着物買取の流れややり方を方法別に徹底解説!出張・宅配・持ち込み

着物の買取を依頼する業者が決まったら、買取の流れや査定やり方を事前に把握しておくと、現金化までが非常にスムーズです。

また、まだ買取業者が決まっていないという人は、流れを把握してから依頼しやすい方法で買取査定を行っている業者へ依頼してもOKです。

この記事では、着物買取の流れや、やり方を方法別に徹底解説していきます。

着物買取業者を選ぶ

着物買取業者の選び方
  • 着物の買取方法
  • 買取金額
  • サービス

着物の買取方法や、査定額の実績、サービス内容から納得して売買契約を結べる信頼性と安心性が高い業者を選ぶことが重要です。

即日現金が欲しい方は店頭買取、着物の点数が多い場合に店頭に持っていく手間を省けるのが出張買取、隙間時間に買取に出せるのが宅配買取と、買取方法によって特徴や利点が異なります。

また、着物の他に小物も一緒に買い取ってもらえるかなどサービス面も重視すべきポイントです。

着物の買取業者の選び方は、買取方法の特徴から、メリット・デメリット、選ぶ際の注意点を以下の記事で詳しく解説・紹介しています。

記事を参考に、まずは着物買取業者選びから始めましょう。

【出張買取】申し込みから買取までの流れ

出張買取とは、査定~査定額の現金化までを自宅で完結できるサービスであり、着物の知識豊富な査定員や鑑定士が自宅まで訪問するサービスです。

実績多数の査定員や鑑定士が目の前で査定してくれるので、安心して買取依頼を任せることができます。

また、着物は数が多いほど重さがあり、運び出すことに労力がかかりますが、出張買取であれば買取が決まった着物を持ち帰ってくれます。

着物の買取店舗まで移動時間がかかる人や、運び出しの際のシワが心配な方、お年寄りなど着物を運ぶことが難しい人におすすめのサービスです。

出張買取を依頼する場合は、まずネットで予約申し込みを済ませ、訪問日が決まったら必要な準備を整えます。

当日、査定士が自宅へ訪問し査定を行い、金額に納得したら売買契約を結びます。

明細を確認して、その場で現金を受け取るまでが出張買取の大まかな流れです。

出張買取の予約申し込み

引用元:福ちゃん

出張買取業者を選ぶ際には、自分の住んでいる地域が出張対象エリアに入っている業者を選び、「実績多数」「卸先・販売先豊富」など具体的に記載している業者がおすすめで、信頼性が高く高価買取の可能性が高いです。

