更新日:2023年6月29日
マッチングアプリを利用したいけれど、インターネット上で知り合うのは不安、トラブルに遭遇したらどうしようと考えてしまい、一歩踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。
今回はマッチングアプリで遭遇しやすいトラブルの事例や、その対処方法を解説します。
悪質ユーザーの見極め方、未然にトラブルを防ぐための方法もまとめているので、マッチングアプリに不安がある方は参考にしてください。
この記事でわかること
- マッチングアプリは本当にトラブルが起きやすいのかわかる
- マッチングアプリで遭遇しやすいトラブルの事例が把握できる
- 万が一トラブルに巻き込まれた時の対処法をチェックできる
※各情報は、公式情報や編集部独自の調査を元に抜粋しております。
マッチングアプリは本当にトラブルが多いの?

ウェブスターマーケティング株式会社が行ったマッチングアプリ利用時のトラブルに関するアンケートによると、アプリでトラブルに巻き込まれた経験がある方の割合は全国の男女300人のうち15.3%でした。
この調査結果からもわかるように、マッチングアプリでトラブルに遭遇する可能性はそこまで高くないといえます。
しかし、運悪くトラブルに遭う人がいることも事実です。
アンケートによると、アプリ内で最も被害が多いのは「マルチ商法の勧誘」で、次点が詐欺サイトなどへの勧誘でした。また、男性よりも女性のほうが被害に遭いやすい傾向もあるようです。
マッチングアプリで遭遇しやすいトラブルと対策を紹介!

マッチングアプリで遭遇する可能性があるトラブルには、軽微なものから重大な事案まで、様々なものがあります。
軽いトラブルであれば相手をブロックするだけで済むケースが多いですが、犯罪に巻き込まれるなど、実害が伴うものには十分注意しなければいけません。
そこで、まずはマッチングアプリで遭遇しやすいトラブルにはどのようなものがあるのか、トラブルを回避するためにはどんな対策をすればいいのかについて、詳しく解説していきます。
マッチングアプリトラブル1:顔写真やプロフィールの詐称

顔写真やプロフィールの詐称によるトラブルは、マッチングアプリでは比較的起こりやすい事例です。
その中でも他人の写真を悪用する「なりすまし」をしているユーザーは、出会い以外の目的があってマッチングアプリを利用している業者の可能性が限りなく高いでしょう。
また職業や収入を詐称している場合は、稼げる仕事をしているとアピールして詐欺を目論んだり、マルチ商法に勧誘することが目的であるケースが多いです。
もしこのような悪質ユーザーでなかったとしても、顔写真やプロフィールを詐称するようなユーザーは信用できないため、出会ってしまうと無駄な時間を費やすことになります。
顔写真やプロフィールの詐称に騙されない方法

出会ったお相手に違和感を感じた場合は、まず写真に加工の形跡があるかどうかをチェックしてみましょう。あまりにも美人・イケメンの場合は加工されている可能性があります。
1枚しかプロフィール写真を載せていないのであれば、他の写真を要求して見比べてみるという方法もおすすめです。他人の写真を悪用していたら、恐らく要求に答えられないでしょう。
また年齢や職業などのプロフィール内容に疑問を感じた場合は、気になる部分の話を聞いて相手自身に語らせてみてください。
年齢が気になったら子供の頃に流行ったものを聞く、職業が気になったら仕事内容を踏み込んで質問してみると、あっさりとボロが出るかもしれません。
マッチングアプリトラブル2:メッセージでの暴言・不快な発言

マッチング後にメッセージが始まると、最初からタメ口で話されたり、説教などの威圧的な言動をしてくるユーザーにストレスを感じることもあるでしょう。
中には傷つくような暴言を吐かれたり、不快な気持ちになるメッセージを送信されることもあるかもしれません。
このようなトラブルは、写真・LINEの交換を断ったり、デートの誘いを断ることがきっかけで起きることが多いです。
またメッセージの返事が少し遅れただけで暴言を吐くようなユーザーと出会うと、暴言の内容によってはトラウマになり、アプリを利用すること自体が怖くなってしまう可能性も考えられます。
メッセージで暴言や不快な発言をされない方法

暴言や不快なメッセージを送られるトラブルは相手の性格次第という部分が大きいので、こちらがいくら気を付けても対策が難しいのが現実です。
しかしLINE交換やデートの誘いを断ることで暴言を吐かれたり不快な発言をされる場合は、断り方に原因があるケースも考えられるため、上手な断り方を意識するだけで防げる可能性が高まります。
相手の誘いを断りたい場合やメッセージを辞めたい場合は、もし相手に不満があったとしても人格や人間性を否定するような言葉を交えることなく、やんわりと断ることが大切です。
次の記事では、マッチングアプリでトラブルになりにくい上手な断り方をシーン別に詳しく解説しています。気になる方は参考にしてください。
マッチングアプリトラブル3:ドタキャン・すっぽかし

