切手買取業者はどこがいい?選び方や相場を徹底解説

過去にコレクションしていた切手や、使わずに大量に眠っている切手を買い取ってもらいたい場合は、どの業者に依頼すべきか迷いがちです。

業者の選び方によって高価査定・高額買取を左右するので、できるだけきちんと切手を評価してくれる業者を探している人は多いでしょう。

この記事では、切手買取業者の選び方や買取相場、買取の際の注意点を詳しく解説していきます。

【選び方①】切手の買取方法で選ぶ

切手の買取方法は「店舗」「出張」「宅配」「金券ショップ」の4種類があります。

店舗や金券ショップでの買取は、買取を行っている店舗に切手を持ち込んで査定を行い、売買契約を結ぶ方法です。

出張買取は、専門の知識を持った査定士が自宅へ訪問し、査定~査定額の現金化まですべて自宅で完結します。

宅配買取は、買取業者へ切手を送って査定を行い、査定額を口座振り込みで受け取ります。

現在でも流通している切手を現金化したい場合は店舗や金券ショップでの買取、専門の査定員による査定で高価買取を狙いたい人には出張買取、隙間時間で簡単に査定を依頼したい人には宅配買取がおすすめです。

また、郵便局で新品のはがきや切手と交換してもらう方法もありますが、現金として換金したほうが使い勝手が良いと考える人も多いです。

使用済みの特別切手であれば、フリマアプリなどで販売することができますが、自分で値段を付けてしまうと本来の価値よりも低い価格で手放す可能性もあるので要注意です。

では、4つの買取方法について詳しくメリット・デメリットを踏まえたうえで詳しく解説していきます。

店舗買取

メリット
  • 即日現金化が可能
  • 短時間で査定が完了する
  • 買取価格の交渉や相談がしやすい
デメリット
  • 店舗まで持ち込む移動時間がかかる
  • 高価買取が期待できない
  • 査定員が切手に関する豊富な専門知識を持っているとは限らない

店舗買取は、切手を買取業者へ持ち込んで査定を行い、査定額に納得したら即日現金を受け取る買取方法です。

店頭の混雑状況や持ち込む切手の枚数によりますが、比較的短時間で査定が終了し、対面で買取の交渉や相談がしやすいことがメリットです。

しかし、自宅近くに買取業者がない場合は、移動時間で切手の買取価格より交通費の方が高くつく場合もあるので要注意です。

また、在籍している査定員が切手に関する豊富な知識を持つ専門査定員とは限りません。

むしろ、切手買取専門業者以外であれば、適切な知識を持った査定員が在籍している可能性がかなり低いです。

知識のない査定員が本来の価値を評価せず、査定額をかなり低く提示されることもあります。

こういったメリット・デメリットから店舗買取は切手をすぐに現金化したい人におすすめですが、高価買取は期待できないことを理解しておきましょう。

出張買取

メリット
  • 自宅で準備するだけでほとんど手間がかからない
  • 即日現金化が可能
  • 切手の専門知識を持った査定員に安心して査定を任せられる
デメリット
  • 自宅で立ち合いの時間が必要
  • 査定額に納得できなかった場合、断りずらい
  • 出張買取対象エリア外の場合、利用できない

出張買取は、切手に関する豊富な知識と経験を有する専門査定員又は鑑定士が自宅へ訪問し、査定~査定額の受け渡しまで自宅で完結する利便性の高いサービスです。

普通切手以外の特別切手や中国切手、軍事切手など高価買取の対象になる切手を査定する場合は、専門査定員・鑑定士が正しい評価をしてくれるので、安心して査定を任せることができます。

切手の量が多い場合、運ぶ手間がないのもメリットと言えます。

しかし、離島や一部の地域は出張対象エリア外でサービスを利用できない場合があるので要注意です。

また、出張買取は予約必須であり訪問当日は必ず立ち合いが必要で、自宅へ査定員を招くことに抵抗感を感じる人や査定額に納得できなかった場合、対面で買取を断りずらいという人もいるでしょう。

