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天狗平と弥陀ケ原を結ぶトレッキングコース。立山信仰が盛んだった江戸時代には修験者が歩いた道で、鎖り禅定路とも呼ばれた。吠える獅子の姿に見える獅子ケ鼻岩には、修験道の祖である役行者[えんのぎょうじゃ]の像が祭られている。設置された鎖を使って岩場を越え、急坂を下って一ノ谷を渡るので、登山経験者向きで、軽登山靴が必要。天狗平バス停~弥陀ケ原バス停は約4.9km、上り3時間、下り2時間30分。
樹齢1000年以上のタテヤマスギや樹齢数百年のブナの原生林が広がる、美女平の豊かな森をめぐる散策路。コースは、美女平駅から不老樹やおんば杉などのタテヤマスギの巨木に出会える約2km、所要1時間の内回りコース、火炎杉と根曲がり杉を巡る約3km、所要2時間の中回りコース、約4km、所要約2時間30分のブナの原生林も散策できる外回りコースの3コース。コースは多少の起伏があり、軽登山靴の着用が望ましい。美女平遊歩道の入口は美女平駅を出た右手前方の大きな案内板が目印。
標高1000m前後にスギやブナの原生林が広がる美女平。樹齢1000年以上のタテヤマスギの巨木に樹齢数百年のブナの森の緑溢れる一帯は、全国森林浴の森100選にも選ばれている。オオルリ、キビタキなど60種以上の野鳥が生息するバードウォッチングのメッカとしても有名。特に5~6月は多くの鳥が見られる。美女平を堪能できる美女平遊歩道コースは、美女平駅を起点に所要1時間の内回りコースから所要約2時間30分の外回りコースまで3コースあり、春の新緑、秋の紅葉など、すがすがしい空気に包み込まれての森林浴やバードウォッチングは格別だ。
アルペンルートの最高所で、標高2450m。古くから山岳信仰の霊場として多くの修験者や信者が登拝してきた立山登山の基地で、眼前に標高3003mの主峰雄山[おやま]がそびえ、剱岳や大日連山など3000m級の山々を望むことができる。室堂ターミナルを中心に散策道が整備されており、立山信仰の遺跡やミクリガ池などの湖沼をトレッキングシューズで気軽に巡ることができる。湖畔に花畑の広がる周囲630mの火山湖ミクリガ池を周回するコースは約1時間。運が良ければ、散策中に雷鳥と出会えるかも。
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