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鍋島三十六万石の拠点だった佐賀城跡
鍋島三十六万石の拠点だった佐賀城は、周囲に幅70mもの堀を巡らし、5層の天守閣を誇る名城とされた城。平地に築かれた典型的な平城で、明治7年(1874)の佐賀の乱(佐賀戦争)で戦禍にあい、建物の一部を焼失し、残った建物の多くは随時解体されていった。現在は、城跡の一部が佐賀県史跡に指定され、堀と本丸跡周辺は佐賀城公園としても整備されている。本丸跡には、天保9年(1838)に完成した国指定重要文化財「佐賀城鯱の門及び続櫓[つづきやぐら]」が残り、また、佐賀城本丸御殿の一部を再現した佐賀城本丸歴史館がある。