引っ越し業者の選び方のポイント・コツを徹底解説!

引越し業者を選ぶ際は、選び方をしっかり把握したうえで決めることが大切です。

選び方のポイントを覚えてておくことで、高い引越し業者に依頼してしまったり、トラブルが起こってしまうことを防ぐことができます。

そこで、この記事では基本的な選び方のほかに、大手と中小企業の違いや適したプランの選び方、避けたほうがいい引越し業者について詳しくまとめました。

いろんな引越し業者の見積もりを比較して選ぶ方法もご紹介していますので、引越し業者選びの参考にしてみてください。

安さを重視する方は、安い引っ越し業者おすすめ5選!単身・家族それぞれのケースについて解説!をご覧ください

<記事作成に協力いただいた方 : 川崎育代様>

整理収納の資格複数をお持ちである川崎さんの深いご知見とこれまでのご経験を踏まえた有益なコメントを頂戴しました。
■HP:https://note.com/renova194/
■ブログ:https://kurashi-renovation.com
取材協力いただいた、川崎育代様のSNSはこちらとなります。

【肩書・資格】
二級建築士、インテリアコーディネーター、ライフオーガナイザー®1級、整理収納アドバイザー2級

【ご略歴】
広告デザイン業界から転身し、キッチンなど水まわり設備や内装のショールームアドバイザーとして、約2000人の住まいと暮らしに携わる。その後、自宅のリフォームをきっかけに、片付けで人生が変わることを身をもって体験。
独立した現在は、オンラインをメインに整理収納サポートや講座を開催。また、パナソニック収納建材アンバサダーになり、「片付け収納から考える住まいづくり」をテーマに、お客様のライフスタイルにあった心地よい住まいと暮らしをサポートしている。

【取材協力いただいた川崎様からのコメント】
引っ越しは、新たなスタートや環境の変化を意味します。暮らしをラクに生きやすくするには、片付く仕組みをつくる必要があり、引っ越しはベストタイミング!
大変な作業ではありますが、モノの整理や効率的な収納を考えるうえではチャンスともいえます。自分に合った業者やサービスを選ぶとともに、適切な計画と事前準備で引っ越しを成功させましょう!

引っ越し業者の選び方基本ポイント

引っ越し業者を選ぶ際は、まず引っ越し当日までに荷造りなど自分でなにができるか、平日に休みを取れる日はあるか、荷物量はどれくらいかを基準にします。

そのあと、必要なサービスやオプションと自分に適したプランを見つけ、同条件のなかで安く引っ越しができる業者を決めることが基本ポイントとなります。

さらに具体的に自分に当てはめていくにはどういったことに着目すべきかを、始めに見ておきましょう。

サービスやオプションの充実度

サービス・オプション例
  • 洗濯機やエアコンの取り付け・取り外し
  • テレビやアンテナの設置・配線
  • ハウスクリーニング
  • 荷造り・荷解き
  • 建物の養生
  • ダンボールの追加・引取
  • 不用品引き取り  など

引っ越しの際は、旧居から家電類を取り外し新居に設置する必要があります。

自分で取り付けや取り付けをする自信がない場合は引っ越し業者に任せたほうが安心なので、サービスやオプションで対応してくれるかを確認しておきましょう。

引っ越し当日までには荷造りをし、引っ越しのあとも時間をかけて荷解きをしなければなりません。

十分な時間が取れる人はすべて自分で行う「セルフプラン」のほうが安く済みますが、時間に余裕が無い場合は荷造り・荷解きまで引越し業者で行ってくれる「おまかせプラン」などのサービスを選んでください。

「セルフプラン」の場合、荷造り荷解きといった作業だけでなく、事前準備にもできるだけ時間をかけたいものです。効率よく行うには、持ち物の量とともに、新居での間取りや収納スペースを確認すること。どこに何を配置するのか、引っ越し前の収納計画があると新生活スタートもスムーズです。
この時、不要なものを処分する事で荷物量が減り、コストダウンや作業時間のカットにつながります。気持ちに余裕も生まれるので、ぜひ生活をリセットするつもりで段取りしていきましょう。

また、引っ越しのときに必要なダンボールは無料で提供してくれる業者がほとんどですが、もし足りなくなった場合は無料で追加してくれるか、荷解きのあとに無料で回収してくれるのかも、荷物量や引っ越し先のダンボールゴミの出しかたにあわせて確認しておくと安心です。

