
公益財団法人日本習字教育財団 観峰館
清朝を代表する書家、何紹基と楊けんの世界
清朝を代表する書家である何紹基と楊けん。観峰館が所蔵する中国書法資料の中でも、この二人の作品は、質・量ともにすぐれ、日本屈指のコレクションいえる。何紹基の書は、唐の顔真卿に学び、さらに篆隷の要素を加味したもので、とくに独特のうねりと躍動感がある。一方、楊けんの書は、漢の隷書をベースに独自の表現を模索したもので、柔軟な筆線や強烈に誇張した波磔などが特徴的。個性あふれる二大作家の書の世界を堪能しよう。