「EX予約(エクスプレス予約)」は、スマホやパソコン、アプリから東海道・山陽・九州新幹線の座席を予約できる会員制のネット予約サービスです。ネットで簡単に予約や変更ができるだけでなく、会員価格でチケットを購入することができます。新幹線に乗るなら必ず知っておきたい予約商品と言っても過言ではありません。そこで、この記事ではEX予約について解説します。
特に、次のような方に参考になる情報をご紹介します。
- 「EX予約」という名前を聞いたことはあるけれどよく分からない
- 会員登録したけれど利用方法が分からず使いこなせていない方
- お得に東海道・山陽・九州新幹線を乗りたい
さらに、EX予約よりお得に新幹線に乗る方法も紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
格安の新幹線チケットをお探しではありませんか?
宿泊も考えている場合は、新幹線とホテルを別々に予約するより「JR・新幹線チケット+宿泊」セットプランの利用が断然お得です。
東京駅ー新大阪駅(のぞみ普通車指定席)の場合
【料金例(大人1名)】 | 別々で予約する場合 | セットプランの場合※1 |
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新幹線料金(往復)
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29,440円
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32,100円~
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宿泊費(1泊)※2
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10,750円~
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※1:日本旅行の公式サイトで公開されている2025年3月21日時点の料金をもとに算出
※2:ホテルの公式サイトで公開されている2025年3月21日時点の料金をもとに算出
料金以外にもさまざまなメリットがあります。
- 別々に予約する手間を抑えられる
- 乗り遅れても当日の自由席には乗車可能(一部プランを除く)
- 前日の16時まで予約可能
- たくさんのホテルから選べる
EX予約は東海道・山陽・九州新幹線の会員制ネット予約サービス
EX予約は、JR東海、 JR西日本、JR九州が提供する会員制ネット予約サービスです。会員登録をすると、終日の「のぞみ」「ひかり」「こだま」「みずほ」「さくら」「つばめ」の普通車指定席・自由席、グリーン車の座席を、年末年始やお盆、連休などを含め、365日いつでも会員価格で予約できます。入会手続きと会員登録が必要で、年会費が1,100円(税込)かかりますが、割引額が大きいのが特徴です。さらに、EX予約に会員登録すると、早めの予約でもっとお得になる「早特商品」も購入できるため、新幹線に頻繁に乗る方にとっては、メリットが大きいでしょう。
予約は乗車日の1年前の午前5時30分から当該列車の発車4分前まで可能です。予約の変更もネットで何度でも手数料無料ででき、領収書の発行もできます。また、手数料がかかりますが、改札入場前かつ列車発車時刻前であれば、ネットで払い戻しもできます。
またEX予約には、法人サービスもあります。基本的なサービス内容は個人向けと同じですが、出張精算が本社などで一括整理できる、利用実績をダウンロード可能など、出張管理の厳正化や効率化に役立つ機能が使えるのが、法人向けサービスならではの特徴と言えます。JR東海では、法人サービスを利用できる会員を「E予約専用会員」「E予約専用ライト会員」と呼んでいます。
「EX予約」利用開始までの流れ
EX予約を利用するまでの流れは以下です。
1.入会
まずは入会手続きを行います。クレジットカードが必須になりますが、次の2つから選べます。
①エクスプレス・カードを新たに発行する
エクスプレス・カードとは、JR東海エクスプレス・カード、J-WESTカード「エクスプレス」、JQ CARDエクスプレスのことです。
②手持ちの対象クレジットカードにサービスをプラスする
「カードナビ」で対象カードを調べることができます。
①も②も手続きに時間がかかる可能性があるため、乗車予定日が決まっている方は、前もって準備しておくことをおすすめします。
2.会員登録
入会手続きが完了すると、EX予約専用ICカードが届きます。届いたら、ウェブサイト(ブラウザ)もしくは「EXアプリ」から、会員登録をします。どちらからでも新規会員登録と予約が可能です。会員登録が完了すると、新幹線の予約ができるようになります。
〇EX予約は会員登録が必須?
