お掃除機能付きエアコンは、自動で掃除してくれるので自分で掃除をしたことがない人も多いのではないでしょうか。
結論からいえば、お掃除機能付きエアコンでも普段の掃除は必要です。
お掃除機能が掃除できる箇所は一部のみのため、自分で掃除をしないでそのままにしておくと自動で掃除できない箇所にホコリや汚れが溜まってしまいます。
本記事では、お掃除機能付きエアコンの掃除が必要な箇所を挙げて、掃除方法を紹介します。
また、お掃除機能付きエアコンのクリーニング料金について解説しているので、エアコンクリーニングを検討している人はぜひ参考にしてみてください。
お掃除機能付きのエアコンでも掃除が必要な理由
お掃除機能付きエアコンは、フィルターのホコリや汚れを自動で掃除してくれます。最上位モデルでは、エアコン内部にある送風ファンや熱交換器も自動で掃除ができる機種もあります。
ただし、お掃除機能で掃除ができる箇所は一部のみです。フィルターや送風ファン、熱交換器以外の部品や隙間にはホコリや汚れが溜まるため掃除が必要です。
また、お掃除機能付きエアコンは密閉度が高く湿気がこもりやすいため、カビが繁殖しやすいのです。
そこでカビ対策に効果的なのが内部クリーン機能です。内部クリーン機能は、エアコン内部を乾燥させる機能でカビや臭いの発生を抑えることができます。内部の汚れやホコリを取り除くお掃除機能ではないため、お掃除機能と混同しないようにしましょう。
内部クリーン機能が付いていないエアコンは、送風運転をおこなうことでエアコン内部を乾燥させてカビ対策ができます。
エアコンにお掃除機能が付いているかの見分け方
エアコンにお掃除機能が付いているかは、リモコンで見分けられます。リモコンに「フィルター掃除」「手動掃除」などのボタンがある場合は、お掃除機能付きエアコンです。
エアコン本体で見分ける場合は、お掃除機能なしのエアコンの奥行きが23cm程なのに比べてお掃除機能付きエアコンは38.5cm程と長いことが多いので、側面から奥行きの長さを確認してみましょう。
なお、お掃除機能付きエアコンでも奥行きが30cm以下の薄型モデルの場合もあるため、厚みだけで判断が難しい場合は前面パネルを開けて確認します。
パネルを開けてすぐにフィルターが取り外せるようになっている場合、お掃除機能なしのエアコンです。
お掃除機能付きエアコンの場合は、パネルを開けるとお掃除ロボットやダストボックスが備え付けられていて、フィルターがツメやツマミなどでロックされているのでお掃除機能なしのエアコンと見分けることができます。
お掃除機能付きのエアコンで掃除が必要な箇所は?
お掃除機能付きエアコンで掃除が必要な箇所と掃除方法を紹介します。
エアコン掃除の際は、事前に取扱説明書を確認して記載された指示に従い安全におこなってください。また、ケガや漏電を防ぐために必ずコンセントを抜いてから掃除を始めましょう。
フィルター
フィルターには空気のろ過をおこなう役割があります。
お掃除機能付きエアコンの場合、お掃除ロボットが自動でフィルター掃除をしてくれますが、取りきれなかったホコリや汚れが残っているため自分でも掃除が必要です。
エアコンの機種によってはフィルターが4枚ついている場合があるので、外す際にフロントと上部を確認しましょう。
フィルター掃除の手順は次の通りです。
- エアコン本体からフィルターを外す
- フィルターの表面についたホコリを掃除機で吸い取る
- フィルターの裏側からシャワーをかけて水洗いする
- フィルターの水気をタオルなどで拭き取る
- 日陰で完全に乾燥させてから取り付ける
フィルターに水気が残ったまま取り付けるとカビが発生する原因になるので、しっかり乾燥させましょう。
吹き出し口・ルーバー
吹き出し口は名前の通り、エアコンの風が出てくる箇所です。ルーバーは風向きを変える羽のことを指します。
吹き出し口とルーバーの掃除手順は次の通りです。
- キッチンペーパーを水で濡らして固く絞る(またはウェットティッシュを用意する)
