新幹線特集 500系「のぞみ」はこう楽しみたい!

新幹線特集 500系のぞみ ラストラン

500系「のぞみ」はこう楽しみたい!

いままで紹介してきたかっこいい新幹線No1の500系「のぞみ」を楽しむ方法について紹介しましょう。

カメラに収める

やはりその勇姿をカメラに記録したいと言うのは、まずは考える事であるが以下のポイントに気をつけ撮影に臨むと、より楽しめる。

停車駅では、

ついつい列車を綺麗に納めようとして列車中心にカメラを向けがちだが、 後で見ると、代わりばえしないしない写真になりがち… そこで、ワイドレンズなどをつかって、その駅らしい光景などを取り入れよう。

先頭車もかっこいいが、中間車だって円筒形をしたボディは他の新幹線では見られない。 パンタグラフにも当時の最先端の技術が投入された他に類を見ない翼型パンタであり先頭車以外にも是非カメラを向けてみよう。

通過駅では、

やっぱり列車は走っている姿が美しく、かっこいい。 身近で走行している500系を撮るには通過駅に行ってみよう。 いきなり500系で撮影するのではなく、他の車両で練習してからチャレンジしたい。

うまく撮るためには、晴れた日に、望遠気味で狙うと失敗しにくい。 特にコンパクト機では、シャッターを押してから実際にシャッターが作動するまでのタイムラグが大きいので、その分、早めにシャッターを切りたい。 通過駅としては小田原、米原などが撮りやすい。 浜松や徳山は長めの望遠レンズがあればカーブを生かした撮影ができる。 熱海駅での下り列車はトンネルから出てくるところを狙える。

通過駅のうち、熱海駅や徳山駅では急カーブの為、減速するので比較的撮りやすい。

駅間撮影にもチャレンジ!

新幹線が疾走する姿を風景を絡めて撮影するなら、是非駅間にも出かけたい。
ところが新幹線は高架と防音壁、金網に囲まれていてなかなか綺麗に撮れないが、お手軽に撮れるポイントは点在する。
そのなかから少し紹介すると

有楽町付近
500系のぞみ 乗り心地、鉄道史に残る? 駅探

有楽町駅前の交通会館の3Fにあるテラスから東京駅に出入りする新幹線を狙う。
アクセスは、JR有楽町駅を銀座側(京橋口、中央口)に出てすぐ。
3Fにある有楽町コリーヌ(木のテラス)と呼ばれる庭園(10:00〜20:00)がウォッチスポイント。 ベンチも設けられ、ゆったりと新幹線を眺めることができる。

世界貿易センタービル展望台より
500系のぞみ 乗り心地、鉄道史に残る? 駅探

浜松町駅前にある世界貿易センタービル最上階の展望室から都心の高層ビル街をボディをくねらせながら走行し、やがて足下を通過する光景が楽しめる。 よく晴れた日に都心のビル群と一緒にその姿を収めたい。

営業時間:10時から20時半
入場料:620円
三脚の使用禁止

富士山バックの定番ポイント(静岡県富士市中里付近)
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絵はがき的なカットで富士山をバックに新幹線を狙えるポイント。
アクセスは、電車の場合、東海道本線吉原駅から、岳南鉄道に乗り換え、須津(すど)駅下車、駅の南側を走行する新幹線の方に向かい約15分ほど歩いた付近が撮影ポイント。タクシー利用なら、吉原駅からとなる。 冬晴れで富士山が綺麗に見えている時に是非訪れたい。
撮影に際しては、富士山と列車のバランスを考えて構図作りしてみたい。

茶畑バックの定番ポイント(静岡県菊川市堀之内付近)
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牧ノ原台地の茶畑の中を行く新幹線を狙うことができるポイント。
ここでは、のぞみ6号を狙いたい。
アクセスは、徒歩の場合、JR掛川駅(出口は南側のみ)から一旦西側に出て、踏切もしくは、県道で東海道本線の北側を走る広い道に出る。この道路沿いに「堀之内ライス」と書かれた建物の角を北に曲がると一本道だ。
その道を1kmほど歩くと新幹線の築堤が見える。撮影地はその築堤の右側の小高い丘の上から。徒歩約30分ほどは見ておきたい。

車では、東名高速道路掛川ICより県道37号線で東海道本線を跨ぎその先に変則3差路を右折、徒歩同様菊川駅の北に出るのであとは徒歩と同じルート。
車の場合、撮影地付近の茶畑では農作業が行われるので駐車には十分気をつけたい。

京都駅東側、東福寺陸橋
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関西では有名な新幹線撮影ポイント
新幹線以外にも在来線各種列車も同時に見ることができる。
京都駅からJR奈良線で1駅、東福寺駅(京阪電鉄東福寺駅と併設)下車、駅前の通りを北(左)に約10分程度で新幹線に到達する。
新幹線と在来線を跨いでいる跨線橋がポイント
階段踊り場や、金網越しとなる線路直上から、京都駅を出発する上り列車を撮影できる。
駅を出発して間もないので速度も比較的遅いのでコンパクトデジカメでも安心。
列車を真上から見下ろすことができるので、500系の特徴あるパンタグラフなどもバッチリ観察できる。

近くにコインパーキング(2台分)有り

滋賀県 大津市 フォレオ(Foleo)大津一里山
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最近出来たショッピングモールで、2Fにはその名もずばり「新幹線展望テラス」がある。
場所は滋賀県大津市一里山にある、アクセスはやや不便だが、公共交通機関でアクセスできる。
最寄りのJR在来線は東海道本線瀬田駅。瀬田駅よりバス(大学病院方面行き)瀬田公園下車(乗車時間5分) 営業時間は10時からなので、残念ながら6Aには間に合わない。29Aを狙いたい。
またここには、Train Cafe & Dininng bar 銀座パノラマ 大津店というお店があり、巨大なNゲージレイアウトもあり、鉄道模型を見ながらの食事もできるので、本物の新幹線と鉄道模型を同時に楽しむことができる。

