
法隆寺 大宝蔵院
推古15年(607)に創建したという古刹・法隆寺。その法隆寺西院伽藍の金堂近くにある宝物館。飛鳥彫刻を代表する百済観音像(国宝)を安置する百済観音堂を中央に、両側に宝蔵が配されたこの大宝蔵院では、法隆寺に伝わる仏像をはじめ、木彫や刀剣、木漆工などの名宝の数々を展示。なかでも、飛鳥時代の玉虫厨子(国宝)や、夢違観音とも呼ばれる白鳳時代作の観音菩薩像(国宝)、橘夫人念持仏の阿弥陀三尊像を祀った厨子(国宝)などは必見だ。クスノキの一木造りで像高209.4cmの百済観音像はその微笑みが印象的。