着物買取サービスの選び方やコツを徹底解説!

着物を整理したい時、買取サービスの依頼を検討する人は多いのではないでしょうか。

一括りに着物買取サービスと言っても、買取業者によって特徴やメリット・デメリットが異なります。

高価買取を期待している場合は、業者やサービスを慎重に選びましょう。

この記事では、着物買取サービスの選び方やコツを徹底解説し、査定・買取時の注意点を詳しく説明していきます。

【選び方①】着物の買取方法で選ぶ

着物買取には「店頭買取」「出張買取」「宅配買取」といった方法があります。

「店頭買取」は店頭に持ち込んですぐに査定と買取ができ、「出張買取」は査定士が自宅に訪問して査定して買取をしたあと着物を持ち帰ってくれます。

「宅配買取」は規定の方法に沿って着物を宅配便で送れば査定してもらえる方法で、どのエリアにお住まいの方でも大手買取店に依頼できます。

では、それぞれの着物の買取方法について詳しく解説していきます。

店舗買取

メリット
  • 買取について気になるこを相談しやすい
  • 査定している様子を実際に見ることができる
  • 即日査定、現金化してもらうことができる
デメリット
  • 高価買取があまり期待できない
  • 査定員が着物の知識を持っているとは限らない
  • 店頭まで持っていく手間がかかる

店舗買取とは、買取を行っている店舗へ直接着物を持ち込んで査定してもらう方法です。

店舗で着物の買取査定をしてもらう場合、査定員と直接やり取りすることになるので、気になることがあれば気軽に相談することができます。

また、査定している様子や店内の雰囲気を目で見て確かめることができるので安心です。

査定額は即日手渡しで受け取ることができるので、早く現金化したい人や振込口座の記入など、面倒な手続きを避けたい人におすすめの買取方法です。

しかし、店舗買取の場合あまり高価買取が期待できないというデメリットがあります。

理由として、店舗で買い取りを行っている業者は店舗の設置費用や人件費などのコストがかかっていることが挙げられます。

更に、店舗に在籍している査定員が着物の知識を持っているとは限らず、正確に査定してもらえない場合もあります。

着物は意外と重さがあり、数着店舗に持ち込むだけでも労力がかかるので、店舗買取を検討する際にはデメリットを理解しておきましょう。

出張買取

メリット
  • 着物に関する知識が豊富な査定員が査定してくれる
  • 自宅ですべての手続きを完結できる
  • 高価買取が期待できる
デメリット
  • 予約必須
  • 地域によって対応していない場合がある
  • 査定額に納得できなかった場合、キャンセルしづらい

出張買取とは、自宅で着物の査定~査定額の現金化まで完結するサービスです。

ただし、業者によっては訪問査定後に後日振込みでの支払いになるところもあるので、支払いタイミングは事前にチェックが必要です。

出張買取の対象地域であれば、着物の知識が豊富な専門査定員や鑑定士が自宅まで訪問してくれます。

店舗を構えず、専門性の高い少数の査定員や鑑定士のみで運営してコストを削減しているため、高価買取が期待できるというメリットがあります。

証紙やたとう紙がない、いつ頃どこで購入したものか分からないというものでも買取可能で、実績多数の目利き査定員や鑑定士が適正な価格で査定してくれるので安心です。

出張買取を希望する場合は予約必須なので、自分のスケジュールと合わせて都合の良い日に予約を取りましょう。

しかし、住んでいる地域が出張買取査定の対象地域外だった場合は、サービスを利用できないので要注意です。

また、万が一査定額に満足できなかった場合は断りたいところですが、わざわざ訪問してもらった手前、申し訳なさを感じてキャンセルしずらい人もいるでしょう。

もちろん査定額に満足できなかった時は、他の業者と査定額を比較してから金額の高い業者に改めて買取を依頼しても大丈夫です。

宅配買取

メリット
  • 販売ルートが多い大手に依頼できる
  • 地域を選ばず買取に対応してくれる
  • 忙しくても自分の都合に合わせて買取査定を依頼できる
デメリット
  • 即日で現金を受け取ることができない
  • 返却してもらう場合、送料が自己負担になる
  • 査定額が不透明で、高価買取が期待できない

宅配買取とは、ネットからの申し込み後に専用キットを使った着物の梱包・発送で、買取査定を依頼できるサービスです。

重さがあり、持ち運びに労力がかかる着物でも、専用キットを使って手順通りに梱包すれば簡単に発送することができます。

着払いに対応している業者であれば、送料の負担もありません。

離島や一部地域を除いて、地域を選ばず買取に対応しているので、着物の買取をしている店舗へ移動時間がかかる人や、出張買取の対象地域外の人でも気軽に利用することができます。

