大正10年(1921)ごろの薬商の暮らしを、人形で再現した博物館。建物は明治時代からの薬局の店舗と家屋を利用。棚に並ぶ薬や雑貨などはほとんどが当時の商品で見飽きない。主人家族と丁稚の食事風景や女中の炊事、大旦那の退屈そうな表情など、ユニークな人形が、生活の一コマを語るセリフにも聞き耳を立てたい。所要30分。
嘉吉元年(1441)に創建された曹洞宗の古刹。文政7年(1824)に建てられた本堂に楠材を多く使っていることから伊予の楠寺とも呼ばれる。また、曹洞宗の本山永平寺を模していることから「伊予のミニ永平寺」とも呼ばれている。広い境内には本堂・禅堂・開山堂・霊集堂などが回廊で結ばれ、御開山一代記などの寺宝も多い。毎年3月15日に行われる涅槃会[ねはんえ]では稚児行列などがあり、内子の春の名物行事として知られている。平成10年(1998)建立の長さ10m、重さ200トンの巨大な石造涅槃仏もみどころ。
道後温泉本館と並び愛媛県を代表する木造建築。正面に太鼓櫓[たいこやぐら]を据えた入母屋造の木造瓦葺2階建てで、大正5年(1916)に建てられた。老朽化のため取壊しの声もあったが、昭和60年(1985)に建築当時の芝居小屋の姿に戻った。