更新日:2023年5月31日
愛する人との結婚生活は、必ずしも幸せな毎日が過ごせるとは限りません。考え方は人それぞれなので、生活スタイルや価値観の違いで嫌な思いをしてしまうこともあるでしょう。
2人での生活を事前に試しておくためにも同棲は有効ですが、時折「結婚を前提に同棲すると別れる可能性が上がる」という声を耳にします。
この記事では、本当に結婚前提で同棲すると別れるのか、どのようなメリットがあるのかをはじめ、同棲をする上で重要なポイントを解説します。
この記事でわかること
- 結婚前提に同棲すると別れる確率が高いのかわかる
- 結婚を前提に同棲するタイミング・期間がわかる
- 結婚につながる同棲生活をために送るために重要なことがわかる
結婚前提に同棲すると別れる確率が高いって本当?

株式会社インタースペースの調査によれば、同棲をしたカップルの6割強は結婚に至ることがわかっています。
なお、同棲ののち結婚に至らず同棲を解消した割合は1割強にとどまっているので、同棲をすると別れる確率が高いとはいえないでしょう。
同棲すると別れる可能性が上がる理由としては、長く同棲しすぎて関係がマンネリ化したり、お互いの価値観の相違から喧嘩が増えることなどが挙げられます。
適切に同棲を活用すれば、こと結婚に関してはメリットが大きいです。
「結婚前提の同棲」はメリットが多い!
「結婚前に同棲をすると、新婚生活の楽しみが減るのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、メリットも多いです。
【結婚前提の同棲メリット】
- 一緒に過ごせる時間が増える
- 結婚式の準備ができる
- 家賃や生活費が節約できる
- お互いのことをよく知り合える
- 金銭感覚や生活スタイルなどを把握できる
同棲することで結婚後の生活をよりイメージしやすくなるので、結婚で失敗するリスクを減らせます。バツがつく前に正しい判断ができるのは、多くの人にとって嬉しいポイントではないでしょうか。
また、結婚を前提としていると、効率よく結婚式の準備を進められたり、節約して貯金ができるというメリットもあります。
結婚を前提に同棲するタイミング・期間

結婚前に同棲することはメリットが多いですが、同棲を始めるタイミングや同棲期間には注意が必要です。
タイミングや期間を誤ると思わぬ結果に繋がる可能性もあるので、同棲前にしっかり確認しておきましょう。
同棲するタイミングは交際から1〜2年以内
株式会社インタースペースの調査では、「交際をはじめてから1〜2年以内」での同棲開始をする人が最も多いという結果が出ています。
その次に多いのは「交際をはじめてから3ヶ月〜半年以内」で、どちらも交際からそこまで期間が経っていないのが特徴的です。
同棲をするのはプロポーズの前後どっち?
同棲開始とプロポーズ前後の関係について、メリットとデメリットをそれぞれまとめると以下の通りです。
メリット | デメリット | |
プロポーズ前に同棲開始 | ・お互いのことをよく知り合う時間が持てる。 ・ゆっくりお金を貯められる。 |
・両親に理解されづらい。 ・ダラダラと同棲期間が長引く可能性がある。 |
プロポーズ後に同棲開始 | ・結婚が決まっているため、安心して同棲できる。 ・結婚準備をスムーズに進められる。 |
・生活をしてみたら合わないと感じてしまう場合がある。 |
同棲するかどうかで重要なのは、プロポーズの有無よりも「お互いに結婚願望があるかどうか」です。
そのため、プロポーズは同棲とは関係なく2人のタイミングで行って問題ありません。
同棲から結婚までの期間は半年以内が多い!
同じく株式会社インタースペースの調査では、同棲から結婚までの期間は「半年」という回答が最多。
半年もすればお互いの相性の良さが把握できますので、結婚の検討材料は十分に揃っているといえるでしょう。
その反面、同棲期間が2年以上を超えてくると結婚に至る割合が減っていくので、ダラダラと結婚が先延ばしになるリスクもあります。
後ほども触れますが、同棲期間についてはあらかじめ2人の間で決めておくのが理想です。
結婚につながる同棲生活を送るために重要なこと