また、自宅に男性を招くことが不安な場合は、女性査定員への依頼が可能な出張買取へ申し込むと安心です。

申し込みの際は、公式サイトから名前・年代・メールアドレス・電話番号・住所を入力します。

小物の買取を同時に希望する場合は、該当する品物を選択しましょう。

複数業者の査定を受けたい場合は、日にちや、同一の日なら時間をずらして予約をとっておくと売買契約がスムーズに進みます。

査定士が訪問する前に準備をしておく

査定士が自宅へ訪問する当日には、スムーズに査定が進むように着物を綺麗に並べ、においやシワを取って証紙や衣装敷の準備まで済ませてから訪問を待ちましょう。

部屋で査定をすることが不安な場合は、玄関先での査定も可能な業者もあります。

売買契約を行う際は必ず身分証明書が必要になるので、事前に準備しておきましょう。

査定士が自宅に訪問して査定をする

査定士から行商従業者証の提示と簡単な挨拶があり、買取の説明があります。

その後着物の状態を確認し、購入時期や場所などの質問があります。

購入時期や場所が分からなくても問題はなく、実績と経験が豊富な査定士が適正な価格を提示してくれるので安心して査定を任せましょう。

査定金額に納得したら売買契約

査定後の売買契約には本人確認書類が必要です。

運転免許証・健康保険証・マイナンバーカード・パスポートなどいずれか1つあれば契約可能なので、事前に準備しておきましょう。

買取価格に納得できなかった、他の業者と見積価格を比較したい場合は一旦契約を保留することもできます。

また、契約後でもクーリングオフ制度を利用すれば契約をキャンセルすることが可能です。

明細を確認して現金を受取る

買取価格は、訪問当日に受け取れるところもあれば、後日振込まれるところもあります。

即日現金を受取りたい場合は、その場で買取金を受け取れる業者を選びましょう。

現金を受け取る際には、明細の内容が間違っていないか、漏れが無いかを確認することが大切です。

【宅配買取】申し込みから買取までの流れ

宅配買取とは、専用キットを使って着物を梱包し、着払いで発送して査定を行うサービスです。

離島や一部地域を除いて地域を選ばず査定を行っている業者が多いので、出張買取の対象地域外の人や買取店舗までの移動時間がかかる人におすすめのサービスです。

着物をまとめて整理したい、量が多すぎて運べないという人でも、宅配キットを使えば楽に着物を発送することができます。

しかし、宅配買取は大手で着物の知識が豊富な業者にどなたでも依頼できるメリットがありますが、査定までに時間がかかって即日現金化できないというデメリットもあります。

また、査定額に納得できなかった場合は、送料自己負担で着物を送り返してもらう必要があるので、あらかじめ理解しておきましょう。

宅配買取のおおまかな流れは、業者への申し込み、着物の発送、査定、査定結果の連絡、買取金の振り込みの順に進みます。

では、宅配買取の流れを詳しく見ていきましょう。

宅配買取業者に申し込み

引用元:kimono10

宅配買取業者は専用キットや送料が無料で、買取決定率が高い業者を選ぶと安心して依頼することができます。

また、小物を売りたい場合は、査定してくれる品物に該当しているか確認しておきましょう。

着物の価値が低く返送料の方が高額になってしまう場合は処分することを検討しているのであれば、無料引き取りを行っている業者がおすすめです。

申し込みは、宅配キットの必要・不必要を選択し、名前、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレスを入力します。

宅配キットが必要な場合は、必要な箱の数と宅配キットの配達希望日時を選択してください。

入力内容の確認後申し込みが完了したら、宅配キットの到着を待ちましょう。

宅配キットを使い着物を梱包して発送する

宅配キットの内容
  • ダンボール
  • ガムテープ
  • 緩衝材
  • 買取依頼書

宅配買取の場合、宅配キットを送ってくれるところがほとんどなので、キットを使って梱包していきます。

宅配キットの配達日は日時指定できる場合もありますが、約5日~1週間前後で配達してくれる業者が多いです。

宅配キットは、段ボール・ガムテープ・緩衝材などの梱包資材と買取依頼書などの申込書類がセットになっています。

例えば「着物10(kimono10)」のダンボールサイズは90㎝×36㎝×28㎝で、容量の目安は1箱に着物・帯が20点、箱入りの草履やバッグを約4箱入れることができます。

宅配買取業者は宅配キットのサイズ・容量を提示している場合が多いので事前に確認し、1箱で足りない場合は複数送ってもらいましょう。

買取依頼する品物と必要事項を記入した買取依頼書の梱包が終わったら集荷依頼をして、発送します。

査定

最短で査定品が業者に到着した翌日に査定、遅くとも5日~1週間程度で査定が完了します。

査定を急ぐ場合は、査定完了までの期間が短いことを基準に着物買取業者を選びましょう。

査定結果の連絡

登録した電話やメール宛に査定結果の連絡が来ます。

申し込み時にマイページを作成するタイプの買取業者であれば、マイページ内から買取金額を確認する方法もあります。

査定内容に納得できず、他の業者と査定額を比較したい場合は買取キャンセルをして返送してもらいましょう。

その際、返送料がかかる場合もあるので、料金も合わせて確認してください。

査定額が低すぎて、他の業者でも高価買取が期待できない場合は無料引き取りサービスなどを利用しましょう。

金額に納得し契約が成立したら振り込み

買取契約する際には、本人確認書類と振込口座が必要です。

本人確認書類は免許証・保険証・マイナンバーカード・パスポートなどいずれかを用意し、振込口座は必ず本人名義の口座を指定しましょう。

必要書類の確認が取れたら、すぐに振込手続きが開始されます。

【持ち込み買取】持ち込みから買取までの流れ

持ち込みの買取は、買取を行っている店舗へ着物を持ち込んで査定してもらう買取方法です。

買取に関することで分からないことがあれば気軽に相談することができ、査定額をすぐに受け取れるといったメリットがあるため、現金化に時間をかけたくない人におすすめです。

