東京駅に次いで月間平均乗降者数が多い新大阪駅。東海道・山陽新幹線の停車駅であり、JRの特急列車や在来線、Osaka Metro御堂筋線など、多くの列車が乗り入れるターミナル駅です。新大阪駅は新幹線の発着駅のため、在来線と乗り換える人も多いのですが、初めてだと迷ってしまうことがあるかもしれません。そこでこの記事では、新大阪駅を迷わずスムーズに移動できるよう、構内図、出口、ホーム、新幹線や在来線ののりば、そして乗り換えルートなどのお役立ち情報を徹底解説します。
新大阪駅の全体像を把握しよう!まずは構内図で全体マップを確認
新大阪駅の出入口は主に1階の正面口、3階の東口、北口、西口です。新幹線やJR在来線の改札口は3階にあり、待ち合わせ室や売店などもこのフロアにあります。
そんな新大阪駅を利用する上で特に知っておきたいポイントは、次のとおりです。
- 新幹線と在来線の乗り換え:JR在来線と新幹線との間には、出口改札を出ずに移動できる乗換口改札があります。JR在来線ホーム(1階)から新幹線ホーム(4階)へは、エスカレーターなどでまずは3階の乗換口へ移動し、その後、4階へ上がります。また、Osaka Metro御堂筋線から新幹線に乗り換える場合は、地下鉄の改札を出た後、3階に上がり、JRの改札へ移動します。
- 商業施設:駅構内には、お土産や飲食店が集まる「アルデ新大阪」や「エキマルシェ新大阪」(3階・改札内外)があります。また、1階の高架下には飲食店街の「味の小路」があります。新大阪駅の外には大規模な商業施設はありませんが、駅構内の店舗が充実しているため、不便さは感じられないでしょう。
- 迷いやすいポイント:新大阪駅はフロア構成が複雑です。特にJR在来線と新幹線の乗り換えはフロア間の移動になるため、事前に大まかな位置関係を把握しておくとスムーズです。
新幹線ホームはどこ?新幹線ののりばガイド
新大阪駅には、東海道新幹線(のぞみ、ひかり、こだま、さくら、みずほ)のホームがあります。ホームの位置をご紹介します。
ホーム
- 山陽新幹線(岡山・博多方面):20~22番のりば
- 東海道・山陽新幹線(名古屋・東京方面):23~27番のりば
新幹線ホームに近い改札
中央口、南口、乗換口
特徴
西口や北口の近くに、「新幹線のりば(中央口)」があります。また、「新幹線のりば(南口)」からも、新幹線コンコースに直接入場が可能です。東改札口やアルデ新大阪改札口から在来線コンコースに入場した場合は、乗換口改札を通り、新幹線コンコースへと進みましょう。
新大阪駅の出口と周辺施設について
各出口の特徴と周辺施設をご紹介します。
●正面口
- 近い改札:中央口、南口
- バスのりば:正面口(1階)には、大阪シティバス、センイシティバス、神姫バス(降車のみ)ののりばと、大阪(伊丹)空港行バスののりばがあります。
- タクシーのりば:タクシーのりばは、正面口(1階)ではなく、南口(3階)を出たところにあります。
- 周辺情報:正面口側は1階と3階に出入口があります。1階(正面口)にはバスや高速バスの停留所が、3階(南口)にはタクシーのりばと一般車の降車場があり、多くの人がこの出入口を利用します。正面口側の駅周辺には、ビジネスホテルやマンションなどが多く建ち並んでいます。
●東口
- 近い改札:東口改札
- バスのりば:シティバスののりばがあります。
- タクシーのりば:東口を出てすぐのところにタクシーのりばがありますが、停車している台数はあまり多くありません。
- 周辺情報:東口は、ビジネスホテルやオフィスビル、マンションなどが建ち並んでいます。東口を出ると、新大阪東口広場や日之出公園などもあり、地元の人が通勤や通学で利用する出口です。比較的落ち着いた印象のあるエリアです。
●北口
- 近い改札:中央口
- バスのりば:新大阪阪急ビルへの連絡通路がある出口です。阪急ビルの1階には、高速バスのりばがあります。
- タクシーのりば:阪急ビルの1階には、阪急タクシー専用のタクシーのりばがあります。
