
(C)近藤千晶「記憶の家」ポリエステル、スチール、寒冷紗、綿、アクリル絵具他 撮影:草間茂樹
土地の歴史や人々の記憶を作品につなげる
近藤千晶は、長野県安曇野市でのアートプロジェクトに携わった。地域に入り、その場所の風景や風土を体感し、土地や人々が刻んできた歴史や、関わることで生まれてきた記憶を、どれだけ鮮烈に作品として焼き付けることができるのか模索している。彼の地で照らし出される光景が、鑑賞者にどんな印象や記憶を残すことができるだろうか。近藤千晶は、「風景」の印象を抽象的に描き出す作家。今回は、立体的な表現を試みる。