このように、ご自身が必要なサービスやオプションに対応している引越し業者から選ぶこともポイントのひとつとなっています。

引越し料金の安さ

引っ越し業者の料金を比較する場合は、距離と荷物量だけでなく、家具の梱包や配置・荷造り荷解きなど、引っ越し業者に依頼したい項目を含めたうえで料金が安い業者を選びましょう。

基本的には、「距離」と「荷物量」を基準に、トラックのサイズや必要なスタッフの人数などからおおよその基本料金が決まります。

しかし、引越し料金は距離と荷物量が同じ条件であっても引越し業者によってかなり幅があります。

例えば、建物の養生も基本料金に含んでいる業者と、基本料金が安いぶん別途追加料金がかかる業者があるように、基本としている作業内容に差があることが理由です。

1社ずつ条件を設定して見積もりを出すには多くの労力と時間が必要になってしまいますが、「引越し業者一括見積もりサイト」などのサービスを利用することで相見積もりが簡単になります。

知名度はあるか

引っ越し業者を選ぶにあたって、ある程度の知名度は大切です。

知名度が高い大手などの引越し業者は実績があってスタッフが充実しているほか、引っ越しをするときの流れやシステムがしっかりしています。

しかし、料金をできるだけ安く抑えたい場合は中小企業の引っ越し業者も検討する必要があります。

中小企業の引っ越し業者では、名前を聞いたことがない会社も多いのではないでしょうか。

その場合は、引っ越し業者一括見積りサイトと提携しているところを選ぶことがコツです。

引越し業者一括見積りサービス会社との提携は一定の基準を満たした業者であるため安心できますし、大手ほどの知名度はないけれど優良という中小企業が見つけられます。

【選び方①】プラン内容から選ぶ

引っ越しは、ご自身の状況に適したプランを利用することでより料金を抑えられます。

プランやパックの内容は引越し業者によってさまざまですが、代表的なものは一人暮らしの人向けの「単身パック」と、荷造りから荷解きまで引越し業者が行ってくれる「お任せパック」です。

そのほかにも、学生・女性・シニアの人が利用できる割安な専用プランもあるので、ご自身にあったプランがある引越し業者を選んで費用の無駄をなくしましょう。

◾️単身引っ越しの場合:
・不要なモノは処分し、必要なものだけ持っていくこと。日常生活に必要なものは最後に梱包し、引っ越し後すぐに使える状態にする。
・家具や家電の位置は事前にしっかり決めておく。適当に配置したため、後日ひとりで移動することになると大変!
◾️荷物量が多い、家族での引っ越しの場合:
・あまり使っていないものは、「新居で使うかどうか」を客観的に判断。物量の多い人は、今後も増えていく可能性大!
・家族で分担し作業の効率化とともに、荷物の所有者を明確にする。ラベリングを活用するなどものの管理をしやすくすることで、荷解きがスムーズに。
どちらの場合でも、事前の計画とオーガナイズ(組織化)が成功のカギとなります。

単身なら「単身パック」がある引越し業者がおすすめ

単身・一人暮らしをしている人の引っ越しは、「単身パック」がある引っ越し業者を選ぶことをおすすめします。

単身パックは、一人暮らしの人が持つ家電や荷物量にあったサイズのトラックとスタッフ数で済むため、料金が安いことが特徴です。

単身パックにもS・Lなど種類がある引っ越し業者もあり、各引越し業者の公式サイトに記載されている荷物の目安を参考にしながら決めると無駄がありません。

荷物量が多い人や家族は荷解きを任せられる業者がおすすめ

家族で住んでいたり、荷物量が多い人は、荷造りや荷解きを引越し業者に行って貰えるプランを選ぶと作業が楽です。

例えば2DK以上の間取りに住んでいる場合、荷物を詰めたダンボールの数は約20〜50個以上になることが予想されます。

荷物を詰める・出すといった作業には多くの労力と時間が必要になるため、あまり時間がない人や、人手不足のなか引っ越しを行う人は、荷造りと荷解きをお任せできるプランを基準に選びましょう。

