机の徳川義親(昭和10年雑誌『キング』撮影) 徳川林政史研究所所蔵
木曽山はどのように管理・運営されたのか?
尾張藩は徳川家康から豊かな山林資源を有する木曽山を与えられ、江戸時代を通じてその自然を守りながら管理・運営を続けていた。徳川美術館初代館長である徳川義親は、尾張藩にとって重要な木曽山の研究を志し、大正12年には徳川林政史研究室(のちの徳川林政史研究所)を開設した。その研究は現在も受け継がれている。今展では江戸時代から近代に至る尾張家と木曽山とのかかわりに注目し、その研究をたどる。