- 周辺情報:北口は新大阪阪急ビルの連絡通路とつながっています。阪急ビルは地上17階建てのビルで、高速バスのりばや飲食店、オフィスビル、ホテルなどが入っています。
●西口
- ・近い改札:中央口
- バスのりば:西口側の2階には、Osaka Metro御堂筋線の改札があり、近くの連絡通路を通って外に出ると、高速バスや路線バスののりばがあります。
- タクシーのりば:御堂筋線側に北口タクシーのりばがあります。
- 周辺情報:西口には中央口(改札)があり、その近くにはおみやげ店やJR東海のきっぷうりばがあります。また、豊臣秀吉の馬印をかたどった「千成ひょうたん」や「文楽人形」などが飾られており、待ち合わせ場所としても使われています。阪急ビルや御堂筋線の改札が近いため、多くの人でにぎわっています。駅周辺には、駐車場やオフィスビル、宿泊施設などがあります。
新幹線と在来線の乗り換えガイド
新大阪駅で、東海道・山陽新幹線と在来線を乗り換える人も多いでしょう。あらかじめルートを確認しておくと安心です。ここでは、乗り換えルートと、所要時間の目安を紹介します。
●JR在来線・特急列車
JR在来線のホームは以下の通りです。
- おおさか東線(放出・久宝寺方面)、特急はるか(京都方面):1番のりば
- おおさか東線の一部、特急くろしお:2番のりば
- 特急はるか(関西空港方面)、おおさか東線(大阪方面):3番のりば
- 特急サンダーバード(福井・金沢・富山方面)、京都線の一部:4番のりば
- 京都線(高槻・京都方面):5~6番のりば
- 神戸線/宝塚線(大阪・三ノ宮方面/宝塚方面):7番のりば
- 神戸線(大阪・三ノ宮方面):8番のりば
- 特急スーパーはくと(鳥取方面)、神戸線(一部):9番のりば
- 特急こうのとり(福知山・城崎温泉方面):10番のりば
JR在来線→新幹線
JR在来線・特急列車のホームは1階にあり、各ホームは横並びとなっています。そのため、乗り換えルートは基本的に同じです。
- エスカレーターやエレベーターで3階に上がります(改札内には2階がないため、エスカレーターは3階直通です)。
- 在来線コンコースの通路を通り、新幹線の乗換口へ移動します。
- 乗換口の改札を通ったら、各新幹線ののりばを確認して、エスカレーターなどでホーム階へと上がります。
新幹線→JR在来線
JR在来線→新幹線の逆ルートをたどります。
JR在来線から新幹線の乗り換えにかかる時間は10分前後ですが、利用する列車によって多少前後します。たとえば、在来線の中で最も乗換口に遠い特急こうのとりから、新幹線の中で最も遠い東海道新幹線に乗車する場合、さらに時間がかかる可能性があります。時間に余裕をもっておくと安心です。
●Osaka Metro御堂筋線
Osaka Metro御堂筋線→新幹線
- 電車を降りたら、エスカレーター・エレベーターなどで改札階へ下ります。
- 中改札から出ます。
- そのまま進むと、旅行代理店や雑貨店、お土産屋さん、飲食店などが並ぶ細い通路が見えてくるため、そこを通り抜けます。
- 左斜め前に見えてくるエスカレーターで3階に上がります。
- エスカレーターを降りると左斜め方向に新幹線のりば(中央口)が見えてくるため、そこから入場します。
- エスカレーターなどで乗車予定の新幹線ホーム階へと上がります。
新幹線→Osaka Metro御堂筋線
Osaka Metro御堂筋線→新幹線の逆ルートをたどります。
乗り換えにかかる時間は、11分程度です。Osaka Metro御堂筋線では中改札を、新幹線では中央口を利用することを覚えておくと迷いにくいでしょう。
まとめ
JR新大阪駅での在来線から新幹線への乗り換えは、比較的わかりやすく、所要時間もそれほどかかりません。ただし、複数の出入口と改札があるため、案内板をよく読んで移動することが重要です。この記事を参考にしながら、新大阪駅での最適なルートをチェックしてみてください。
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