マッチングアプリでは、ドタキャンやすっぽかしによるトラブルも耳にすることが多いです。
事例としては、約束していたのにデート当日になって急にドタキャンされた、連絡が途絶えて結局待ち合わせ場所に来なかったなどが挙げられます。
ドタキャンやすっぽかしをされるとデートの準備や待ち時間が無駄になりますし、デートを楽しみにしていた気持ちも一気に落ちてしまうでしょう。
またデートのためにお店を予約していた場合は、キャンセル料を取られることもあります。
ドタキャンやすっぽかしを防ぐ方法

ドタキャンやすっぽかしを防ぐためには、相手がドタキャン・すっぽかしをしそうな人かどうかを前もって見極めることが大切です。
日頃から返信が遅い人や約束した後にそっけなくなる人は、ドタキャン・すっぽかしをする可能性が高いと考えられます。
また、デートの前にLINEを交換しておく方法もおすすめです。マッチングアプリだけでなくLINEでも繋がっておくことで、ドタキャンやすっぽかしをするハードルが高くなります。
さらにデートの約束をした後もマメに連絡を取り合うよう意識すると、ドタキャンやすっぽかしの被害に遭いにくくなるでしょう。
マッチングアプリでドタキャンする人の心理や予防策については、次の記事でさらに詳しく解説しています。気になる方はこちらも参考にしてください。
マッチングアプリトラブル4:体目的・ヤリモク

マッチングアプリで特に女性が遭遇しやすいのが、ヤリモクや体目的の男性と出会ってしまうことで起きるトラブルです。
何度かデートを重ねて付き合うことになったにもかかわらず、体の関係を持った途端に音信不通になったという事例は少なくありません。
またお酒を飲まされて無理やりなど、性犯罪に繋がる悪質なケースも起こる可能性もゼロではないでしょう。
ヤリモクや体目的の被害に遭うと肉体的にも精神的にも傷つくことになるので、十分に気を付ける必要があります。
体目的やヤリモクのユーザーに狙われない方法

ヤリモクの被害に遭わないためには、悪質なユーザーが多いマッチングアプリ選ばないことが重要です。
真面目に恋活や婚活をしている出会いに真剣な男性が多いアプリを選ぶことで、リスクを大幅に減らすことができます。
またその上で、相手がヤリモクかどうかをメッセージのやりとりで見極めることも大切です。ヤリモクや体目的の男性の特徴には以下のようなものが挙げられます。
- ・マッチング後すぐに会おうとする
- ・夜に会いたがる
- ・カラオケや自宅など密室でのデートに誘ってくる
- ・お酒を飲ませたがる
- ・頻繁に下ネタを言う
このような特徴がある男性と出会ったら、どんなに良い人に思えても警戒しておくことをおすすめします。
マッチングアプリトラブル5:恋人がいた・既婚者だった

マッチングアプリでは、出会って仲良くなった相手に彼氏・彼女がいた、既婚者だったというトラブルに遭遇する可能性もあります。
浮気や不倫をするユーザーは恋人持ちであることや既婚者であることを巧妙に隠すため、見極めることはかなり難しいです。
もし相手が既婚者だったことに気づかず関係が深くなってしまうと、裁判になったり慰謝料を請求されたりといった大きなリスクを伴います。
恋人がいるユーザーや既婚者を避ける方法

恋人がいるユーザーや既婚者を避けるためには、本人確認や証明書の提出が必須になっている安全性の高いマッチングアプリを利用することが大切です。
またヤリモク・体目的と同様に、プロフィールやメッセージのやりとりから浮気や不倫をしそうな人物か見極めることも肝心。
恋人がいる人や既婚者ユーザーの特徴には以下のようなものが挙げられます。
- ・身バレ防止機能を使っている
- ・顔がわかりにくいプロフィール写真を使っている
- ・会う場所や時間帯が限られている
- ・平日の夜や土日に連絡が取れない
- ・写真を撮りたがらない
- ・自分の家には誘わない
既婚者ユーザーの特徴や見極め方は次の記事でも詳しく解説しているので、気になる方はこちらも併せて参考にしてください。
マッチングアプリトラブル6:勧誘・詐欺目的の業者

マッチングアプリは出会い系アプリと違って定額制なのでサクラはいませんが、残念ながら紛れ込んだ業者と出会ってトラブルに巻き込まれる可能性はあります。
代表的なものがマルチ商法の勧誘、違法サイトや詐欺サイトへの誘導です。
他にもマッチングアプリでは、宗教の勧誘や投資詐欺、恋愛感情を利用したロマンス詐欺に遭った事例もあります。
業者や詐欺目的のユーザーが何をしようと企んでいるのか知らないまま活動していると、気付かないうちに騙されて大金を失うことになりかねません。
勧誘や詐欺目的の業者を見極める方法

