把握できる
- マッチングアプリの危険性を下げるコツが理解できる
※各情報は、公式情報や編集部独自の調査を元に抜粋しております
マッチングアプリは危険性が高いの?
マッチングアプリの危険性は高くありません。既に多くの人がアプリを利用して恋人を見つけていることから分かると思います。
例えば、2021年に消費者庁より発表された「マッチングアプリの動向整理【消費者庁】(三菱UFJリサーチ&コンサルティング調べ)」によると、「マッチングアプリを現在利用している」と答えた人は、20・30代をあわせると20.7%、5人に1人にまで及びます。
一方で、見ず知らずの人同士が出会うということもあり、場合によってはトラブルに巻き込まれる可能性があることも事実です。
マッチングアプリでトラブルに巻き込まれるケースは、「利用するアプリ自体が危険な場合」と「アプリ内で危険ユーザーに出会う場合」の2種類があります。
ここでは、その2つのケースについて解説します。

アプリ自体が危険なケース
マッチングアプリではなく出会い系アプリを使っている場合は、トラブルに巻き込まれるリスクが極めて高くなってしまいます。
マッチングアプリと出会い系アプリは一見すると似ていますが、中身は異なります。
大手マッチングアプリにはユーザーを守るための安全対策が用意されている一方で、出会い系アプリの場合は安全性が担保されていないことがほとんどです。

出会い系アプリの特徴としては、次のようなものが挙げられます。
- ・審査なしで誰でも無料で登録できる
- ・本人確認書類を提出する仕組みがそもそも存在しない
- ・ポイントを消費してメッセージのやり取りを行う
- ・口コミが極端に少ないor良い口コミしかない
- ・サクラや業者が多い
上記の特徴を持つ出会い系アプリでは、1人のユーザーが身元を明かさずに複数アカウントを持てるため、結果的に悪質なユーザーや業者が多くなる傾向にあります。
加えて、ポイント課金を誘導するようなサクラも多く登録しており、想定外の出費をさせられるケースも多く見られます。
このような出会い系アプリを利用していると、トラブルに巻き込まれる危険性が高まるでしょう。
危険なユーザーと出会うケース
出会い系アプリに比べると、運営体制や本人確認が必須になっている分、マッチングアプリは安全です。
しかし、どれだけ運営側が対策を講じていたとしても、人同士が交流する以上トラブルが発生する可能性はあります。
どんなトラブルに巻き込まれる可能性があるのかを事前に把握し、対策できるようにしておきましょう。
危険ユーザーによるトラブル例
マッチングアプリで危険ユーザーに出会ってしまうと、次のようなトラブルに巻き込まれるケースがあります。
トラブル例 | トラブルの内容 |
---|---|
暴言 | 「生理的にムリなのでメッセージを送らないでください」など、精神的に傷つくメッセージが送られてくる |
急な音信不通 ブロック |
普通にメッセージのやり取りをしていたのに、急に連絡を断たれる |
業者 | メッセージから別のサイトなどに誘導され、高額な料金請求や怪しいセミナー参加などの勧誘を受ける |
ヤリモク | 交際する気がなく、身体の関係のみを求められる。主に女性が被害を受けやすく、一度会ったあとは連絡が取れなくなることも多い |
既婚者 | 既婚者であることを隠したまま交際される。相手の結婚相手にバレてしまい、慰謝料を請求されるケースも |
写真と違う | プロフィール写真と実物の顔や見た目が違うトラブル。加工しすぎなことが多いが、中には別人の写真を登録していることも |
ぼったくり | デートで誘われた店で飲食をした後、法外な料金を請求されるトラブル。相手と店側がグルになっている |
美人局 (つつもたせ) |
女性が男性に近寄り、言い逃れのできない状況になった瞬間に交際相手役の男性が登場し、慰謝料などを請求してくるトラブル |
勧誘 | 最初は恋愛目的のように装うが、徐々にマルチ商法や宗教勧誘に話を持っていき、知らぬ間に洗脳されている。金銭被害などに発展しやすい |
安全性の高いマッチングアプリを使っていても、出会うユーザーによっては上記のようなトラブルに巻き込まれることもあるため、注意が必要です。

事件にまで発展することも
マッチングアプリでの出会いがきっかけとなり、ニュースになるような事件にまで発展することもあります。
- ・殺人
- ・詐欺
- ・窃盗
- ・性犯罪
- ・ストーカー
これらの事件は、実際にマッチングアプリでの出会いをきっかけに起きています。
殺人事件など大きな事件に巻き込まれる可能性は極めて低いですが、窃盗や性犯罪事件の被害を被るリスクは十分にあるということは理解しておきましょう。