複数人で乗車する場合、代表者一人が会員登録していれば、他の同行者は登録しなくても乗車することができます。ただし、会員が一度の乗車で予約できるのは、最大で6名分(子どもを含む)までと決まっています。7名以上の大人数で旅行をする場合は、追加で会員登録が必要になるため、気を付けましょう。
チケットレス?発券?EX予約を利用した場合の乗車方法
EX予約は、チケットレスと紙の切符のどちらにも対応しています。それぞれの乗車方法を説明します。
【チケットレスで乗車する方法】
チケットレスで乗車する方法は以下の3つです。
・EX予約専用ICカード
新幹線改札機に「EX予約専用ICカード」をタッチし、「EXご利用票」を受け取って入場します。下車時は同じICカードを新幹線改札機にタッチします。
・交通系ICカード
乗車前に、交通系ICカードを登録しておくと、そのICカードで新幹線改札機を通過できます。入場の際は「EXご利用票」が発券されます。下車の際も、同じICカードをタッチすることで改札を通過できます。
・QRコード
EX旅パックを予約している場合は、QRコードが発行されます。このQRコードを新幹線改札機にかざすと、通過できます。
注意点として、チケットレス乗車する場合は、予約人数分の乗車用ICカードを用意して、あらかじめ紐づけておく必要があります。全員分の乗車用ICカードが用意できない場合は、紙の切符を発券して利用することになりますので、注意しましょう。
【発券して乗車する方法】
新幹線各駅の指定席券売機や受取専用機、みどりの窓口などで発券し、改札を通過します。切符を受け取る際には次のものが必要です。
- EX予約専用ICカード、または受取コード(QRコード・16桁の英数字)
- エクスプレス予約ログイン時のパスワード(4~8桁英数記号)
加えて、決済に使用したクレジットカードも持参しましょう。発券時に提示が求められることがあります。ただし、クレジットカードだけでは切符の受取りはできません。必ず上記のものを用意しましょう。切符を受け取らずに乗車してしまうと、車内で新たに切符を購入することになりますので、忘れずに発券しましょう。
どのくらい安くなる?EX予約の料金や割引について
EX予約には、基本の「EX予約サービス」「EX予約サービス(往復割引)」、特急券が安くなる「e特急券」、早めの予約でもっとお得になる「早特商品」があります。
それぞれの特徴や割引額について、説明します。
【EX予約サービス、EX予約サービス(往復割引)】
EX予約サービスの割引額は、区間や新幹線の種類、座席によって異なります。たとえば、東京駅-新大阪駅の場合、「のぞみ」の大人料金は以下です。
座席 | EX予約 | 通常期料金 | 割引額 |
---|---|---|---|
自由席 | 13,620円 | 13,870円 | 250円 |
指定席 | 14,230円 | 14,720円 | 490円 |
グリーン | 19,100円 | 19,590円 | 490円 |
年会費が1,100円(税込)かかるため、この区間の場合は1年に片道3回以上乗るとお得になります。
また、片道の営業キロが600kmを超える区間では「EX予約サービス(往復割引)」が設定されています。
たとえば、東京駅-岡山駅の場合、「のぞみ」の大人料金(往復)は以下です。
座席 | EX予約 | 通常期料金 | 割引額 |
---|---|---|---|
自由席 | 30,060円 | 31,060円 | 1,000円 |
指定席 | 32,300円 | 33,400円 | 1,100円 |
グリーン | 44,440円 | 45,540円 | 1,100円 |
ただし、注意事項もあります。2026年3月31日で、JRの往復割引制度が廃止されるのに伴い、同日の乗車分をもって「EX予約サービス(往復割引)」の発売も終了することが発表されていますので、注意しましょう。
【e特急券】
特急券のみを安く購入できるのが、e特急券です。
乗車券をすでに持っている場合や、在来線の乗車駅や降車駅を利用する場合など、特急券だけをお得に購入したい時におすすめの特急券で、終日の「のぞみ」「みずほ」「ひかり」「さくら」「こだま」「つばめ」の普通車指定席、普通車自由席、グリーン車で利用できます。
たとえば、東京駅から新大阪駅までのe特急券の大人料金(通常期に「のぞみ」を利用)は、以下です。
座席 | e特急券+乗車券 | 通常の特急料金+乗車券 | 割引額 |
---|---|---|---|
自由席 | 13,710円 | 13,870円 | 160円 |
指定席 | 14,230円 | 14,720円 | 490円 |
グリーン | 19,100円 | 19,590円 | 490円 |
なお、EX予約では乗車券のみの商品はないため、手元にない場合は別で購入するか、一体型の「EX予約サービス」を利用しましょう。
【「EX予約 S Work シート」「EX予約 S Work Pシート」】
16両編成の東海道・山陽新幹線の7号車に設けられたビジネスパーソン向けの「S Work車両」も、EX予約ができます。利用できるのは東海道・山陽新幹線(16両編成)の「のぞみ」、「ひかり」、「こだま」の7号車で、普通車指定席のみです。
料金は、EX予約で普通車指定席を予約する際の金額と同じです。
【EX早特商品】
早特商品とは、早めに予約することで、通常料金やEX予約よりもお得になる商品です。EX予約もしくはスマートEXの会員になると、予約することができます。