また、店舗買取や出張買取の場合、店舗へ着物を持ち込む時間や査定員・鑑定士を自宅に招いて立ち会う時間がかかりますが、宅配買取であればこういった手間がなく、忙しくても自分の都合に合わせて買取査定を依頼できるのも大きなメリットです。

さらに、店舗を構えずインターネットでのやり取りで買取が完結する宅配買取業者は、コストがかからないうえに販売ルートが多いため、安定した買取金額が期待できます。

しかし、自宅から買取業者まで発送し、そこからさらに査定する期間があるので即日現金化することができません

万が一、査定額に納得できずに着物を返却してもらう場合は、返送料が自己負担になるので、ある程度の送料がかかることを理解しておきましょう。

【選び方②】着物の買取金額で選ぶ

買取金額で着物を買い取ってくれる業者・サービスを選ぶ場合は、必ず送料や出張費込みで計算した相見積もりをしてから依頼しましょう。

また、買取金がもらえるタイミングもご自身の都合に合わせて選ぶことも重要です。

特に宅配買取の場合は、大手に買取を依頼できるので査定の安心感や買取金額に期待ができますが、即日で現金化できないので要注意です。

店舗買取や出張買取であれば即日現金化できるところがほとんどですが、慎重に買取依頼を検討し、満足できない場合は複数社へ査定を依頼することをおすすめします。

では、買取金額の高さを基準にして買取業者を選ぶ際のポイントを詳しく見ていきましょう。

複数の着物買取店で相見積もりや比較をする

相見積もりのコツ
  • 大手の買取業者で見積もりをする
  • 複数査定は3社くらいがベスト
  • LINE査定などオンラインの査定を活用する

大手は販売ルートが豊富なので、買取金額をできるだけ高くしたい場合はまず大手の買取業者で見積もりを取りましょう。

買取金額は業者によって異なりますが、3社ほどで金額の幅が分かります。

それ以上増やしても金額はほとんど変わらず、時間がかかるだけなので、複数社へ買取査定を依頼する場合は3社前後で金額の比較をしましょう。

また、着物の状態やブランドからおおよその金額を把握しておくと業者を絞りやすいです。

宅配買取や出張買取の場合は、返送料や時間がかかってしまうため、オンライン査定の見積もりで比較することをおすすめします。

送料や出張費などもチェック

宅配買取の場合、着払いで業者に送ることがほとんどですが、査定額に納得いかずキャンセルをした場合は返送料がかかることがあります。

着物は送料が高くなりやすいので、返送料で大きく損をしてしまったということになりかねません。

あらかじめオンライン査定で納得できる金額か見積もりを取ったり、返送料に関するシステムについて必ずチェックしておきましょう。

また、出張買取は基本的に無料で行ってくれますが、業者によっては出張料を請求することもあるため、事前に確認しておくことが大切です。

買取金が貰えるタイミング

買取方法買取金が貰えるタイミング
店頭買取
  1. 店舗に持ち込み
  2. 査定後すぐ受け取り
訪問買取
  1. 訪問日の予約
  2. 訪問当日に査定後受け取り
宅配買取
  1. 申し込み後宅配キットが届くのを待つ
  2. 着物の発送
  3. 業者に到着後2〜3日で査定結果が出る
    (土日を挟む場合5日かかる場合もある)
  4. 査定結果通知後、即日〜翌日に振込み

買取方法によって、売るための行動をしてから買取金額を実際に受け取るまでの期間が異なります。

どれくらいの早さでお金を受け取りたいかで買取方法を決めましょう。

即日現金化したい場合は、店頭買取や出張買取がおすすめで、査定後すぐに査定額を受け取ることができます。

【選び方③】着物買取店のサービスで選ぶ

着物の買取を依頼する買取業者は、どんなサービスを行っているかをチェックしておくことも大切です。

例えば、着物と一緒に小物の買取を依頼したい場合は、小物の買取も取り扱っているか事前に確認する必要があります。

また、査定額に納得できなかった場合、取り消しやキャンセルが可能か、宅配買取の場合返送料はかかるのかを事前に確認すると選びやすいです。

出張買取を依頼する場合は、自分の住んでいる地域が対象エリア内か確認し、出張可能な業者へ依頼しましょう。

自宅への訪問ですので、男性を招くことが不安な時は、女性に訪問を依頼できる業者が安心です。

では、着物の買取業者を選ぶ際にチェックするポイントをそれぞれ詳しく解説していきます。

小物の買取も可能か

着物とセットで売れる小物
  • 草履・下駄
  • 和装バッグ
  • 足袋
  • 帯揚げ
  • 帯締め
  • 帯留め
  • かんざし
  • 着付け小物(帯板・帯枕など)
  • テキスト
  • 羽織紐
  • 反物