学生・女性・シニア向けの割引などおトクなプランのある業者を選ぶ

引越し業者のなかには、学生向けの「学割プラン」や、女性のみの引っ越しが対象になる「レディースプラン」、高齢者が利用できる「シニアプラン」などがあります。

利用できる対象者が限られたプランは一般的な引っ越しプランよりもおトクに利用できるものが多いため、利用条件の対象となるプランがあるかも確認しましょう。

【選び方②】大手業者と地域密着型どちらを使うか決める

タイプ特徴
大手業者全国に対応しており、荷物量が多くても対応できる
地域密着業者
(中小企業)
エリアは限られるが安い

引っ越し業者は、知名度が高く全国に対応している大手と、地域密着型の中小企業があります。

どちらにもメリット・デメリットがあるので、自分の希望と条件にあっていて安いことを基準に選びましょう。

大手と中小企業の引越し業者の特徴や、おすすめできる人について解説します。

大手業者の特徴やメリット・デメリット

メリット
  • 一度に多くの荷物を運べる
  • スタッフの教育や保証がしっかりしている
  • プランが充実している
デメリット
  • 人件費や広告費により近距離引っ越しは割高
  • 無料で対応してくれるサービスが少ない

大手の引越し業者は、広告費やコールセンター・営業・スタッフ数に人権費をかけているため、荷物量が少なかったり近距離への引っ越しではやや割高になります。

しかし、知名度が高いぶん実績が多く、スタッフの育成や保証内容もしっかりしています。

大きなトラックも数多く保有しているため、荷物量の多い家族での引っ越しや、長距離への費用や引っ越しは大手がおすすめです。

また、幅広い利用者に対応できるようプランも充実しているので、自分にあったプラン内容を選べることも特徴です。

サービスは満足できるものですが、基本料金内での作業内容はある程度決められているので、家具家電の配置変えや梱包・荷解きなどはオプションになるか、時間超過分の料金が発生する可能性があります。

地域密着型業者の特徴やメリット・デメリット

メリット
  • 近距離の引っ越しは料金が安く済む
  • 家具の配置や取り付けなど柔軟に対応してくれる
  • 値段交渉がしやすい
デメリット
  • 遠距離や荷物量の多い引っ越しは高い
  • 建物の養生や損壊の補償がもの足りない可能性もある

中小企業の引越し業者は、単身や、近距離への引っ越しであれば同じ条件でも大手より安いことが特徴です。

作業時間や作業内容に柔軟なので、「これもやって貰えると助かる」といった要望にも対応してくれるところが多いです。

デメリットとしては、事務所を全国に構えているわけではなく、トラックの数も限られていることが挙げられます。

遠距離の引っ越しは割高になり、一度に運べる荷物量が限られているため、積みきれない場合は往復便として2倍ちかい金額がかかることもあります。

また、大手に比べてスタッフ数も少ないため、繁忙期になると希望の日時に引っ越しができない可能性もあります。

【選び方③】避けたほうがいい引っ越し業者は選ばない

失敗やトラブルなく引越し業者を選ぶには、避けたほうがいい引越し業者を知って選択肢から除外することも大切です。

想定よりも実際の支払い金額が高くなってしまったり、サービスが悪くガッカリした……という自体を防げます。

では、具体的にどのような引越し業者は避けたほうがいいのか、大きく3つの特徴に分け解説していきます。

訪問見積もりに来ない業者はトラブルや追加料金の原因になる

具体的な見積もりをしてもらう際に、訪問見積もりに来ない引越し業者には注意が必要です。

訪問見積もりは、荷物量を見て実際に請求される金額にちかい見積もり額を提示してくれるので、あとから見積もりよりも高くなってしまうといったトラブルを防げます。

荷物の積み下ろしのための駐車スペースや家具家電のサイズ確認も行うため、引っ越し当日の流れがスムーズです。

また、訪問見積もりをおこなった人に対して割引があったり、品物のプレゼントサービスを行っている引越し業者もあります。

ただし、「単身パック」や「学割パック」などは、パック内容によってあらかじめ運べる荷物量が限定されているものは訪問見積もりを行わないことがほとんどです。

安すぎる引っ越し業者にはデメリットが多い場合も

引っ越しは荷物量や移動距離によっておおよその相場がありますが、あまりにも安すぎる引越し業者だとデメリットがある場合があります。

例えば、ダンボールが貰えない、運べる荷物量がごくわずか、スタッフが少ないので自分も運搬作業をしなければならないなど、低価格なぶんサービスの質も低くなることが多いです。

