
餓鬼田
弥陀ケ原の泥炭湿原は、多量の積雪や低温多湿な環境で発達したもの。そこに見られる多数の池塘[ちとう]は、この高原の特徴だ。伝説によると、立山の餓鬼道地獄に堕ちた亡者が作った田んぼとされ、餓鬼田と名付けられたという。ここに生える稲のような草は、ミヤマホタルイというカヤツリグサ科の植物で、周囲にはワタスゲの群落やモウセンゴケなどの湿生植物が見られる。近年は乾燥化の影響か、以前に比べて数が減っているともいわれている。
- 「弥陀ケ原駅」から徒歩8分
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弥陀ケ原の泥炭湿原は、多量の積雪や低温多湿な環境で発達したもの。そこに見られる多数の池塘[ちとう]は、この高原の特徴だ。伝説によると、立山の餓鬼道地獄に堕ちた亡者が作った田んぼとされ、餓鬼田と名付けられたという。ここに生える稲のような草は、ミヤマホタルイというカヤツリグサ科の植物で、周囲にはワタスゲの群落やモウセンゴケなどの湿生植物が見られる。近年は乾燥化の影響か、以前に比べて数が減っているともいわれている。
立山信仰の里、芦峅寺[あしくらじ]地区に鎮座。立山詣は岩峅寺[いわくらじ]にある雄山神社前立社壇[まえだてしゃだん]とこの祈願殿に詣でてから、雄山山頂の峰本社を参拝するのが習わしだった。かつては立山曼荼羅[まんだら]にも見られるような伽藍[がらん]が立ち並んでいたが、明治の廃仏毀釈[はいぶつきしゃく]で大部分の建物が破壊され、今は講堂が雄山神社祈願殿として残る。境内には立山を開山した佐伯有頼[さえきありより]公の霊廟もある。参道沿いの樹齢約500年のタテヤマスギ(天然記念物)の木立も見事だ。
称名滝の右側に春から初夏の雪どけの増水時に現れる滝で、真夏や秋の渇水期には涸れてしまう。ネハンの滝、阿吽[あうん]の滝ともよばれる。この滝の最大落差は、増水時には500mに達し、称名滝以上の落差となる。称名滝と同じ滝壺に流れ落ち、称名滝とともにVの字を描く姿は壮観。
「ブナ平立山のスギ」とも呼ばれる幹回り約9m40cm、樹高約21m、推定樹齢は800年にもなるというタテヤマスギ。林野庁の「森の巨人たち百選」にも選定されている巨木で、立山高原バス道路の途中にあるため、バスの車内アナウンスでも紹介される。美女平駅からは美女平遊歩道外回りコース約1.6kmをブナ坂まで歩き、立山高原バス道路に出て約500m。往復約2時間30分。さらに称名滝を望む滝見台まで行くことも可能だが、バスは滝見台から途中乗車できないので歩いて戻ることになる。
立山黒部アルペンルートは、いろいろな乗り物を利用して、美女平、弥陀ケ原、室堂、大観峰、黒部平、黒部湖と、ほとんど歩かずに北アルプスを横断する山岳観光コースだ。立山ロープウェイと黒部ケーブルカーの乗り換え地点である黒部平は標高1828mに位置する景勝地。雄大な北アルプスの景観を俯瞰できるだけでなく、黒部平庭園や高山植物観察園が整備され、乗り換えの待ち時間にちょっとした散策も楽しめる。
弥陀ケ原は、室堂の西に広がる標高約1600~2100m、東西9km、南北3kmの溶岩台地上に発達した高層湿原で、平成24年(2012)にラムサール条約湿地に登録されている。1周約2.1km、約1時間15分の木道の遊歩道沿いには、大小3000もの餓鬼田[がきた]と呼ばれる池塘が点在し、ワタスゲの群落やタテヤマリンドウなどの花が咲いている。遊歩道は弥陀ケ原バス停から始まり、木道の周辺には黒々とした池塘が見られる。一ノ谷分岐からは笹の茂る木道を進み、追分分岐で左折。立山有料道路の弥陀ケ原出口に出ればバス停弥陀ケ原まであと少しだ。9月下旬~10月中旬の紅葉も見事。
アルペンルートの最高所で、標高2450m。古くから山岳信仰の霊場として多くの修験者や信者が登拝してきた立山登山の基地で、眼前に標高3003mの主峰雄山[おやま]がそびえ、剱岳や大日連山など3000m級の山々を望むことができる。室堂ターミナルを中心に散策道が整備されており、立山信仰の遺跡やミクリガ池などの湖沼をトレッキングシューズで気軽に巡ることができる。湖畔に花畑の広がる周囲630mの火山湖ミクリガ池を周回するコースは約1時間。運が良ければ、散策中に雷鳥と出会えるかも。
立山の火山活動で生じた溶結凝灰岩の一枚岩が、称名川によって削られてできた壁。大きく二段になっていて、称名川の南側に、最大高低差約500m、長さ約2kmにわたって続く。立山駅から称名滝に向かう車窓から右手に眺められ、駐車場のある展望台からはじっくりと観察できる。紅葉の季節の彩りは見事。
黒部平庭園から階段を降りた一角にある。遊歩道沿いにはクルマユリ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンフウロ、ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)など約100種の高山植物が植えられている。花は6~9月にかけて咲き、一番の見ごろは7月。名札が付いているので、花の名前を覚えることもできる。次の乗り物までの待ち時間に見学するのがよい。
室堂平と弥陀ケ原の間に広がる標高約2300mの高原。室堂~天狗平はチングルマロードとも呼ばれる石畳の天狗平水平道[すいへいどう]コース約1.6km、約1時間30分、弥陀ケ原~天狗平は鎖場のある一の谷・獅子ガ鼻岩コースで約4.9km、上り3時間、下り2時間30分。遊歩道沿いには、シナノキンバイやアオノツガザクラなど咲き、途中、剣岳の望めるポイントも。弥陀ケ原へは美松坂コース約2.4km、上り2時間、下り1時間20分も。春スキーや秋の紅葉も人気。天狗平バス停付近には宿泊施設が2軒ある。天狗平ではバス降車時に次に乗るバスの乗車便の予約を必ずすること。
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