
世界自然遺産 知床
日本で海洋を含む自然が世界遺産に登録されたのは知床が初めて。半島の中央には千島火山帯に属する標高1661mの羅臼岳などの山々が連なり、多彩な自然環境が整っている。知床の冬の海には流氷が漂着するため、その流氷とともにやってきた栄養分が良質なプランクトンを養い、そのプランクトンで成長した魚介類を海の動物が食べる。また、知床の海で育ったサケが川を上り、上流でヒグマや山の生き物の餌となり、その山の生き物たちの死がいが土に返って森を豊かにする。この食物連鎖の輪が自然環境の高さの証だ。シマフクロウやシレトコスミレといった絶滅危惧種も生息。
- 「知床斜里駅」から徒歩8分