ショッピングモール「フォレオ大津一里山」の情報はこちら

乗車を楽しむ

500系のぞみデザインについて 駅探
鉄道は乗ることが本来の楽しみ

運行本数は少なくなったが是非、乗車して楽しみたい。

もっとも500系らしい車内となると、先頭車の1,16号車。
ここでは、15mにも及ぶノーズの傾斜を車内からも実感できる。
多少天井が低いが、500系らしいスタイルを堪能できる。
500系にこだわるならら是非この車両をセレクトしたい。
先頭車両の車窓からは、条件が揃えば乗車した車両のシルエットを見ることができる。

またグリーン車も16両編成の500系ならでは車両。
500系が製造された当時の豪華なつくりが特徴。
500系が8両化される際には残念ながら廃車となる車両でもあり乗車できるのは今のうちだ。

その他にもデッキの電話室や大きく曲がった客用ドアなど、円筒型のボディを体感できる。

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300km/hを楽しむ

500系のぞみデザインについて 駅探

現在、陸上で時速300kmを体験できる乗り物は新幹線のなかでも、500系とN700系に限られる。
500系のぞみがその本領を発揮するのは山陽新幹線の区間。
ここでは、線形のいい区間では最高速度300km/hでかっとんでいく500系を楽しめる。
その楽しみ方を少し紹介しよう。

300km/hのテロップ

車内とデッキとのドア上にある車内案内表示器に表示される。
停車駅間で最初に300km/hを越えた時に表示されるようだ。
日本語、英語それぞれ2回ずつしか表示されないので、見逃さないように。

300km/h運転を行うは、姫路駅の少し東よりのところから博多側の直線区間。
下りののぞみに乗ると、新神戸から姫路駅直前までは、少しおとなしめに走行している感があるが、姫路駅手前から猛烈に加速を始め、姫路駅付近で300km/hに達する。
先に述べたテロップが流れるのもこの付近となることが多い。
姫路以西の線形の良い、直線区間で300km/hで走行する。

短時間での加減速を楽しめるのは下りのぞみ29号(29A)の徳山通過だ。
徳山駅は、急カーブな線形上に設けられているので、500系といえども減速して通過しなくてはならない。
29Aは徳山通過となるので、通過時の加減速を体感することができる。

GPSで楽しむ

車内の300km/hの表示は、表示時間にするとごくわずか。それ以外の区間では、 現在の速度を知ることは難しい。
近年、GPS機器が身近になり、ハンディGPSや携帯電話にも搭載されるようになってきた。これらを使うとリアルタイムに速度を計測できるのでもっと楽しめる。
トンネル区間の多い岡山以西では、GPSでの位置、速度計測はやや使いにくいが、リアルタイムに速度が判ることは非常に楽しい。
GPS機器使用時は、窓側をセレクトして、車窓と共に楽しみたい。
駅構内などでの衛星捕捉率を上げるためには、進行右側の窓側の方がホーム屋根などの影響を受けにくい。

「録り鉄」500系の音を楽しむ

500系のぞみデザインについて 駅探

録り鉄とは、列車の音を録音して鉄道を楽しむことだ。
もしポータブル録音機器をお持ちなら是非チャレンジしてみたい。

ここで紹介するのは、
1) 500系ならではの車内アナウンス
2) VVVF(GTO)走行音
の2つの「音」に傾聴したい。

車内アナウンス

また普段は何気なく聞き流す車内アナウンスも、500系ならではのフレーズがある。
そう、1,16号車の出入口についてのアナウンスであり、これは500系のぞみならではのアナウンスとなる。
停車駅の案内放送などに、必ず行われるので是非記録したい。

走行音

500系は、モーター制御にGTO素子によるVVVFインバーター制御方式を採用している。
このGTOによるVVVF制御では制御機器のメーカーや種類によってさまざまな特徴的な「音」が作り出され、聞き慣れると音だけでその車種が判るほどだ。
新幹線では300系以降VVVF制御をおこなっているが、近年のIGBT制御方式では静かになったとともに 車種毎に特徴を見いだせなくなりつつある。
500系の場合、全車両が電動車であり積極的に走行音を楽しむことができる。
VVVFインバーターの音は加速時以外に減速時にも聞き取れるので、耳を傾けたい。

トレインビューで楽しむ

トレインビューとは、ホテルの客室などから列車を眺める優雅な楽しみ方。
大都市近郊では、客室から列車の行き交う様子を眺めることができるホテルが少なからず存在する。
とはいえ、どのホテルのどの部屋から眺められるかはなかなか情報が無い。
しかしながら、旅行会社やホテルから、「トレインビュー」をお目当てとしたプランが発売されているので是非それを利用したい。
これから冬の寒い時期、暖かいお部屋から新幹線を眺めるのは、至福の時間かもしれない。
長時間新幹線を眺めることができるので、運が良ければ、線路の保守、点検をおこなっている「黄色い新幹線」(ドクターイエロー)を目にするチャンスもあるかもしれない。

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フォーシーズン丸の内のから辻さん撮影。辻さん絶賛のトレインビュー。約4分間隔で東京駅発着の新幹線が目の前に展開する。

新幹線特集 500系のぞみ ラストラン
500系の性能やデザインの紹介
500系「のぞみ」はこう楽しみたい!
29Aシミュレーション(東京駅12:30発のぞみ29号博多行き)
トレインビューお薦めのホテル
500系のぞみラストラン時刻表