3000m級の山々が連なる北アルプスの雪解け水を集める黒部湖は黒部ダムによってできたダム湖。ブナなどの原生林に囲まれ、エメラルドグリーンの湖水が印象的だ。西岸からは湖を30分で一周する黒部湖遊覧船ガルベが運航している。湖面標高は最高で1448mとなり、湖を渡る風は夏でも冷たい。9月末~10月上旬は湖畔のブナ林が黄色となり、神秘さに鮮やかさを加える。西岸の湖畔に整備された遊歩道を歩けば森林浴も楽しめる。
黒部ダム建設当時、突破するのに難行した関電トンネルの破砕帯から湧出する水が引かれている。黒部ダム展望台・黒部ダムレストハウスの入口、黒部ダム駅から黒部ダム展望台に向かう地中階段途中の3カ所にある。
黒部ダム駅と黒部ダムを結ぶダム連絡通路の出入口脇にある。昭和31年(1956)から昭和38年(1963)の黒部ダム建設中、大町トンネル(現・関電トンネル)の大破砕帯などの困難を極めた工事で犠牲になった171名の霊を弔う慰霊碑。「六体の人物像」は彫槊家の松田尚之氏が手がけたもので、殉職者の名前が刻まれたプレートが掲げられている。