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渡月橋を見下ろす高台に建ち、「嵯峨の虚空蔵さん」と親しまれてきた。『枕草子』の「寺は」では「壺坂、笠置、法輪」と並び称せられ、院政期には多くの人々の信仰を集めて隆盛を誇った寺。現在は十三まいりで親しまれ、毎年4月13日、13歳になった子供が法輪寺の虚空蔵菩薩に智恵と福徳を授かりに行く。思い思いの1字を墨で書いて奉納した後、渡月橋を渡って帰る時に、後ろを振り返るとせっかく授かった智恵を返してしまうとの言い伝えがある。
法輪寺の境内に、一山の鎮守社として奉祀されている。毎年5月23日には電気関係者を中心とし、電電宮大祭が行われる。
大宝元年(701)、秦氏が創建したと伝える古社。酒の神として信仰を集めていて、境内には全国の酒造元から奉納された、こもかぶりの酒樽が並ぶ。祭神は大山昨神[おおやまぐいのかみ]で、社務所裏の神泉「亀の井」の水を仕込み水に加えるとお酒が腐らないといわれる。室町前期建造で、天文11年(1542)に大改修した本殿(重要文化財)は、松尾造といわれる三間社両流造。重森三玲氏作庭の松風苑は、磐座をイメージした上古の庭、鎌倉風の蓬莱の庭、平安風の曲水の庭と、趣を変えた3つの庭が見られる。
標高160mの岩田山の中腹にあり、約120頭ものニホン猿が生活をしている。園内はまさしく自然の猿の生息圏に入り込んだようで、仔猿たちを間近に見ることができる。
大堰川[おおいがわ]に架かる全長155mの橋。亀山上皇が「くまなき月の渡るに似る」として、渡月橋と命名したという風情ある橋で、嵐山の景観にとけ込んでいる。鵜飼などの川遊びも渡月橋を中心に行われる。当初、橋は現在より100mほど上流にあったと考えられるが、慶長11年(1606)に角倉了以[すみのくらりょうい]が大堰川上流の保津川開削工事を行った際、今の場所に移された。
築70年の日本家屋を画家の雅龍大[みやびりゅうだい]が改築し、美術館として開館。館長の雅龍大と息子の雅龍山[みやびりゅうざん]の洋画・水墨画など20数点を常時展示しており、新作が描き上がれば不定期に作品の入れ替えが行われる。着物レンタル着付のコーナー「遊月」もあり、着物に着替えて京都散策もできる。着物の持ち込みも可。着物は要予約。
嵐山温泉のお湯を日帰り入浴で楽しめる施設。男女別の浴室に、シルキー湯や露天風呂、サウナなども備えている。嵐山公園や渡月橋など、観光スポットにもほど近く、観光帰りに気軽に入浴ができる施設として便利。
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