もし、小物まで売りたい場合は一緒に買い取ってくれる業者を選びましょう。

着物を買取ってもらう業者と小物を買取ってもらう業者が別だと、準備が面倒です。

1つの業者へ同時に依頼したほうが時間や労力をかけずに済むほか、セットにすることで査定額アップにも期待できます。

買取の取り消し(クーリングオフ)はできるか

タイミングキャンセルの可否
売買契約前キャンセル可能
売買契約後出張買取はクーリングオフ制度の申請が可能
※業者によって明細や領収書があれば契約後のキャンセル可能な場合有り

店頭・出張・宅配いずれの方法でも査定直後の契約前であれば、査定額に納得できなかった、他の業者と査定額を比較したいといった理由で買取キャンセルすることができます。

契約後は原則キャンセルができませんが、出張買取の場合契約書を受け取った日を1日目として8日目までであれば、クーリングオフ制度を利用して契約をキャンセルすることができます。

期間を過ぎてしまうと、クーリングオフ制度の対象外になってしまうので要注意です。

また、査定前に「契約後のキャンセルはできません」と説明がありますが、明細や領収書があれば契約後のキャンセルに対応している業者もあります。

しかし、こういった業者はかなり少ないので、基本的に契約後のキャンセルはできないものと理解しておきましょう。

買取対象エリアか

出張買取を依頼する場合、自分の住んでいるエリアが訪問対象エリアかチェックします。

大手業者は、日本全国ほとんど全ての地域を対象エリアとしていますが、一部地域や離島は対象エリア外になっているので要注意です。

対象エリア外からの出張買取依頼はできないので、他の買取方法を検討しましょう。

出張買取の場合女性査定員に依頼できるか

出張買取は、自宅へ査定員を招くことになりますから、男性査定員を招くことに不安や抵抗感を感じる人も多いでしょう。

そんな時は、自宅への訪問からすべての流れを女性査定員が担当するプランを取り扱う業者がおすすめです。

例えば、買取実績600万件を突破した「福ちゃん」には受付・訪問・アフターフォローを全て女性スタッフ・査定員が対応する「レディースプラン」があります。

こういったサービスを利用することで安心して出張買取を依頼することができます。

着物買取で覚えておきたい注意点

着物買取は専門知識を持った査定員の在籍が不明なリサイクルショップではなく、必ず専門知識と豊富な買取経験・実績を持つ査定員のいる買取業者やサービスへ依頼しましょう。

また、着物の保存状態は買取価格を大きく左右しますが、汚れているからと言ってクリーニングに出すのはNGです。

たとう紙を一緒に査定に出すと買取価格アップにつながる場合も多いので、できるだけ購入時に近い状態で査定に出すことをおすすめします。

では、着物買取で覚えておきたい注意点について、それぞれ詳しく解説していきます。

リサイクルショップなどで売らない

リサイクルショップには必ずしも、着物の知識を持った査定員がいるとは限りません。

知識のない査定員が本来より低い評価で、安い査定額を出すことがあるので要注意です。

着物買取は、専門業者又は目利きの査定員や鑑定士が在籍している出張買取サービスの利用がおすすめです。

保存状態が悪かったり、たとう紙や証紙がなくても、過去の経験と豊富な知識による適正な評価をしてもらうことで高価買取の可能性が高くなります。

クリーニングに出さない

着物の保存状態によって買取価格が大きく変わってきますが、汚れているからと言ってクリーニングに出すのはNGです。

着物のクリーニングはかなり高額で、買取価格よりクリーニング代の方が高くなる場合があります。

また、クリーニングに出したことで型崩れしてしまう心配もあります。

汚れていても、そのままの状態で査定してもらいましょう。

購入時のたとう紙も一緒に査定に出す

たとう紙は着物を湿気や保管シワからまもり、保存状態を維持してくれる和紙です。

着物によってオリジナルのたとう紙を使用しているブランドがあり、こういった場合はたとう紙の有無で買取価格が変わってきます。

ブランドの着物を本物だと証明するものにもなるほか、たとう紙自体にも価値がある場合もあるため、購入時のたとう紙も一緒に査定に出しましょう。

まとめ

ここまで、着物買取サービスの選び方や高価買取につながるコツを解説・紹介してきました。

着物は高価な品であり、整理するときは思い出を手放すのと同じ感覚という人もいるでしょう。

できるだけ、高い買取価格を付けてもらうためには、業者の選び方が最重要です。

便利な買取方法であり、きちんと着物の価値を評価してくれる業者への買取依頼をしましょう。