マッチングアプリにいる要注意人物の特徴と見極め方
マッチングアプリでトラブルや事件に巻き込まれないためには、危険性の高い要注意人物の特徴とその見極め方を把握しておくことが大切です。
要注意人物それぞれのポイントを解説するので、自分の身を護るためによく理解しておきましょう。
ストーカー気質
自宅を特定して着いて来たり、職場に連絡してくるなどの迷惑行為をするストーカー気質の人の特徴は、次のようなものが挙げられます。
- ・メッセージが常に長文でやたらと好意を伝えてくる
- ・メッセージの返信が早く独りよがりな内容が多い
- ・脈絡もなく個人情報を聞き出そうとしてくる
ストーカー気質の人は、興味のあることのみに集中しやすいという傾向があります。
そのため、マッチングした相手とのメッセージの内容や、こちらのメッセージにどう対応するかによってある程度見極めることが可能です。
特に住所や最寄り駅、SNSなど、個人情報を執拗に聞いてくるユーザーには注意しましょう。

ヤリモク
交際する気がないのに身体だけ求めてくるヤリモクのユーザーには、主に次のような特徴があります。
- ・大して話していないのにすぐに会おうと要求してくる
- ・会おうと誘う場所が自宅やホテル、またはその近くのお店
- ・初デートで夜遅い時間やお酒を飲むお店を指定する
正直なところ、相手がヤリモクかどうかをメッセージだけで見極めることは難しいのが現実です。
しかしヤリモクは手っ取り早く会いたいと思っていることがほとんどなので、そこまでメッセージをやり取りしていない状態でも「会いたい」と言ってくるユーザーは警戒するようにしてください。
またヤリモクのユーザーは、初デートにそぐわない場所に誘ってくる傾向もあります。
そのため「初デートに提案してくる場所・時間」も、ヤリモクかどうかを判断する材料として使えるでしょう。

詐欺・勧誘目的
金銭被害に繋がる詐欺・勧誘目的のユーザーかどうかを見極めるポイントは以下の通りです。
- ・聞いていないのに悲痛な身の上話を一方的にしてくる
- ・お金の話を必要以上にしてくる
- ・関係のない第三者と会わせようとしてくる
詐欺・勧誘目的のユーザーは比較的判別がつきやすいです。
最初は交際を期待させるような話をしているものの、関係性が深まっていくにつれてどんどん別の話題をしてくることが特徴です。
特に「頼れる人はあなたしかいない」「助けて欲しい」などのワードを出してくる相手には注意しましょう。
業者
交際以外の悪意を持った業者の特徴には、以下のようなものが挙げられます。
- ・プロフィール写真が不自然なほどイケメン、美女
- ・別のサイトに誘導してくる
- ・LINEなど連絡先の交換を早い段階で要求してくる
業者は基本的にプロフィール文章や写真で釣ってくるケースがほとんどのため、相手のプロフィールをしっかりと見ておけばトラブルを防ぐことができます。
業者には他にも見極め方があり、次の記事で詳しく解説していますので、気になる方はこちらも参考にしてください。
パパ活・美人局
恋愛感情を利用して金銭を巻き上げるようなパパ活・美人局の特徴は以下の通りです。
- ・縁遠いほどの美人なのに積極的に会おうとしてくる
- ・プロフィールを作り込んでいないまま「いいね」を送ってくる
- ・写真の加工が強い
特に男性はこれらの危険人物とマッチしないように気をつけましょう。メッセージ上で不自然なほど積極的な女性を見つけたら、パパ活や美人局を疑ってください。