勧誘や詐欺を目的としている業者は、主に外見や収入などの輝かしいスペックでこちらを釣ろうとしてきます。
そのため美人すぎる・イケメンすぎるユーザーや、職業が不明瞭なのになぜか高収入なユーザーは、まず一度警戒するようにしましょう。
またマルチ商法の勧誘では、お金を稼げていることを示すため充実した人生をアピールしたり、何かと第三者に会わせようとしてくるという特徴もあります。
どちらも怪しいセミナーに誘ってきたり、URLを送ってきたりしたら要注意です。金銭が絡む誘いは断固として断りましょう。
次の記事ではサクラと業者の違いや特徴、見極め方をさらに詳しく解説しているので、トラブルを避けたい方はこちらも参考にしてください。
マッチングアプリトラブル7:美人局・ぼったくり

こちらはあまり見られないトラブルですが、マッチングアプリで美人局やぼったくりの被害に遭ってしまう方もいます。
よくある手口は、デートで誘われるまま入ったバーで法外な料金を請求される、肉体関係を持ったらパートナーだという男性が出てきて金銭を要求される、相手が未成年だと知らされ脅されるなどです。
これらはトラブルというよりも、恐喝や詐欺の犯罪行為にあたります。しかしこちらの心理を突いてくるため、要求されたままお金を払ってしまい、暴力まで振るわれることもあります。
また、女性よりも男性の方が被害に遭うケースが多いことも特徴です。
美人局やぼったくりに遭わない方法

金銭や暴力が絡む大きなトラブル「美人局・ぼったくり」に遭わないためには、相手を見極めるしかありません。
美人局やぼったくりを計画している傾向が高いユーザーには以下のような特徴が挙げられます。
- ・かなり美人なのに積極的
- ・マッチング後すぐに会いたがる
- ・自分から体の関係を誘ってくる
- ・デートのお店を細かく指定してくる
- ・人目の少ない場所を待ち合わせ場所に指定してくる
- ・デート中もずっと誰かと連絡を取っている
これらの特徴を把握し、少しでも怪しいと思ったら誘いに乗らず、きっぱりと断ることが大切です。
トラブルを防ぐために具体的にやるべきこと

安全性の高いマッチングアプリでも悪質ユーザーが紛れ込む可能性はあるため、トラブルに巻き込まれないためには事前に対策しておくことが大切です。
ここからは、自分自身の身を守るため具体的にやるべき総合的な対策を4つ解説します。
プロフィール・メッセージから要注意人物を見極める

マッチングしてやりとりを始める前にプロフィールをくまなく確認し、相手が危険なユーザーかどうかを見極めることは非常に大切です。
またプロフィールだけではわからなくても、メッセージのやりとりから気づける場合もあります。
注意すべきユーザーには、プロフィールやメッセージからわかる以下のような特徴があるので、把握しておきましょう。
プロフィールからわかる危険ユーザーの特徴
- 写真が1枚しかない
- 美人すぎる・イケメンすぎる
- プロフィールの内容が少ない
- プロフィールに連絡先が書いてある
- 不自然なほどの高収入
- 投資・不労所得・副業などが書いてある
メッセージからわかる危険ユーザーの特徴
- 成功しているアピールが強い
- 積極的に会いたがる
- 第三者に会わせようとする
- 投資や副業などお金の話をする
- 他のサイトのURLを送ってくる
- 出会いに対する真剣さが欠けている
危険なユーザーに出会ってトラブルに巻き込まれてしまうと、金銭的にも精神的にも大きなダメージを受けてしまいます。
そのため、上記の特徴に当てはまるユーザーと出会った場合は十分に注意しましょう。
個人情報は安易に教えない

マッチングアプリでは、次のような個人情報を簡単に教えてはいけません。
- ・フルネーム
- ・生年月日
- ・住所
- ・最寄り駅
- ・勤務先
- ・学校名
- ・電話番号
- ・メールアドレス
- ・LINEのID
- ・SNSアカウント
中には個人情報を売ること自体が目的の業者もいます。流出してさらなるトラブルに巻き込まれるリスクが生じるため、簡単に住所や電話番号、メールアドレスなどを教えてはいけません。
また、SNSのアカウントやLINEIDなどを教えるとネットストーキングに遭ったり、荒らされたりする可能性もあります。SNSから自宅を特定されてしまうケースもあるので注意してください。
最寄り駅や職場、学校名も、場所を特定されてストーカー被害に遭う場合があるので、安易に教えないようにしましょう。
初めて会う時は時間と場所に気を付ける