早特商品は、「EX早特1」「EX早特3」など、複数の種類があります。商品によって、予約時期や、割引になる新幹線や座席の種別が異なるため、確認しておきましょう。また、商品によって販売されているチケットの乗車区間が異なる、繁忙期など利用できない期間がある、販売数に限りがあるなど、制約はありますが、割引額がとても大きく魅力的です。
早特商品 | EX早特1 | EX早特3 | EX早特7 | EXファミリー早特7 | EX早特21 |
---|---|---|---|---|---|
予約時期 | 乗車日6日前から乗車日前日の23時20分まで | 乗車日1ヶ月前の10時から3日前の23時30分まで | 乗車日1ヶ月前の10時から7日前の23時20分まで | 乗車日1ヶ月前の10時から7日前の23時20分まで | 乗車日1ヶ月前の10時から21日前の23時20分まで |
対象の新幹線 | ひかり、こだま | のぞみ、ひかり、こだま、みずほ、さくら、つばめ | のぞみ、ひかり、こだま、みずほ、さくら、つばめ | ひかり、こだま | のぞみ |
割引になる座席種別 | 普通車自由席 | グリーン車 | 普通車指定席 | 普通車指定席(2名以上が条件) | 普通車指定席 |
割引の例(区間、片道の割引額) | 東京-静岡(ひかり):450円引き 静岡-新大阪(ひかり):890円引き |
・東京-新大阪(のぞみ):3,030円引き ・東京-岡山(のぞみ):2,970円引き |
・東京-岡山(のぞみ):2,630円引き ・新大阪-博多(みずほ):2,420円引き |
・東京-新大阪(ひかり):2,400円引き ・名古屋-新大阪(ひかり):1,500円引き |
・東京-新大阪(のぞみ):1,740円引き ・東京-岡山(のぞみ):3,520円引き |
※早特商品は2025年4月に料金および商品内容の改定が行われます。
上記は改定後の内容で、2025年4月7日に販売が開始されます(2025年5月7日乗車分より予約可能)。
詳細は公式サイトをご確認ください。
このように、EX予約は基本のサービスだけでなく、お得な商品がたくさんあります。入会や会員登録は必要ですが、スマートフォンやパソコン、アプリで簡単に予約でき、お得に新幹線に乗ることができるため、乗車頻度が多い方は活用してみるのがおすすめです。
EX予約だけじゃない!宿泊もする人には日本旅行のセットプランもお得でおすすめ
格安の新幹線チケットをお探しではありませんか?
宿泊も考えている場合は、新幹線とホテルを別々に予約するより「JR・新幹線チケット+宿泊」セットプランの利用が断然お得です。
東京駅ー新大阪駅(のぞみ普通車指定席)の場合
【料金例(大人1名)】 | 別々で予約する場合 | セットプランの場合※1 |
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新幹線料金(往復)
|
29,440円
|
32,100円~
|
宿泊費(1泊)※2
|
10,750円~
|
※1:日本旅行の公式サイトで公開されている2025年3月21日時点の料金をもとに算出
※2:ホテルの公式サイトで公開されている2025年3月21日時点の料金をもとに算出
料金以外にもさまざまなメリットがあります。
- 別々に予約する手間を抑えられる
- 乗り遅れても当日の自由席には乗車可能(一部プランを除く)
- 前日の16時まで予約可能
- たくさんのホテルから選べる
EX予約を利用した場合よりも、セットプランのほうが14,000円以上安くなる場合があります。
セットプランを利用できるのは2名以上の場合ですが、ホテルが選べたり、新幹線チケットの受取り先を指定できたりと、メリットがたくさんあります。日本旅行の予約公式サイトから、ホテルや新幹線を選ぶだけで予約が完了するため、便利でお得なサービスをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
EX予約やセットプランを上手に利用してお得な新幹線旅を!
本記事ではEX予約の利用方法や種類、もっとお得に新幹線を利用する方法などを紹介しました。日帰りの新幹線旅や出張が多い方にとってEX予約はとてもお得な商品です。また、宿泊を検討している場合は、EX予約よりも安くなるセットプランがおすすめです。これらの商品を上手に活用して、お得な新幹線旅を楽しんでください。
格安の新幹線チケットをお探しではありませんか?
宿泊も考えている場合は、新幹線とホテルを別々に予約するより「JR・新幹線チケット+宿泊」セットプランの利用が断然お得です。
東京駅ー新大阪駅(のぞみ普通車指定席)の場合
【料金例(大人1名)】 | 別々で予約する場合 | セットプランの場合※1 |
---|---|---|
新幹線料金(往復)
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29,440円
|
32,100円~
|
宿泊費(1泊)※2
|
10,750円~
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※1:日本旅行の公式サイトで公開されている2025年3月21日時点の料金をもとに算出
※2:ホテルの公式サイトで公開されている2025年3月21日時点の料金をもとに算出
料金以外にもさまざまなメリットがあります。
- 別々に予約する手間を抑えられる
- 乗り遅れても当日の自由席には乗車可能(一部プランを除く)
- 前日の16時まで予約可能
- たくさんのホテルから選べる