即日現金化したい人や、大量の切手を持ち運ぶ労力をかけたくない方におすすめのサービスですが、デメリットも理解しておきましょう。

宅配買取

メリット
  • 量が多くてもまとめて発送することができる
  • 隙間時間で簡単に準備することができる
  • 査定額に納得できなかった場合、非対面で断りやすい
デメリット
  • 査定額の明細が不透明
  • 買取キャンセルや買取できない切手があった場合、返送料がかかる
  • 査定員が切手に関する豊富な専門知識を持っているとは限らない

宅配買取は、自宅から業者へ切手を送り、非対面で査定~査定額の提示、口座振込で査定額を受け取る買取方法です。

少量から多量までの切手をまとめて発送し、隙間時間で簡単に準備することができるので、切手の量が多い人や忙しい人にもおすすめです。

宅配買取では販売ルートを多く持つ大手買取業者や、切手専門の査定士が在籍する業者にどなたでも依頼できます

店舗を構えてスタッフを配置するコストが削減されていることから、できるだけ高額で買い取って欲しい方に向いています。

また、非対面なので査定額に納得できなかった場合でも断りやすいです。

しかし、買取をキャンセルするには返送料を負担して切手を送り返してもらう必要があります。

宅配買取で切手を査定する場合は、切手の買い取り実績がある業者を選び、キャンセル時の返送料を事前に調べてから利用を検討しましょう。

金券ショップ

メリット
  • 即日現金化が可能
  • 買取価格が額面より大幅に低くなることがほとんどない
  • ショップ数が多く、自宅近くのショップを見つけやすい
デメリット
  • 原則、額面以上の金額で買い取ることができない
  • 持ち込みには切手の仕分けが必要
  • 価値の高い切手は買取を断られる場合がある

