田中藍衣 《ウォーキングエッジ》(部分) 2023 63.0×52.0cm 紙に岩絵具 Photo by Adachi Ryo
越後妻有MonET連続企画展VOL.4
岩絵具を使って絵を描く愛知県出身の画家、田中藍衣の個展。タイトルの「リバース ストリング」は新潟県出身の詩人である西脇順三郎が随筆で残した蕎麦の描写「荒々しくかためたひも」に由来。絵具が塗りかためられることで、かたちを持ち、絵画となるとき、逆転して注目されるのは粒子のきらめきである。豪雪の十日町を舞台に、線から圏までを一度に描いてぐるりと組み換え可能な世界をつくろうと試みる画家の新作を展示。