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境内に全長16mの巨大な青銅製ガンダーラ様式の涅槃仏が横たわる。釈迦の最期の姿を模した仏像で、悟りの境地を象徴している。まず線香を供えて3段のらせん状の台座を時計回りし、仏像の足の裏に刻まれた紋に頭をつける右繞三匝[うにょうさんそう]というインドの礼法でお参りする。特に足腰の病に御利益があるといわれ、車椅子での参拝も可能。
釈迦の最後の姿を模して横たわる釈迦涅槃仏は、圧倒的な存在感。全長16mで青銅製ガンダーラ様式としては世界最大級。
養老元年(717)に僧行基が創建したと伝えられる坂東三十三霊場の結願寺[けちがんじ]。源頼朝や里見氏など、武家の信仰を集めてきた。本尊を模した銅造の千手観世音像は国の重要文化財。本堂横から山頂まではスダジイやタブノキなどの自然林に囲まれた徒歩40分の遊歩道が通じ、山頂からは館山湾が一望できる。
地元では崖の観音として親しまれるように、観音堂は舞台造で、船形山中腹の断崖に、朱塗りの堂が張り付くように立っている。行基により養老元年(717)に開基され、関東大震災後、大正14年(1925)に再建された。堂の奥には行基が漁師の安全と豊漁を祈願して刻んだとされる高さ1.5mの磨崖仏がある。
安房国一の宮として知られる格式の高い神社。御祭神・天太玉命[あめのふとだまのみこと]はすべての産業の総祖神であり、房総を開拓した当社・下の宮の御祭神・天富命[あめのとみのみこと]の祖神(祖父)として上の宮に祀られ、特にものづくりや商売繁盛の神として広く崇められている。境内は四季の趣に満ち、一年を通して季節ごとの模様を見せてくれる。ことに桜と銀杏の黄葉の時期の境内は華やかに彩られる。
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