金券ショップは商品券や図書カード、新幹線の乗車券などを買い取っている金券買取専門業者です。

現在も流通している普通切手であれば買取対象になり、持ち込んですぐに査定、当日現金を受け取ることができます。

金券ショップには切手の買取レートがあらかじめ設定されているので、額面の40%~90%の価格で売買契約が成立します。

額面以上の金額で買い取ってもらえることはほとんどなく、普通切手以外の切手を持ち込む際には注意が必要です。

他の業者では高額買取対象の切手を、本来より低い価値で手放すことになるのは非常にもったいないです。

価値の高い切手の買取を断り、販売中の普通切手のみ買取している金券ショップもあります。

また、量が多い場合は仕分けをしてから持ち込まないと、手数料が取られる可能性もあるので、大量の切手を査定したい人はやや手間がかかります。

近くにある金券ショップで即日現金化したい人や、ある一定の金額を付けてほしい人にはおすすめですが、デメリットも事前に把握することが重要です。

【選び方②】信頼度で選ぶ

信頼度の高い買取方法を選ぶと適正な買取査定で、切手の種類によっては高価買取を狙うことができます。

在籍する査定員の専門知識、店舗・サービスの実績・評判は、買取業者を選択する判断材料になるのでよく確認しましょう。

では、信頼度の高さで買取方法を選ぶ際のポイントを見ていきます。

切手買取専門の査定士はいるか

切手買取専門の査定士が在籍している業者・サービスであれば、安心して査定を任せることができます。

特にプレミアム切手や中国切手、軍事切手など価値のある切手にはきちんとした評価を付けて高額買取を行っています。

また、自分では価値が分からない切手でも、専門の知識を持った査定士であれば適正価格で買取してくれる可能性があります。

実績はあるか

買取件数や過去の買取価格を実績として公開している業者・サービスは信頼性が高いと言えます。

実績の中に自分が査定してもうらう切手と同じ切手があれば、おおよその相場を把握することにも繋がります。

高価買取を狙いたい場合は、事前にホームページなどをチェックし実績豊富な業者・サービスへの依頼しましょう。

口コミや評判は良いか

口コミや評判を見れば、査定士の対応やお店の雰囲気など、公式サイトには公開されていない情報まで知ることができます。

公式サイトの情報だけを鵜吞みにせず、口コミや評価の内容を参考にして依頼する業者・サービスを検討しましょう。

【選び方③】システムで選ぶ

利用しやすいシステムやサービスも買取業者選びのポイントです。

例えば、即日現金化したい場合は、査定の時間が短く当日手渡しで現金を受け取れる業者がおすすめです。

また、万が一査定額に満足できなかった場合でも、キャンセル可能な業者を選ぶと安心です。

買取価格アップや買取レートを高くするキャンペーンを行っている場合は、普段よりやや高めに査定してもらえるので、こういったキャンペーン開催時期の買取業者への依頼が高価買取のチャンスです。

では、買取方法ごとに査定・入金までにかかる期間やキャンセル料、キャンペーンについて詳しく見ていきましょう。

査定にかかる期間

買取方法査定にかかる期間
出張買取自宅への訪問後すぐに査定(所要時間40分~1時間程度)
宅配買取業者に査定品到着後2~3日以内に査定
店頭持込持ち込み後すぐに査定(所要時間20分~40分)
金券ショップ持ち込み後すぐに査定(所要時間10分~20分)

出張・店頭持込・金券ショップでの買取であれば、持込や訪問当日すぐに査定を開始します。

すぐに査定してほしい人はこれらの方法がおすすめです。

宅配買取は、業者へ切手を送ってから到着までに数日かかるので、到着後2~3日以内に査定が開始されます。

量が多く、あらかじめ仕分けされていない場合は査定終了までに時間がかかることがあるので、事前に仕分けをしてから業者へ送りましょう。

入金までの期間

買取方法入金にかかる期間
出張買取自宅へ訪問した当日に現金手渡し
宅配買取査定品を業者へ送ってから約1週間~10日程度
店頭持込持ち込み当日に現金手渡し
金券ショップ持ち込み当日に現金手渡し

出張・店頭持込・金券ショップは査定終了後、査定額に納得できればすぐに現金を受け取ることができます。

すぐに現金化したい人や、口座振り込みなどの手続きが面倒な人におすすめです。

宅配買取は査定までに時間がかかることに加え、査定額に納得して売買契約を結ぶ際に本人確認や口座振込で更に時間がかかってしまいます。

最短でも1週間前後、本人確認や口座振込に時間がかかった場合10日前後時間がかかることを理解しておきましょう。

すぐに現金化したい人にはおすすめできませんが、宅配買取は専門知識のある査定員や切手専門買取業者に依頼することを重視している方におすすめです。

キャンセルには対応してくれるか

キャンセルのタイミングキャンセルの可否
査定直後店頭持込・出張・宅配・金券ショップいずれの方法でも可能
売買契約後出張買取のみクーリングオフ制度適応でキャンセル可能
※店頭持込・金券ショップでの買取でも相談すればキャンセルできる場合有り

店頭持込・出張・宅配・金券ショップいずれの買取方法でも、査定後すぐは金額に納得できない、他の業者と査定額を比較したい場合キャンセルが可能です。

売買契約後は出張買取のみクーリングオフ制度を申請してキャンセルすることができます。

クーリングオフ制度は契約書面を受け取った日を1日目として8日目まで契約をキャンセルすることができる制度です。

期間を過ぎてしまうとクーリングオフが申請できないので要注意です。

店頭持込や金券ショップでの売買契約は、明細や領収書があれば、業者と交渉してキャンセルできる場合もあります。

多くの業者は買取契約前に「契約後のキャンセルは行っていない」という旨の説明があるので、契約後のキャンセルは原則できないことを理解しておきましょう。

キャンペーンを実施していれば活用する

業者やサービスによって切手買取額アップキャンペーンがあります。

また、金券ショップでは切手の買取レートが原則決まっていますが、切手の種類によって買取レートが高くなっている場合があります。

少し手も高い金額で買取してもらいたい人は、こういったキャンペーンを実施している店舗を選びましょう。

【選び方④】買取金額を比較して選ぶ

買取方法査定比較方法注意点
店頭買取複数の店舗を回る店舗を異動する労力が必要
出張買取3社ほどに依頼し、一番高値の業者に買取依頼訪問日のスケジュールを空けておかなければならない
宅配買取1社に送ってキャンセル・返送後別の業者に送り一番高値の業者に買取依頼配送の往復に時間がかかる
返送料を負担しなければならない可能性がある

