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宝暦4年(1754)に建造。紅殻[べんがら]で塗ってあるため赤門とよばれている。鬼瓦には藩主であった堀家の梅鉢紋[うめばちもん]がある。江戸時代には藩主との対面所として用いられ、飯田城が廃城となった明治期からは郡役所の正門として使われた。昭和60年(1985)11月20日、飯田市有形文化財に指定。
飯田市美術博物館の美術部門では、飯田出身の日本画家・菱田春草の常時展示を年間8期ほど開催。また飯田ゆかりの美術作品も紹介している。
「伊那谷の自然と文化」をテーマに、自然・文化・美術の各分野による展示を行っている。自然・文化の常設展示室では、その時々のテーマに沿ったトピック展示コーナーを設け、美術部門では、飯田市出身の日本画家・菱田春草の常設展示や、企画展を行っている。プラネタリウム「天歩(tempo)」(定員90席)では、年度ごとのテーマに沿ったプログラムと合わせ、「伊那谷の自然と文化」を描くオリジナル番組を上映。敷地内には柳田國男[やなぎたくにお]の書斎「喜談書屋」を移築した柳田國男館(登録文化財)や、飯田出身の近代詩人・日夏耿之介[ひなつこうのすけ]の本宅を復元した記念館もある。
飯田市美術博物館の自然展示室は、令和元年(2019)7月にリニューアル。世界最南端のライチョウ生息地である南アルプス高山帯の自然や、伊那谷から産出したアンモナイトやパレオパラドキシアの化石などを展示している。QRコードを読み取って犬のようになくネバタゴガエルの鳴き声もきくことができる。併設するプラネタリウム天歩(てんぽ)では、地域の自然や文化を紹介したオリジナル番組を上映。
飯田市美術博物館の文化展示室は、令和元年(2019)7月にリニューアル。「文化の回廊としての伊那谷」をテーマに、伊那谷の祭りや歴史、民俗芸能に関する展示を行っている。
人形劇のまち飯田の象徴的な施設として平成19年(2007)にオープンした。人形美術家で人形アニメーション作家の川本喜八郎の作品を所蔵。常設展では、代表作のテレビ人形劇「三国志」や「平家物語」を中心に約100体を展示している。スタッフによる解説は、川本氏のこだわりや人形の構造について知ることができ、物語を知らない人でも楽しめる。人形の操作体験も人形美術館ならではのおすすめ。また、アニメーションの定時上映(無料)も行っている。
詩人の日夏耿之介の旧宅を飯田市美術博物館内に復元。氏の小学校在籍時の作文や書、愛用した品々、書簡やサイン本などが展示されている。
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