名古屋駅は東海道新幹線の停車駅であり、JR線、近鉄線、名鉄線、地下鉄、名古屋臨海高速鉄道「あおなみ線」など、多くの在来線が乗り入れるターミナル駅です。複数の路線が乗り入れているため、初めて訪れた時には、乗り換えなどで困ってしまうことがあるかもしれません。そこでこの記事では、名古屋駅を迷わずスムーズに移動できるよう、構内図、出口、ホーム、新幹線や在来線ののりば、そして乗り換えルートなどのお役立ち情報を徹底解説します。
名古屋駅の全体像を把握しよう!まずは構内図で全体マップを確認
名古屋駅は、地下鉄や名鉄、近鉄のホームがある桜通口側と、新幹線のホームに近い太閤通口側に大きく分かれています。桜通口と太閤通口は大きな通路(中央コンコース)でつながっていて、桜通口側には「金の時計」、太閤通口側には「銀の時計」が建っており、待ち合わせ場所としても利用されています。
そんな名古屋駅を利用する上で特に知っておきたいポイントは、次のとおりです。
- 新幹線と在来線の乗り換え:太閤通口側に新幹線の乗換口があります。 JR在来線から乗り換える場合は、出口改札を出ずに1階の通路(北通路、中央通路、南通路)を通り、乗換口改札を通過して、東海道新幹線のホーム階へ上がります。また、桜通口側の地下には近鉄名古屋駅と名鉄名古屋駅、名古屋市地下鉄の名古屋駅、太閤通南口側には、あおなみ線の名古屋駅があります。乗り換え時には、それぞれの改札を出て、新幹線改札口から入場します。
- 商業施設:桜通口側には、駅直結の「JRセントラルタワーズ」があり、テナントの一つとして「ジェイアール名古屋タカシマヤ」が入っています。また、北口には、「KITTE名古屋」「ミッドランドスクエア」、名鉄・近鉄名古屋駅直結の「名鉄百貨店」「近鉄パッセ」など多数の商業施設があります。太閤通口側の地下にはエスカ地下街があり、名古屋名物を味わえる飲食店が集まっています。
- 迷いやすいポイント:名古屋駅はとても広い駅です。JR名古屋駅構内は比較的わかりやすいものの、近鉄線、名鉄線、あおなみ線、地下鉄などと乗り換える際は迷わないように、案内板をよく確認しましょう。
新幹線ホームはどこ?新幹線ののりばガイド
名古屋駅には、東海道新幹線(のぞみ、ひかり、こだま)のホームがあります。ホームの位置をご紹介します。
ホーム
14~17番線
新幹線ホームに近い改札
新幹線北口、新幹線南口、新幹線北乗換口、新幹線南乗換口
特徴
太閤通口のすぐ近くに新幹線改札口があります。中央の通路(新幹線コンコース)を中心に、北側と南側に分かれていて、北側に新幹線北口改札、南側に新幹線南口改札があります。それぞれの改札内には、新幹線乗換口があります。在来線の改札から入場した場合は、乗換口改札も通ってから、新幹線のホーム階へ上がりましょう。
名古屋駅の出口と周辺施設について
桜通口側と、太閤通口側に分けて、各出口の特徴と周辺施設をご紹介します。
●桜通口
- 近い改札:中央口改札、中央北口改札、桜通口改札、広小路口改札
- バスのりば:市内最大のバスターミナルがあります。また、名鉄百貨店前の「名鉄バスセンター」や、ミッドランドスクエア前のバス停などから、高速バスが運行しています。
- タクシーのりば:桜通口の正面と、名鉄線・近鉄線の駅前にタクシーのりばがあります。
- 周辺情報:名古屋駅の正面側と認識されている桜通口側は、 JRセントラルタワーズ(名古屋タカシマヤ)やミッドランドスクエア、大名古屋ビルヂング、名鉄百貨店、近鉄パッセなど、多数の商業施設があり、多くの人でにぎわいをみせています。車やタクシーで15分ほどの場所には名古屋のシンボルとも言える「名古屋城」があり、桜通口側は観光客も多いエリアです。
●太閤通口
- 近い改札:新幹線北口改札、新幹線南口改札
- バスのりば:全国各地を結ぶ高速バスののりばがあります。JRバスのターミナルも太閤通口側です。
- タクシーのりば:太閤通口の正面に、タクシーのりばがあります。
- 周辺情報:太閤通口は、桜通口側に比べると商業施設は少ないですが、エスカ地下街などがあり、にぎわいを見せています。また、駅から少し離れたところには昔ながらの商店街などもあります。さらに、太閤通口側の再開発が進められていて、駅前の風景が大きく変わる予定です。工事は2026年に完成予定です。
新幹線と在来線の乗り換えガイド
