子規堂
正岡子規が17歳まで暮らした家を復元した記念堂。子規の菩提寺である正宗禅寺[しょうじゅうぜんじ]境内に立つ。直筆原稿や遺墨、遺品などの展示品から筆まめで鋭敏な子規の性格を感じとることができる。愛用の机や座布団もみもの。境内には子規埋髪塔や漱石が小説の中で「マッチ箱のような汽車」と評した通称坊っちゃん列車の客車もある。
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正岡子規が17歳まで暮らした家を復元した記念堂。子規の菩提寺である正宗禅寺[しょうじゅうぜんじ]境内に立つ。直筆原稿や遺墨、遺品などの展示品から筆まめで鋭敏な子規の性格を感じとることができる。愛用の机や座布団もみもの。境内には子規埋髪塔や漱石が小説の中で「マッチ箱のような汽車」と評した通称坊っちゃん列車の客車もある。
慶応3年(1867)、子規は正岡常尚の次男として花園町のこの地で生まれる。通称のぼる。翌年湊町新町に引っ越した。母・八重は、子規の赤ん坊の時のことを、丸い丸い顔で鼻が低い低い妙な顔と話していたという。
小説では、中ノ川は、川幅2mあり、水が飲めるほどに美しく、子規の正岡屋敷は南側の生垣をこの流れに映していたと記されている。現在、中ノ川通りの中央の緑地帯には、子規が2~17歳で上京するまで過ごした住居跡碑があり、そばには子規の歌碑も立つ。
末広学校は正岡子規が最初に入った寺子屋式の小学校で、のちに智環学校と名前が変わる。かつては正岡家累代の墓があったが、昭和2年(1927)に正宗寺に移された。年末の除夜の鐘は自由に参加できる。その後、新春祈祷のおつとめにも参加可。
夏目漱石の「坊っちゃん」に登場したことから「坊っちゃん列車」とよばれる伊予鉄の蒸気機関車などを展示するミュージアム。館内には、坊っちゃん列車の原寸大レプリカのほか、伊予鉄の貴重な歴史・変遷の資料が展示されている。また、ディーゼルエンジンを使用して復元された坊っちゃん列車は、観光列車として松山市内を運行している。
いよてつ高島屋屋上にある「大観覧車くるりん」ひとり800円(4名まで)からは、松山の街が一望できる。夜は季節に合わせたイルミネーションで松山の夜景に彩りを添える。ガラス張りの「シースルーゴンドラ」ひとり1300円(4名まで)は床から下が丸見えで、あたかも空中浮遊しているよう。
中ノ川の緑地帯には子規の母・八重と妹・律が明治21~25年(1888~1892)まで暮らした家の跡碑もある。ここは4畳と6畳の二間しかない小さな家で、帰省中の子規を訪ねて大学生の漱石が訪ねた折には、八重が松山鮨[ずし]でもてなした。
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