しかし、店舗は人件費などのコストがかかっており、着物に関する専門知識を持った査定員が在籍しているとは限らないといった理由で高価買取が期待できません。

また、整理したい着物の数が多い場合は、店舗へ持ち込む労力や時間がかかります。

こういったメリット・デメリットを踏まえたうえで店頭への持ち込み買取を検討しましょう。

買取までの大まかな流れは、着物や小物を店舗へ持ち込む、査定、契約、現金の受け取りの順で進みます。

では、持ち込み買取の流れを詳しく解説していきます。

着物や小物類を揃えて店舗に行く

持ち物
  • 着物・小物類
  • 本人確認書類(運転免許証・健康保険証・マイナンバーカード・パスポートなど)
  • 印鑑

査定してもらいたい着物や小物類を店舗へ持ち込みます。

小物や箱、証紙などがセットになっているものなどは全てそろった状態であると、高価買取につながります。

査定後、売買契約を結ぶ際には運転免許証・健康保険証・マイナンバーカード・パスポートなどいずれか1点本人確認書類が必要です。

店舗によって印鑑が必要な場合もあるので、念のため持っていきましょう。

また、着物を持ち込み業者を選ぶ際にはリサイクルショップや古着屋などではなく、着物の買い取り実績がある店舗を選ぶことが大切です。

リサイクルショップや古着屋の場合、専門知識のない査定員が不適正な査定を行い、本来価値のある着物であっても価値を付けてもらえない可能性があるので注意しましょう。

査定

当日すぐに査定が行われ、店舗の混雑状況や着物の数にもよりますが、約1時間以内には査定が終了します。

査定完了の連絡やアナウンスを待ちましょう。

金額に納得できたら売買契約

査定額に納得出来たら売買契約に進みます。

査定額に納得・満足できなかった場合や、他の業者と査定額を比較したい場合は一旦引き取って別店舗へ持って行きましょう。

また、店舗の雰囲気や査定の様子を見て、安心・信頼して買取を任せることができないと判断した場合も別の店舗で査定してもらうことをおすすめします。

明細を確認して現金を受取る

買取成立した着物がすべて明細に記載してあるか、合計金額が間違っていないかを確認します。

明細が正しければ、そのまま現金を受け取って帰宅しましょう。

着物買取でのトラブルを防ぐコツ

着物の買取でトラブルを防ぐためには、品物の相場、買取時の見積もりには返送代や出張費が含まれているかを事前に調べておくことが大切です。

また、信頼性の高い大手へ依頼することで、安心して買取査定を任せることができます。

では、着物買取でのトラブルを防ぐコツについて詳しく解説していきます。

事前に相場を調べ買い叩きを防ぐ

着物買取で起こりがちなトラブルに、本来の価値よりも圧倒的に低い価値を付けられ低価格で売買契約を結んでしまう「買い叩き」があります。

これは、着物に関する専門知識のない査定員が査定を行い、そういった査定員をプロだと思い込んでしまうことで起こりがちなトラブルです。

対策として、事前に査定に出す着物の相場を調べておきましょう。

LINE査定など簡単に査定をしてくれるオンラインサービスを活用し、事前にある程度の価値・値段を把握しておくと、不適正な査定額を出されたときに気づくことができます。

返送代や出張費も調べておく

宅配買取や出張買取を依頼する際は、返送代や出張費を調べてから申し込みましょう。

宅配買取は、査定に出す際の送料自己負担なしでも、買取キャンセルで返却してもらう際の返送代がかかる場合があります。

また、出張買取は、自宅訪問してから高額な出張費を請求する悪質な業者も存在しています。

こういったトラブルは事前の下調べで回避することができるので、安心して買取査定を任せることができる業者へ依頼しましょう。

大手の信頼度が高い業者を選ぶ

実績多数の大手は信頼度が高く、安心して買取査定を任せることができます。

特に宅配買取は明細が不透明になりがちなので、具体的な実績を公開している、口コミ・評価の高い業者への依頼がおすすめです。

また、出張買取は自宅への訪問で不安が大きいものです。

テレビCMや雑誌などに広告を出している買取業者もあるので、そういった業者へ依頼しましょう。

男性の訪問が心配という場合は、女性査定員が訪問プランを取り扱っている業者が安心です。

多数のプランを取り扱っているのも大手ならではの特徴と言えます。

まとめ

ここまで、着物の出張・宅配・持ち込み買取の流れを詳しく解説し、買取依頼時に起こりがちなトラブルの対策について紹介してきました。

着物は高価なものであり、思い出の品を適正な評価で手放し、整理したいものです。

これから、着物買取の予定がある人は記事の内容を参考に買取の流れを把握し、まだ買取業者が決まっていないという人は、依頼しやすい流れで進めてくれる業者へ着物の買取を依頼しましょう。