切手の買取は複数業者に査定を依頼して、最も高い査定額を提示した業者へ依頼しましょう。

金額の幅は3社ほどで範囲が分かります。

それ以上増やしてもあまり査定額は変わらず、時間と労力がかかってしまうので査定を依頼する業者は3社までを推奨します。

特に出張買取や宅配買取は、訪問日の予定を調整したり、配送の往復時間や返送料の負担があるので要注意です。

業者へ査定を依頼する前に、LINE査定などのオンライン査定を活用すると、事前に切手の金額を把握することができるので、業者を絞りやすくなります。

また、大手業者へ依頼したほうが販売ルートが豊富なので高額査定が付きやすいです。

金券ショップの場合も、コレクターへの独自販売ルートを持っているショップは買取レートを高くしている所があるので、調べてから持ち込みましょう。

切手買取の際の注意点やコツ

フリマアプリでは新品未使用の切手の出品禁止、郵便局では現金化ができないことを覚えておきましょう。

宅配買取や金券ショップへの持込で買取を依頼する場合は、バラの切手を整理すると手数料の負担軽減や高価買取の可能性があります。

また、金券ショップやリサイクルショップへ通常切手以外を持ち込む際は要注意です。

買取を断られる、適正な価値を付けてもらえないことがあります。

では、切手買取の際の注意点やコツについて詳しく解説していきます。

フリマアプリや郵便局では売れない

フリマアプリでは新品未使用の切手の出品が原則禁止されています。

円単位以外の未使用切手や使用済み切手の出品は可能ですが、特に中国切手などは業者で高く買い取っている場合があります。

また、フリマサイトで自分で価格を決めて、本来の価値より低い価格で切手を手放してしまうのは非常にもったいないことですから、出品可能な切手であってもフリマアプリの利用はおすすめできません。

郵便局では新品未使用の切手を新品のはがきに交換したり、送料として現金の代わりに使うことができます。

現金化ではなく、あくまで額面同等の価値で取り扱うことを理解しておきましょう。

バラの切手は整理しておく

バラの切手を台紙に張って店頭や金券ショップへ持ち込むと査定額アップが期待できます。

また、宅配買取の場合切手を仕分けてから発送すると仕分け手数料がかからず、比較的査定に時間がかかりません。

大量の切手を整理するのは面倒な作業ですが、買取価格アップのコツになるので必ず整理しましょう。

通常切手以外であれば金券ショップやリサイクルショップは避ける

切手専門の査定員が在籍している業者や出張買取であれば、通常切手以外(プレミアム切手、軍事切手、中国切手など)は高価買取の対象になります。

しかし、金券ショップは切手の買取レートが決まっていて、原則額面より高い金額での買取成立することがほとんどありません。

リサイクルショップも切手の知識豊富な査定員がいるとは限らないので、適正に価値を付けてもらえない可能性があります。

こういった理由から通常切手以外の切手は金券ショップやリサイクルショップへの持込を避け、必ず切手買取専門業者や専門査定員が査定する出張買取へ依頼することが高価買取のコツです。

まとめ

ここまで、切手買取業者の選び方や買取の際の注意点、高価買取のコツを解説・紹介してきました。

即日現金化を希望する場合は、買取業者や金券ショップへの店頭持込がおすすめですが、高価買取は期待できないので注意しましょう。

普通切手以外を査定する場合は、専門査定員が在籍している切手買取専門業者や出張買取の依頼をおすすめします。

隙間時間で簡単に準備して、査定や現金化を急いでいない人は宅配買取が便利です。

1件の査定で満足できなかった場合は他の業者へ依頼してもOKです。

信頼して買取を任せられる業者を選びましょう。