道後温泉本館と並び愛媛県を代表する木造建築。正面に太鼓櫓[たいこやぐら]を据えた入母屋造の木造瓦葺2階建てで、大正5年(1916)に建てられた。老朽化のため取壊しの声もあったが、昭和60年(1985)に建築当時の芝居小屋の姿に戻った。
内子の製蝋業の礎を築いた、豪商本芳我家の屋敷。八日市・護国の町並みにあるなまこ壁を施した重厚な建物は、明治22年(1889)に建てられたもの。内部は非公開だが、庭園の一部は公開している。園内の散策は不可。平成2年(1990)に主屋、土蔵、炊事場などが国の重要文化財に指定された。
寛政年間(1789~1801)に建てられた大村家住宅は八日市・護国の町並みに現存する最古級の住宅。平成2年(1990)に重要文化財に指定された。内子が製蝋[ろう]で栄える以前の町家の造りで、隣接する豪商・本芳我家と見比べるのも一興。平成24年(2012)までの修理で建築当初の姿に復元された。内部は非公開。