名古屋駅で、東海道新幹線と在来線を乗り換える人も多いでしょう。あらかじめルートを確認しておくと安心です。ここでは、乗り換えルートと、所要時間の目安を紹介します。
●JR在来線
JR在来線のホームは以下の通りです。
- 東海道本線(豊橋方面):2~3番線
- 東海道本線(豊橋方面・岐阜方面): 4番線
- 東海道本線(岐阜方面):5~6番線
- 中央本線(多治見方面):7、8、10番線
- 関西本線(亀山方面):11~13番線
JR在来線→新幹線
JR在来線のホームは2階にあり、各ホームは横並びとなっています。そのため、乗り換えルートは基本的に同じです。
- エスカレーターやエレベーターで1階に下ります。
- 通路を通り、太閤通口側に進みます。
- 新幹線北乗換口もしくは新幹線南乗換口改札を通り、エスカレーターなどで新幹線ホーム階へと上がります。
- 乗換口に近い14~15番ホームに東京方面、遠い16~17番ホームに新大阪方面の新幹線が停車します。
新幹線→JR在来線
JR在来線→新幹線の逆ルートをたどります。
ホームの番号が小さいほど新幹線乗換口まで遠くなります。JR在来線から新幹線の乗り換えはおおよそ5分程度でできますが、利用するホームによって所要時間が前後します。
●近鉄線
近鉄線→新幹線
近鉄線の降車ホームは地下1階にあります。
- 電車を降りたら、同じフロアにある「JR線・新幹線連絡改札口」を通過します。
- 改札の前にあるエスカレーター・階段を通って1階に上がります。
- 通路を進んだら、一つ目の角を左に曲がり、中央コンコースに出ます。
- 中央コンコースを太閤通口側に進むと、新幹線の改札が見えてきます。
新幹線→近鉄線
近鉄線→新幹線の逆ルートをたどります。
乗り換えにかかる時間は、10分程度です。近鉄線の改札は複数あります。「JR線・新幹線連絡改札口」を利用することを覚えておくとスムーズです。
●名鉄線
名鉄線→新幹線
名鉄線のホームは地下2階にあります。
- エスカレーターやエレベーターで地下1階の改札階に上がります。
- 中央改札口(出口専用)、もしくは西改札口を通ります。
- 近くの階段やエレベーターで1階に上がります。
- 1階の通路を広小路口方向に進み、広小路口の手前で右側に進みます。
- 「金の時計」が見えたら、左に曲がり、中央コンコースを太閤通口側に向かって進みます。新幹線の改札が見えてきます。
新幹線→名鉄線
名鉄線→新幹線の逆ルートをたどります。
名鉄線の降車場所(車両)によっては、ご紹介した以外の方法で1階に上がる方が速い場合もあります。案内板が出ているため、それに従って進みましょう。
乗り換えにかかる時間は、10分程度です。
●地下鉄
地下鉄→新幹線
- 地下鉄を降りたら、エスカレーターやエレベーターで改札階に上がります。
- 西改札口を通ります。
- エスカレーター・階段(ES,9とES,14)を使い、地上に上がります。
- 中央コンコースに出るため、太閤通口側に向かって進みます。新幹線の改札が見えてきます。
地下鉄東山線
- 地下鉄を降りたら、エスカレーターやエレベーターで改札階に上がります。
- 中央改札口、もしくは北改札口を通ります。
- 8番出入口か9番出入口を通り、地上に上がります。
- 桜通口からJR名古屋駅に入ります。
- 中央コンコースを太閤通口側に向かって進みます。新幹線の改札が見えてきます。
新幹線→地下鉄
地下鉄→新幹線の逆ルートをたどります。
乗り換えにかかる時間は10分程度です。出入口が複数あるため、やや複雑に感じるかもしれませんが、案内板もたくさんあるので、それほど心配する必要はありません。
●あおなみ線
あおなみ線→新幹線
あおなみ線のホームは2階にあります。
- エスカレーターやエレベーターで改札階に下ります。
- JR改札口を出ます。
- 通路をまっすぐ進み、突き当りを右に進むと太閤通口が見えてきます。
- 銀の時計を新幹線コンコース側に曲がると、新幹線の改札が見えてきます。
新幹線→あおなみ線
あおなみ線→新幹線の逆ルートをたどります。
乗り換えにかかる時間は、5~10分程度です。
まとめ
JR名古屋駅の改札内は、シンプルで分かりやすい構造ですが、改札外は他社線につながる出入口が多いため、迷うことがあるかもしれません。この記事を参考にしながら、名古屋駅での最適なルートをチェックしてみてください。
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