せっかく同棲するのですから、結婚につながる同棲生活をしたいものです。
ここでは、同棲生活を有意義なものにするために必要なことや、あらかじめ決めておきたいことを解説します。
ここがきちんと理解できているかどうかで後々の結婚成功率にも繋がるため、しっかりと理解しておきましょう。
両親へ挨拶をする
結婚を前提に同棲するのであれば、お互いの両親への挨拶が必須。
同棲前の挨拶には、両親に対して誠実さを伝えられるとともに、子どもがどんな相手と生活しているのかを教えておくことで安心してもらえるといったメリットがあります。
両親への挨拶を怠ってしまうと、適当な相手だと思われて結婚後に気まずい思いをする可能性も。
また、いずれにせよ結婚をする場合は両親に挨拶することになるため、早い段階で挨拶しておくに越したことはありません。
生活しやすい場所を探す
同棲する場合、当然ですが家に2人の大人が住むことになります。生活していく上でストレスを溜めないためにも、2人が生活しやすい間取りの物件を探すことを意識しましょう。
2人で個別の部屋を持ちたいのか、キッチンはどれくらいの大きさがいいのか、ペットはどうするのかなど、検討すべきポイントはカップルによってそれぞれです。
特に、2人の仕事で夜勤・日勤と生活リズムが異なるようであれば、お互い別の部屋を用意できる間取りがベストです。
同棲する場合は1LDK〜2LDKあたりが相場となり、家賃もそこそこかかってきますので、物件と同時に家計管理のことも考えておくようにしてください。
ルールを決めておく

結婚を前提としたカップルといえど、他人であることには変わりありません。
お金や家事、同棲する期間、喧嘩したときに関するルールなど、2人が納得するルールをあらかじめ決めておくことで、お互い適度に礼儀を持った心地よい生活が送れるようになります。
同棲前に決めておくべきルールについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
お金の使い方について
同棲すると二人で生活費を支払うことにになるので、今までのように好きなだけお金を使うということはできなくなります。
家賃や生活費はどのように分担するのか、毎月どれくらい貯蓄に回すのか、2人の銀行口座は作るのかなど、お金の使い方は少しシビアになるレベルでルール決めをしておくのがおすすめです。
お金に関してのルールを疎かにしていると、浪費やお金が原因で喧嘩に繋がるなどの危険性があります。
家事の分担について
掃除、洗濯、料理といった基本的な家事の分担についても、しっかりルール決めをしておきましょう。
特にルールを決めていなくても、最初はどちらかが自発的に家事をするかもしれませんが、後々になって「家事の負担が違う」と喧嘩に発展することが考えられます。
お互い得意な家事は違うかもしれないので、上手く分担するためにもたくさんコミュニケーションを取ることを意識してみてください。
例えば、どちらかがご飯を作るときにもうひとりは食器洗いを担当するなど、2人で共同作業のように家事を分担すれば、家事すらも2人のコミュニケーションツールとして活用できるでしょう。
同棲する期間について

同棲する期間をあらかじめ決めておかないと、だらだらと長引いてしまい、結果的に結婚が先延ばしになるリスクがあります。
実際に、何年も同棲しているのに結婚に至れず、それがきっかけで別れてしまうカップルは少なくありません。
同棲期間を事前に決めておけば期日を迎えたときに結婚するかどうかの話し合いをしやすいので、結果的に結婚に繋がりやすくなるでしょう。
喧嘩したときの解決法について
同棲していると喧嘩をすることもあります。そのため、喧嘩をした場合の解決法についてあらかじめ話し合っておくのがおすすめです。
例えば、喧嘩をしたらその日のうちにお互いの意見を言い合って解決する、喧嘩を翌日に持ち越さないなどが挙げられます。
お互いに気持ちよく生活するためにも、考えられるリスクは同棲開始前に話し合っておくようにしてください。
結婚前提の交際なら同棲を検討してみよう

結婚を前提とするのであれば、同棲は非常にたくさんのメリットがあります。お互いの価値観を知れるだけでなく、真の意味で結婚相手に向いている人かどうかの見極めが可能です。
ただ、同棲をする場合いくつか注意すべき点があることは認識しておく必要があります。特に、同棲期間を曖昧にしたままだといつまで経っても結婚に結びつかないことがあるため、2人の意見交換は確実に行うよう注意してください。