住宅ローンのことを相談できる窓口とそれぞれの特徴

住宅ローンのことを相談できる窓口とそれぞれの特徴

家を買い換えたり新しく購入する場合、住宅ローンを利用する人が大半でしょう。住宅ローンを利用する際は、さまざまな不安や疑問点が生じます。これらを相談するには、どこへ行けばよいのでしょうか。

この記事では、住宅ローンのことを相談できる窓口について解説します。相談のタイミングや窓口別の特徴についても紹介しますので参考にしてください。

住宅ローンに関する相談をするタイミング

住宅ローンに関する相談事が発生するタイミングは人それぞれです。たとえば、不動産を購入する時、返済が苦しくなった時、住み替えを行う時などがあげられます。ここでは住宅ローンに関する相談をするタイミングについて解説します。

不動産を購入する時

住宅ローンは、不動産を購入する際に利用できるローンです。新しくマイホームを購入することが決まったら、できるだけ早めに住宅ローンの相談をしましょう。

住宅ローンは申し込みをしてから審査が行われます。金融機関が本当にこの人に融資をしても大丈夫かを審査して、融資金額などを検討します。審査には仮審査と本審査があります。この審査にたどり着く前に、相談や申し込みの手順があると考えると、審査に辿り着くのもかなりの時間がかかることがわかるでしょう。

申し込みから住宅ローンの借入が実行されるまでは、おおよそ1カ月半程度を考えておくとよいでしょう。そのため、早く家を建てたいなどの事情がある場合は、早めに相談することをおすすめします。

返済が苦しくなった時

住宅ローンを利用している最中に、資産計画がうまくいかず返済が苦しくなるケースもあるでしょう。返済が苦しいと感じたら、すぐに借入先に相談することをおすすめします。無理に返済をして、日常生活に支障が出るようなことになると、健康を害することもあるでしょう。

さらに住宅ローンの返済を滞った状態で放置していると、金融機関から督促が届くようになります。さらにそれも放置していると家を競売にかけられてしまいます。競売にかけられると無一文で家を失い、生活に困ることになります。

このようなことになる前にきちんと相談をしておけば、借入期間の延長など対処方法を一緒に考えてもらえます。月々の返済額を減らす、ほかの住宅ローンに借り換えたりすることも可能となるため、きちんと相談して家を失わないようにしましょう。

住み替えをする時

今居住している家を売却して住み替えをする際は、借りている住宅ローンを完済する必要があります。住宅ローンを利用していると抵当権が金融機関のものとなるため、勝手に家を売却することができないからです。住宅ローンを完済すれば、抵当権が抹消されて売却が可能となります。

もしも完済できない場合はダブルローンになってしまいますが、住み替えローンを利用することも可能です。ただし、住み替えローンは購入と売却の決済日を同じにしなければならないという条件が付きます。そのためどうすればよいか悩む人も多く、金融機関との相談が大切です。

住宅ローンの相談先

住宅ローンの相談先には次の4つがあげられます。

  • 金融機関の窓口
  • 住宅金融支援機構の窓口
  • 住宅ローンの相談会
  • 仲介をおこなっている不動産会社

自分が利用しやすい相談窓口で、早めの相談がおすすめです。

金融機関の窓口

金融機関の窓口では、住宅ローンの基本から教えてもらうことが可能です。金融機関に住宅ローンの相談に行くと、申し込みをしなけらばならないと考える人もいるでしょう。相談に行っても、必ずその金融機関で住宅ローンを申し込まなければいけないということはないため、気軽に相談してみましょう。

最近では、オンラインでの相談を受付けている金融機関も多くあります。自分が利用しやすい方法でまずは相談してみるのが大切です。

住宅金融支援機構の窓口

住宅ローンの相談先として、金融機関を思い浮かべる人が多いかもしれません。ほかの相談先としてあげられるのが、住宅金融支援機構の窓口です。住宅金融支援機構は独立行政法人で、住宅金融市場で資金供給を支援し、人々の住生活向上への貢献を目的として活動しています。

たとえば「フラット35」という住宅ローンは、返済の期間が最長35年の長期固定金利です。民間金融機関よりも審査に通りやすいという特徴があります。金融機関で審査が通らなかった場合の相談先として、知っておくことも大切になります。

住宅ローンの相談会

住宅ローンについて知りたい人を対象に、各組織が相談会を開催することも多くあります。主催は、不動産会社やハウスメーカー、金融機関などです。住宅ローンについて気軽に相談したい場合には、どこかで住宅ローン相談会が開催されていないか調べてみましょう。

オンライン開催をしている場合もあるため、自分の都合にあわせて参加することが可能です。

仲介をおこなっている不動産会社

住宅ローンは、仲介をおこなっている不動産会社でも相談することが可能です。不動産会社の営業担当者のなかには、住宅ローンの知識が豊富な人もいます。

不動産会社に相談するメリットとしては、これまで不動産を売買した実績のなかで培われた知識を聞くことができる点です。不動産売買で必要となる費用についてもあわせて考えてもらえるため、無理なく購入できる返済計画をたてるための目安などもアドバイスしてもらえるでしょう。

