かつて、初代新谷藩主は、江戸からの帰途に京都の高尾からもみじの苗木を持ち帰り、稲荷山に植えたと言い伝えられている。現在、公園内には、樹齢200年の老楓など約3000本のもみじがあり、秋には県内有数の紅葉を観賞することができる。
寛政年間(1789~1801)に建てられた大村家住宅は八日市・護国の町並みに現存する最古級の住宅。平成2年(1990)に重要文化財に指定された。内子が製蝋[ろう]で栄える以前の町家の造りで、隣接する豪商・本芳我家と見比べるのも一興。平成24年(2012)までの修理で建築当初の姿に復元された。内部は非公開。
嘉吉元年(1441)に創建された曹洞宗の古刹。文政7年(1824)に建てられた本堂に楠材を多く使っていることから伊予の楠寺とも呼ばれる。また、曹洞宗の本山永平寺を模していることから「伊予のミニ永平寺」とも呼ばれている。広い境内には本堂・禅堂・開山堂・霊集堂などが回廊で結ばれ、御開山一代記などの寺宝も多い。毎年3月15日に行われる涅槃会[ねはんえ]では稚児行列などがあり、内子の春の名物行事として知られている。平成10年(1998)建立の長さ10m、重さ200トンの巨大な石造涅槃仏もみどころ。