既婚者・恋人持ち
相手だけではなく、その結婚相手や恋人など第三者とのトラブルにも繋がる既婚者・恋人持ちユーザーの特徴は、主に次のようなものが挙げられます。
- ・平日の夜しか会えない
- ・休日や特定の日に連絡が途絶える
- ・自分の家や周辺に近づくことを強く渋る
基本的に既婚者や恋人持ちは、結婚相手や恋人に見られないよう自宅や生活圏から遠い場所で会おうと持ち掛けてくるケースが多いです。
親密な関係になっているにも関わらず、相手が全然自分について教えてくれない場合は、既婚者や恋人持ちである可能性が高いと考えられるでしょう。
特に既婚者と出会ってしまう場合、たとえ過失がなかったとしても、関係性を持ってしまえばこちらも罪に問われてしまうこともあります。
マッチングアプリには独身証明書が提出できるものもありますので、既婚者との出会いを避けたい方はそういったアプリを使うと良いでしょう。
マッチングアプリの危険性を下げるコツ
ここからは、マッチングアプリの危険性をなるべく下げるために、自分でできることについて解説します。
要注意人物に気を付けつつ、次の3つのポイントも意識しながらアプリを使いましょう。
個人情報は十分にやり取りしてから
マッチングアプリでは、個人情報は本当に信頼できると判断した相手以外に渡さないようにしましょう。危険から身を守りたいのであれば、簡単に人を信じないというマインドが大切になってきます。
個人情報を教えてもいいタイミングとしては、初デートの後が挙げられます。
デートをすれば相手の人間性を直接確認できるので、個人情報はメッセージだけでなく、なるべく直接会って信頼できる相手か判断した上で教えるようにしてください。

会うときは家族や友人に話しておく
マッチングアプリで知り合った人と出会う時は、友人や家族など親しい人物に会う場所や日時を共有しておくことが大切です。
万が一事件に巻き込まれて連絡できない状況になってしまったとしても、共有していた友人・家族が不審に思って警察に連絡してくれるケースがあります。
実際に、こういった通報から事件解決に繋がったということもありますので、誰といつどこで会うのかは可能な限り周りの人に伝えておくとよいでしょう。
危険性の高い場所には行かない
魅力的な相手と知り合ってデートに誘われたとしても、少しでも違和感や危険を感じるような場所には行かないようにすることも、危険性を下げるためには大切です。
特に相手のことがまだよく分からない状態である初デートでは、ことさらに気をつける必要があります。
二人きりになる場所はもちろん、相手の知りあいが集まる場所なども避けた方がいいでしょう。

初デートとしておすすめなのは、昼間の人通りの多い場所にあるカフェなどです。
初めて会うのであれば二人きりになることは避け、なるべく人目に付く場所を選んで会うようにしてください。
また飲酒すると正常な判断がしにくくなるため、初デートにお酒の席を選ぶことはできるだけ避けることをおすすめします。
万一トラブルに巻き込まれてしまった時の対処法
万が一トラブルに巻き込まれてしまった時にできる対処法は以下の3つです。
警戒していてもトラブルに巻き込まれてしまう可能性はあります。対処法別に詳しく解説するので、いざという時のために把握しておくとよいでしょう。
運営に報告する
万が一トラブルに巻き込まれてしまった時は、運営に報告しましょう。
大手マッチングアプリには、ユーザーの規約違反や悪質な行動などを報告できる機能が備わっています。
報告することで運営側が対象となるユーザーについて調べ、規約違反や悪質度合いによって警告や強制退会など適切な対応をしてくれます。
運営に報告したことなどはアプローチ相手にバレる心配はないので、その後も継続して活動できます。
国民生活センターに相談する
国民生活センターに相談するのも、万が一トラブルに巻き込まれた時の対処法のひとつです。
例えば「マッチング後メッセージのやり取りをするため課金を続けたのにサクラだった」「不審なURLが送られてきて、リンクを踏んだら架空請求が届いた」などの消費者トラブルに関する相談ができます。
どのように対処すればよいかを詳しく教えてもらえるので、一人で悩んでいるのではなく国民生活センターで相談してみるのがおすすめです。
公式サイトでよくある消費者トラブルなども確認できるので、自分と似たようなケースがないかもチェックしてみるとよいでしょう。
警察・弁護士に相談する
「膨大な金額を請求された」「詐欺の被害に遭った」のように運営側への報告だけでは解決できないトラブルが起きた場合は、警察や弁護士に相談しましょう。
実際、「お金を騙し取られた」「個人情報を盗まれて悪用された」といったトラブルは専門家の力を借りないと対処しきれません。
詐欺被害や犯罪に巻き込まれたら警察に相談し、金銭を騙し取られた場合は弁護士に相談するのがよいです。
弁護士は費用がかかると心配になる人もいますが、国営の総合相談所であれば無料で利用できます。

【まとめ】危険性を理解しつつ、マッチングアプリを上手に使っていこう
マッチングアプリは要注意人物と出会ってしまう危険性はあるものの、上手く活用することで理想のお相手を効率良く見つけられる手段であることに変わりはありません。
アプリでどんな危険に巻き込まれる可能性があるのかを事前に把握し、さらに要注意人物を見極める方法をしっかりと理解して、賢く上手にマッチングアプリを使うようにしてください。