道明寺
本尊の十一面観音像は菅原道真の作と伝えられ、国宝に指定。道真が大宰府に向かう途上、道明寺に伯母の覚寿尼を訪ねて名残を惜しんだことは、歌舞伎の『菅原伝授手習鑑』や文楽の『菅丞相』でも有名だ。名物の道明寺糒[ほしいひ]1000円は、日本の保存食の始まりとして伝えられている。毎月18・25日(ただし4月は17・18・25日)、正月3が日に開帳。
- 「土師ノ里駅」から徒歩6分/「道明寺駅」から徒歩7分
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本尊の十一面観音像は菅原道真の作と伝えられ、国宝に指定。道真が大宰府に向かう途上、道明寺に伯母の覚寿尼を訪ねて名残を惜しんだことは、歌舞伎の『菅原伝授手習鑑』や文楽の『菅丞相』でも有名だ。名物の道明寺糒[ほしいひ]1000円は、日本の保存食の始まりとして伝えられている。毎月18・25日(ただし4月は17・18・25日)、正月3が日に開帳。
藤井寺市の南部、古市古墳群にある5世紀前半築造と推定される前方後円墳。一重の周濠の後円部側は埋め立てられており、墳丘を挟むような周濠の形が和鋏に似ていることから「鋏塚」の名もある。墳丘は長さ103m、後円部の径60m、高さ9.5m、前方部の幅66m、高さ9.1m。墳丘からは円筒埴輪や形象埴輪が出土している。世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産の一つで、国指定史跡でもある。道を隔てた南側の前方後円墳の野中宮山古墳とは、その位置から密接な関係があったと考えられている。
古市古墳群の西端に位置する前方後円墳で、世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産の一つ。墳丘長は245m、後円部の径148m、高さ19.5m。築造は5世紀後半。室町時代の山城築城と江戸末期の大規模修復などで墳丘は大きく改変されている。墳丘を囲む周濠の外側には円筒埴輪が出土した周堤があり、古墳の総長は約410mにもなる。埋葬施設の詳細は不明だが、墳丘形状から横穴式石室がある可能性も。被葬者も不明だが、宮内庁が第14代仲哀天皇の「恵我長野西陵」として治定。後円部北側に陪塚と見られる国指定史跡で墳丘長60mの前方後円墳、鉢塚古墳がある。
古市古墳群の北東部、国府[こう]台地の北端近くに位置する前方後円墳。築造時期は5世紀後半。墳丘長は230m、後円部の径140m、高さ22.3m、前方部の幅160m、高さ23.3mで、古市古墳群中4番目の規模。墳丘は3段構成で、築造時は2重の周濠と堤があった。濠からは円筒埴輪や形象埴輪が出土。埋葬施設は不明だが、宮内庁が第19代允恭天皇の「惠我長野北陵」として治定。周囲に10基ほどあった陪塚は宮の南塚古墳、衣縫塚古墳、唐櫃山古墳が現存。世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産の一つ。見学は北側の拝所付近と南側の道路から。
近鉄土師ノ里駅の道路を挟んで向かい側にある小山。かつてこの辺りには「沢田の七ツ塚」と呼ばれた中・小の古墳が点在していたが、宅地化により消滅し、国指定史跡の鍋塚古墳だけが残る。築造は4世紀末で仲姫命陵古墳の陪塚と考えられ、当時は濠のある一辺63mの大形方墳だった。現状は一辺40m、高さ7mの方形の墳丘が残存しており、埋葬施設や副葬品は不明だが、円筒埴輪や形象埴輪の破片が出土している。草の緑に覆われた墳丘の階段を登れば、墳頂から土師ノ里駅背後に市野山古墳の後円部が、南西には仲姫命陵古墳が眺められる。
国府台地の最高所に位置する前方後円墳。墳丘長は290m、後円部の径は170m、高さは26.2m、前方部の幅193m、高さ23.3mで、濠や外堤を含むと総全長は400mを越え、古市古墳群では応神天皇陵古墳に次ぐ大きさ。墳丘には石棺の存在や勾玉の出土が伝わり、堤からは葺石や円筒埴輪、形象埴輪が出土している。築造は4世紀末とされ、宮内庁が応神天皇皇后で仁徳天皇の母・仲姫命の「仲津山陵」として治定しているが、応神天皇陵古墳より築造が早いことから諸説ある。世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産の一つ。
藤井寺の地名の起源になった古刹。西国三十三カ所第5番札所。百済の辰孫王の子孫である、葛井連の氏寺として創建。我が国最多の1043本の手をもつ、本尊の千手千眼観音菩薩坐像は国宝に指定されている。脇侍の地蔵菩薩像と聖観音像も安置。毎月18日に開帳(料金:500円、時間:9時~16時30分)され、多くの参拝者で賑わう。
天暦元年(947)の創建で、学問の神・菅原道真公を祀っている。道明寺とは道路を隔てて隣接。宝物館には道真公の遺品である青白磁円硯など国宝6点を含む数多くの社宝が納められている。境内には約80種800本の梅があり、2・3月には見事に咲き誇る。
仲姫命陵古墳と応神天皇陵古墳の間に築造された前方後円墳。墳丘長は150m、後円部の径96m、高さ15.3m、前方部の幅100m、高さ9.3m。古市古墳群の中では初期に築造された4世紀後半の前方後円墳。埋葬施設や副葬品は不明だが、周濠・周堤が巡らされた3段築成の墳丘からは円筒埴輪や形象埴輪が出土している。周濠跡の草地や墳丘は自由に散策でき、梅や約40本のソメイヨシノの桜、紅葉などが楽しめる。墳頂からは玉手山古墳群や二上山、あべのハルカスが眺められる。国指定史跡で世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産の一つ。
仲姫命陵古墳南側の「三ツ塚古墳」と総称する3基の方墳の一つ。西から助太山古墳、中山塚古墳、八嶋塚古墳と、各墳丘の南辺を一直線に揃えて並んでおり、1つの周濠を共有している珍しい古墳だ。いずれも世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産で、築造時期は5世紀前半と推定。墳丘長が一辺50mの八嶋塚古墳と中山塚古墳は宮内庁が管理。両古墳の間からは「修羅」が出土している。国指定史跡の助太山古墳は一辺36m、高さ6mで、墳頂部には埋葬施設の横口式石槨の天井石らしき巨石が露出していたが現在は埋め戻され立ち入りも不可。
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