弥四郎清水
下田代十字路から両側に6軒の山小屋が並ぶ道の右手、下田代に面して立つ弥四郎小屋の広場にある水場。清水がこんこんと湧く湧水口には、水筒に水を汲み入れる人や冷たい水でひと息つくハイカーの姿が絶えない。このほか下田代キャンプ場と第二長蔵小屋の横に水がある。尾瀬ケ原舗道の途中にも天然の水場があるが、見つけにくかったり、枯れていたりするので、尾瀬ケ原舗道を行く場合は水の補給を忘れずに。
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下田代十字路から両側に6軒の山小屋が並ぶ道の右手、下田代に面して立つ弥四郎小屋の広場にある水場。清水がこんこんと湧く湧水口には、水筒に水を汲み入れる人や冷たい水でひと息つくハイカーの姿が絶えない。このほか下田代キャンプ場と第二長蔵小屋の横に水がある。尾瀬ケ原舗道の途中にも天然の水場があるが、見つけにくかったり、枯れていたりするので、尾瀬ケ原舗道を行く場合は水の補給を忘れずに。
燧裏林道のコース中で最も大きく美しい湿原。緩やかな傾斜を見せて湿原が広がり、シラベやネズコなどの疎林が湿原を隈どるように高く低く並んでいる。キンコウカの黄色い小さな花があたり一面に見られる8月、また草モミジの湿原に針葉樹の黒い疎林と白く雪を頂いた越後の山々が望める10月がすばらしい。
只見川沿いに遡って尾瀬ケ原・赤田代に出る越後口ルートの起点。尾瀬口から御池、沼山峠行きのバスに乗ると約10分で到着する。盆地状に開けたところで、バスの進行方向の先には、裾野を長く引いた燧ケ岳の美しい山容が望める。小沢平には山小屋が1軒あるほか、尾瀬口寄りの鷹ノ巣に2軒、小白沢に3軒あり、尾瀬の行き帰りに利用できるほか、平ケ岳登山や釣り人にも利用されている。
標高2133mの山頂付近には、なだらかなうねりを見せる美しい湿原が広がる。尾瀬御池から尾根伝いに行けるほか、キリンテ、檜枝岐村にある駒ケ岳登山口からの3本の登山コースがある。特に駒ケ岳登山口からのコースはスタートからきつい登りが続くが山頂に早く出られることもあり、人気のコース。傾斜が緩んできて、駒大池のほとりに立つ駒ノ小屋が見えてくる。頂上は右手に見える針葉樹の茂る丘で、駒ノ小屋より20分ほど登っていくと到着する。
檜枝岐川沿いの8万平方mの敷地に高層湿原エリア、高山草原エリア、高山礫地など、尾瀬の自然が再現され、尾瀬に咲く草花が観賞できる。「夏の思い出」の詩・譜碑も立てられている。管理棟には、自然保護運動の草分けとなった武田久吉博士のメモリアルホールや、山岳写真家白籏氏の尾瀬写真美術館、福島県の書人・丹治思郷氏の「尾瀬書美術館」も。
標高1882mの大江山と燧ケ岳にはさまれ、細長い広がりを見せる湿原。大江山を源に尾瀬沼に流れ込む大江川の流域沿いに、ミズバショウやキンコウカをはじめ、多くの花を見ることができる。特に6月下旬のワタスゲやヒオウギアヤメ、7月のニッコウキスゲ群落の美しさで知られる。湿原の中ほどの笹に覆われた丘には、長蔵小屋の小屋主である平野家の初代と2代目の墓がある。
尾瀬沼北西の岸辺から燧ケ岳の山裾にまで広がる湿原。尾瀬沼を一周するコースの北岸道と南岸道の起点であり、また、燧ケ岳山頂に直登するコースと燧の山裾を巻いて尾瀬ケ原に抜けるコースが交差して延びている。「ぬまじりだいら」とも読む。
沼に大きく入り込んでいる大入洲半島の付け根部分を占め、北岸道では大江湿原に次いで大きい。7月下旬には木道の両側を埋め尽くすようにニッコウキスゲの花が咲く。コバギボウシ、アオヤギソウといった目立たない花も多い。
七入から御池に至る樹海ライン沿いにあるモーカケの滝。モーカケ沢に裾広がりの美しい姿を見せて落下している。平安時代の装束である裳を掛けた形に滝の姿が見えることから命名されたという話が伝わっている。ブナやミズナラなどの広葉樹林の森が広がる七入付近は、尾瀬の紅葉に少し遅れて見頃となるが、その美しさも格別の趣。
東北一の高さを誇る燧ケ岳。尾瀬ケ原と尾瀬沼の原形を作り出した火山だが、約8000年以上活動は行われていない。花崗岩が盛り上がった山頂付近は、三角点のある爼ぐら、2356mの最高峰を示す柴安ぐら、ミノブチ岳、赤ナグレ岳、御池岳の5つのピークがある。尾瀬沼・尾瀬ケ原・小沢平からなど、ピークは眺める方向や場所によって重なったり、離れたりと微妙に表情を変える。
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