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竜宮城を思わせる山門が目印
七尾市の16の寺院が集まる「山の寺寺院群」。加賀藩主・前田利家が奥能登からの防御のために各宗派の寺院を配置したのが始まりで、これらの寺院は「山の寺瞑想の道」で結ばれている。妙観院はこの遊歩道の起点となる寺で真言宗の古刹。竜宮城を思わせる唐破風造の山門が立ち、古くから境内の高台に安置される「小島の観音」は能登国第7番霊場として信仰を集める。「竹に虎の名鐘不思議」や「そうめん不動」などの七不思議の伝説が残る。本尊の阿弥陀如来坐像は能登国分寺の本尊と伝えられ、慶派の技法を持つ優品だ。