長期間連絡を取り合い、仲良くなっていても、実際に会うまではどんな人物か判断することはできません。そのため、デートで会う場所と時間帯は慎重に選ぶべきです。
特に初対面の初デートから夜に会うことは避けましょう。なるべく昼間の明るい時間帯にデートをセッティングするのがおすすめです。
信頼できると判断できるまでは、密室や個室でデートするのもNGです。公園やカフェなど、なるべく人通りの多いところにすると、トラブルに遭う可能性は低くなります。
家族や友人に会う場所を教えておく

マッチングアプリで出会った相手と初めて会うときは、万が一トラブルに巻き込まれてもすぐに対処できるよう、事前に家族や友人に会う場所を伝えておきましょう。
一定時間連絡が取れなくなったら電話をかけてもらうようにしておく、居場所がわかるようにGPSを設定しておくなどの対処をしておくと、より安心です。
またトラブルに巻き込まれた時は気が動転してしまい、冷静な判断がしにくくなります。そのため、トラブルに遭った時の連絡先や相談先は、あらかじめ調べておくことをおすすめします。
マッチングアプリでトラブルに遭ってしまった時の対処法

マッチングアプリは「インターネット上で知り合う」という性質上、どんなに気を付けていてもトラブルを防ぎきれない場合があります。
そのため、トラブルに巻き込まれた時は早めに対処することが大切です。迅速に対応することで、被害を最小限にすることも可能です。
ここからは、トラブルに遭ってしまった場合にすべき対処法について詳しく解説します。もしもの時に使える知識として、しっかり把握おきましょう。
ブロック・運営に通報する

ブロックや運営への通報は、マッチングアプリで悪質ユーザーに出会った際に一番簡単にできる行動です。
暴言などを吐かれて不快に思ったらすぐに相手をブロックし、業者や既婚者などアプリの規約に違反する行為があれば運営に通報しましょう。
ただし、先にブロックしてしまうと通報ができなくなるケースもあるので注意してください。
アプリが定める違反行為はこちら
多くのマッチングアプリでは、次のような行為は違反として定められています。これらの行為を相手にされ、不快に感じたら問答無用で通報しましょう。
マッチングアプリでの主な違反行為
- 性的な欲求や満足を目的とした表現・行為
- 暴言や誹謗中傷、ストーカーなどの嫌がらせ行為
- 暴力及び身体に対する傷害行為
- 個人情報の掲載
- 外部サイトや外部サービスへ誘導する行為
- 宣伝活動や勧誘行為
- 売春行為
- 詐欺行為
- なりすまし
- 未成年(18歳以上でも高校生はNG)
- 複数アカウントの所持
消費者ホットラインに相談する

マルチ商法に勧誘され高額なものを買わされたり、投資詐欺などの被害に遭った場合は、消費者ホットラインに相談しましょう。
消費者ホットラインは全国統一の番号で、「188(いやや)」にかけるだけで最寄りの消費者生活センターに繋がり、対応してくれます。
法テラスに相談する
法テラスは、法的トラブルを解決するための情報やサービスが無料で受けられる、国が設立した機関です。信頼できる弁護士の紹介などもしてもらえます。
詐欺やマルチ商法で騙し取られたお金を取り返す方法や、既婚者に騙されて法的に訴えたい時などは法テラスへ相談しましょう。
法テラスは各地域に設置されていますが、電話番号は代表の「0570-078374」(おなやみなし)で繋がります。また、オンラインでの相談も可能です。

警察相談専用電話に相談する
まだ実害の出ていないストーカー、商品を買っていないがマルチ商法に参加させられたなど、犯罪にあたるか判断できない内容のトラブルは警察相談専用電話に相談しましょう。
固定電話やスマホなど、どの電話からでも「#9110」と押すだけで繋がります。少しでも不安がある時は、まずここに相談するのがおすすめです。
各都道府県の警察署に相談する
美人局でのぼったくりや恐喝・脅迫、暴行や合意のない性行為(性的暴行)など、事件性のあるトラブルやあきらかな犯罪に遭った場合は、各都道府県の警察署へ相談してください。
緊急の場合は110番へ通報し、トラブルの内容を説明して指示を受けましょう。

【まとめ】マッチングアプリはトラブルに注意しながら利用しよう!
マッチングアプリは、気軽に異性と出会える便利なツールですが、インターネット上で見ず知らずの人と出会うという性質上、トラブルに遭遇する可能性もゼロではありません。
しかしどのようなトラブルが起こりやすいのか理解しておけば、トラブルに遭う前に未然に防ぐことも可能です。
今回紹介したトラブル対策や対処法を意識しながら、警戒する気持ちを常に忘れずマッチングアプリを利用するようにしましょう。
なお、次の記事では安全性の高いおすすめアプリを紹介しています。気になる方はこちらも併せて参考にしてください。