- 割り箸に巻き付けて輪ゴムで固定する
- 吹き出し口を開けて差し込み、優しく拭き取る
吹き出し口とルーバーは、手動で動かない機種もあります。無理に動かすと故障の原因になる可能性があるため、軽く触れて動かない場合はエアコンクリーニング業者にお願いしましょう。
ダストボックス
ダストボックスは、お掃除ロボットが取り除いたホコリを溜めておく場所です。
ダストボックスの掃除手順は次の通りです。
- エアコン本体からダストボックスを取り外す
- 溜まったホコリやゴミを捨てる
- 掃除機や雑巾などで掃除をする
- 汚れがひどい場合は、水洗いをする
- 水気を拭き取って日陰で完全に乾燥させる
フィルターと同じく、ダストボックスも水気が残ったまま取り付けるとカビの発生原因になります。ただし、乾かす際に直射日光に当ててしまうとダストボックスが劣化する可能性があるので、日陰に置いておきましょう。
エアコン本体
エアコン本体の掃除は上部や側面、前面のパネルを柔らかい布で乾拭きします。汚れがひどい場合は、水かぬるま湯を含ませて固く絞った雑巾で拭き掃除をします。
洗剤は使用した後、完全に洗い流すのが難しく、残った洗剤が固形化して故障の原因になる可能性があるので、水またはぬるま湯でおこないましょう。
エアコン内部
お掃除機能付きエアコンの内部は、お掃除機能なしのエアコンに比べて構造が複雑です。
目視できる範囲のみ掃除機でホコリを吸い取るか、マイクロファイバークロスなどで優しく拭き取りましょう。エアコン内部には細かい部品が多いので、深追いすると故障の原因になる可能性があります。
自分で内部を隅々まで掃除するのは難しいため、複雑な箇所はエアコンクリーニング業者に依頼するといいでしょう。
お掃除機能付きエアコンのクリーニングは高い?
お掃除機能なしのエアコンに比べてお掃除機能付きエアコンのクリーニング料金は高いのでしょうか。ここでは、エアコンクリーニング業者6社の料金を比較していきます。
お掃除機能がついていないエアコンよりも高くなる
お掃除機能なしのエアコンとお掃除機能付きエアコンのクリーニング料金は次の通りです。
| お掃除機能なしエアコン | お掃除機能付きエアコン |
おそうじ本舗 | 12,100円 | 20,900円 |
ダスキン | 14,300円 | 25,300円 |
おそうじ革命 | 11,000円 | 18,700円 |
ヤマダデンキ | 12,100円 | 17,600円 |
ハートクリーニング | 9,680円 | 17,380円 |
カジタク | 13,200円 | 21,780円 |
6社とも「お掃除機能なしエアコン」と比較するとクリーニング料金は、5,500円〜11,000円ほど高くなります。
エアコン内部の構造が複雑なため高くなりやすい
お掃除機能付きエアコンの内部は、お掃除ロボットをはじめ多くのネジや配線があり複雑な構造になっています。
そのため、お掃除機能付きエアコンは故障のリスクが高く、分解や組み立てに慎重な作業が必要です。料金が高くなる理由は、お掃除機能なしのエアコンに比べてエアコンクリーニングの手間と時間がかかるからなのです。
まとめ
お掃除機能付きエアコンは、お掃除ロボットが自動でフィルターを掃除してくれます。また、最上位モデルならエアコン内部にある送風ファンや熱交換器も自動で掃除が可能です。
しかし、お掃除機能は限られた箇所しか掃除ができないため、その他の部品や隙間などは自分で掃除をする必要があります。フィルターやダストボックス、エアコン本体などは自分でも掃除ができる箇所なので、本記事を参考に掃除をしてみてください。
掃除をする際は必ず取扱説明書を確認して、ケガや漏電を防ぐためにコンセントを抜いてから掃除を始めましょう。
一方、吹き出し口やルーバー、エアコン内部は自分で掃除をするのが難しい場合があるので、エアコンクリーニング業者に依頼するといいでしょう。