格安の引越し業者に決めたあと、必要なサービスをオプションとして追加していった結果、一般的な引越し業者の料金とあまり変わらなかったということになりかねません。

また、よくある割引条件がWi-Fiやウォーターサーバーの契約、スマホキャリアの乗り換えです。

引っ越しの割引のために契約をしても決まった期間利用しないと解約に違約金が発生したり、毎月利用料を支払っていたら引っ越しのときに割引された金額よりも高いお金を払っている計算になることもあります。

相場よりも大幅に安い引越し業者を検討する際は、しっかり安さの理由を見極めましょう。

見積もり時に強引な引越し業者は避ける

引っ越し業者への見積もりの際、すぐに契約して貰えるように強引なセールスをしてくる業者もいます。

理由としては、トラックやスタッフの空きがある日時を早く埋めたいことや、セールスでのやり取りの時間を省きたいことが挙げられます。

しかし、なかには費用が高額であったり、サービス内容が悪い悪徳業者が他の引越し業者とのやり取りで相場をしられる前に契約をしてしまいたいからという理由で強引に契約を迫るケースもあるのです。

また、即決をすれば大幅に値引きするというセールス方法もありますが、営業術の一種です。

しっかり複数の引越し業者の料金を比較したうえで決めたい人は、最初に引越し業者一括見積もりサイトを利用して相見積もりをしましょう。

もし電話などで営業されたら断る自信がないという場合、SUUMOなど電話番号入力不要の見積もりサイトがおすすめです。

引越し業者選びで失敗しないコツは一括見積りサイトを活用した相見積もり

一括見積もり比較サイト3選

引越し業者選びで必ず行うことをおすすめしているのが「引越し業者一括見積もりサイト」の利用です。

サービス基準を満たした業者のなかから、自分の状況や希望条件にあった引越し業者を複数ピックアップして見積もり金額を比較できます。

特に提携引越し業者数が多く、安心して利用できるおすすめの引越し業者一括見積もりサイトを3つご紹介します。

引っ越し侍

項目内容
提携引越し会社数339件
電話番号入力一括見積もり:必須
料金比較:なし
運営会社株式会社エイチームライフデザイン

引越し侍は提携業者数がトップクラスで、最短1分程の入力で最大10社に一括見積もりを出せるサービスがあります。

見積もり申し込みページでは、お手持ちの家具家電やダンボールの数を個数や利用したいサービス・オプションを選択するだけなので、複雑な操作がいりません。

見積もりのあとはそのまま予約することも可能です。

見積もりよりまずは自分の条件にあった料金相場をしりたいという場合、電話番号入力なしで最大22社の料金を比較できるサービスも利用できます。

引越し侍の公式サイトを見る

LIFULL引越し

項目内容
提携引越し会社数130件以上
電話番号入力必須
運営会社株式会社LIFULL

LIFULL引越しは、住所と引っ越し希望日以外に、お好みの引越し業者を選択して見積もり比較ができるサービスです。

格安の引越し業者とも提携しているので、納得できる金額を見つけやすいことも特徴です。

LIFULL引越しではキャッシュバックキャンペーンも行っているほか、業者ごとに特典や割引が用意されています。

サイト内には引越し業者を利用した人の口コミや実際にかかった料金、お役立ち情報も満載です。

LIFULL引越しの公式サイトを見る

SUUMO

項目内容
提携引越し会社数100件以上
電話番号入力任意
運営会社株式会社リクルート

たくさんの引越し業者から電話連絡が来るのが苦手だという人でも、SUUMOなら電話番号の入力が任意なため、じっくり料金を比較できます。

入力から最短1分で複数の引越し業者を比較し、希望日に一番安く引っ越しができる業者にそのまま申し込めます。

見積もりから引越し業者とのやり取り、申し込みまでがすべてオンラインで完結できるので、気軽に見積もり依頼できることが特徴です。

SUUMOの公式サイトを見る

まとめ

引っ越しは、個人によって移動距離や荷物量、要望に差があるため、いかに最適な引越し業者を見つけるかが大切です。

そのなかで最も安いところに依頼するには、多くの業者を下調べし、見積もりを依頼して比較する必要があります。

「引越し業者一括見積もりサイト」を利用することで存在をしらなかった優良業者を見つけられたり、ぴったりのプランが簡単に見つけられるようになります。

スムーズで快適な引っ越しのためにも、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。