「手前のものさし」273mm×455mm/アクリル、キャンバス/2023 年
個の価値観を巡る社会の現状を少女に描く
坂本友由氏は、主に可愛らしい少女をモチーフにしながら、皮肉やブラックユーモアを含ませた表現で現代に生きる人間のリアルな現実や心象を描く。現代の社会が抱える矛盾や残酷さ、悲喜劇などを、少女を媒体としてコンセプチュアルに表現する。今展では、SNSの普及により情報の受発信が過剰となった現在の、自己と他者の価値観を巡る窮屈な日本の状況を文房具などのアイテムを見立てとして取り入れながら描写する。