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約800年前、浄土宗祖法然によって開山された寺院。「お骨仏[こつぶつ]の寺」として知られる。宗派を問わず納められた遺骨で阿弥陀如来像を作るしきたりは明治20年(1887)から行われ、戦前に6体を造立。その後戦災で焼失したが、その遺灰と、昭和22年(1947)までに納められたお骨を合わせて第7期のお骨仏を造立。現在は、第14期のものまで8体祠られている。一心寺シアター倶楽では、さまざまなイベントも開催。
地元で「愛染さん」と親しまれる勝鬘院は、聖徳太子が四天王寺を創建した際に置いた施薬院の跡。慶長2年(1597)に豊臣秀吉が再建した重要文化財の多宝塔は、大阪市最古の建造物だ。縁結びの霊木・樹齢数百年の愛染かつらも必見。
毎年1月9~11日の十日戎[とおかえびす]では約100万人の人が訪れ、「えべっさん」の名で商売繁盛、福徳円満の神として信仰を集める。創建は西暦600年。天照大神[あまてらすおおみかみ]、事代主命[ことしろぬしのみこと]ほか、三神を祭っている。
近畿でも有数の古い神社。摂津国[せっつのくに]一ノ宮として信仰され、禊祓[みそぎはらい]の神、海上安全の神として崇敬されてきた。住吉造と呼ばれる本殿の4棟が国宝、大海神社[だいかいじんじゃ]や石舞台、南門、楽所[がくしょ]が重要文化財に指定されている。本殿の南側には毎年6月14日に御田植神事が行われる御田がある。池に架かる反橋は通称太鼓橋といわれ、現在の橋脚は淀君の寄進だという。
学問の神として知られる菅原道真を祀る長徳3年(997)創建の古社。「堺天神」の名で親しまれている神社だ。慶安5年(1652)建立の随身門をくぐって境内に入ると、道真公自作の御神体を安置する本殿・拝殿、寄棟屋根の上に切妻屋根を重ねた錣[しころ]造の常楽殿、江戸初期建築の茶室「紅梅軒」などが立っている。
通称・蘇鉄寺として有名。境内には樹齢1100年といわれる高さ8mのソテツがあり、国の天然記念物に指定されている。織田信長が安土城に移したが、「堺へ返りたい」と蘇鉄が泣き、元へ戻されたという伝説が残る。堺事件で土佐藩士11人が切腹した場所でもある。小堀遠州が手を入れたと伝わる枯山水の庭は室町時代の作造(堺市名勝指定)。堂内は撮影禁止。
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