相談する際に知ることができる内容

住宅ローンの相談をしたいけれど、具体的にどのようなことを聞けばよいのかわからず迷っている人もいるでしょう。住宅ローンの相談では、基本的なことから申し込み、実行までの流れなど、どんなことを聞いても大丈夫です。

ここでは、住宅ローンの相談の際に知ることができる内容について解説します。

住宅ローンの種類と申し込み方法

住宅ローンと一言でいっても、実は種類が豊富にあります。わかりやすいのは金利の違いでしょう。さらに特典が付くものもあるため、利用する金融機関によって条件が変動するのも特徴です。そのため相談の際には、利用してみたい金融機関の窓口で直接説明を聞いてみるとよいでしょう。

同じ金融機関でも住宅ローンを何種類も用意しているところがあるため、自分にあったものを選択するためにも相談は大切です。申し込み方法や必要書類などについても相談しておけば、いざというときに慌てずにすむため、細かなことでも気になることはきちんと確認してみましょう。

借入金額の上限

住宅ローンには審査があります。審査の結果によっては、自分が希望している金額が融資してもらえないこともあります。自分がどの程度の融資を受けられるのか仮審査を申し込んで確認することもできますが、仮審査には事前の申し込みが必要です。

相談の際には収入や金利などから、あくまでも目安にはなりますがおおよその借入可能金額の上限を提示してもらうことも可能です。

返済のシミュレーション

住宅ローンは、融資を受けた金額に利子を含めて返済していきます。金利によって返済総額は変動するため、実際の返済額がわからずに資金計画に悩むこともあるでしょう。そうした場合は、相談に行って実際の住宅ローンを組んだ場合の月々の返済額がどの程度になるのか目安を教えてもらうことができます。

返済シミュレーションをしっかりとしておくことで、返済が苦しくなったり、家を手放さなくてはならなくなるなどのトラブルを回避することができます。シミュレーションの際にはライフプランと同時に資金運用についても考えるとより安心です。

住宅ローンを相談する前に準備

住宅ローンの相談に行く前に、準備しておくとよいことがいくつかあります。難しいことはなく、少し準備していくだけで理解度が変わってくるため事前の準備はおすすめです。ここでは住宅ローンを相談する前にしておきたい準備について解説します。

基本的な用語を覚えておく

ひとつは、住宅ローンに関する専門用語を覚えておくことです。簡単で頻繁に使われる用語だけでも覚えておくと、相談先で担当者が何を説明してくれているのかをより理解することができるでしょう。たとえば「金利」「保証料」「諸費用」「返済額」といった用語程度は覚えておくことをおすすめします。

用語がわからないと説明自体にも時間がかかり、曖昧な理解のまま終わってしまうことも少なくありません。せっかく時間を作って相談にいくのであれば、正しく理解して住宅ローンで失敗しないように知識を得ることが大切です。

相談に役立つ資料を集めておく

相談するまでに、役に立ちそうな資料があれば集めておくとよいでしょう。たとえば、購入希望の物件価格が記載された資料、返済プラン、源泉徴収票などです。不動産を購入する際にかかる費用に関連した資料は、用意しておくとより具体的な内容まで話を聞くことができるでしょう。

資料については、可能であれば事前に自分も内容をきちんと把握しておけると、より相談内容が具体的になります。

買い替えの場合は査定額を知っておく

家の住み替えで住宅ローンを利用したいという相談の場合には、今の家の査定額がわかるものを持参するとよいでしょう。現状で住宅ローンの残債がある場合には、住宅ローンを完済しなければ家を売却することができません。

家を売却したお金で住宅ローンが完済できることがわかれば、融資を受けやすくなるでしょう。さらに、高額で売却できる場合は借入額が少なくてすむというメリットもあります。

今住んでいる不動産の査定額を知りたい場合は、無料一括査定サイトの利用がおすすめです。インターネットに情報を入力することで、複数社にまとめて査定を依頼することができます。複数の査定額を比較して、ある程度の売却価格を算出しておけば、住宅ローンの借入に関してもより具体的に相談することができるでしょう。

ファイナンシャルプランナーに相談するメリットと注意点

住宅ローンについての相談先は、金融機関や不動産会社だけではありません。ファイナンシャルプランナーにも相談することが可能です。ここではファイナンシャルプランナーに相談するメリットと注意点について解説します。

将来の金銭的不安を解決できる

住宅ローンは長年かけて返済するものです。ファイナンシャルプランナーに相談するメリットのひとつは、住宅ローンの返済とライフプランを同時に考えて資金計画をたてることができる点にあります。人生にはさまざまなライフイベントがあり、その都度お金が必要です。

今の状態なら問題なく返済できている金額でも、将来的に返済が難しくなる可能性もあります。たとえば、子どもが成長して学費の割合が多い時期もあるでしょう。仕事を退職し、収入が減るタイミングもあります。

このように、住宅ローン完済まで滞ることなく、返済を続けることができるかを長い目で試算してくれるのがファイナンシャルプランナーです。金融機関では住宅ローンの仕組みなどは相談できますが、金銭的な不安についてはなかなか解消できません。

こうした場合にはファイナンシャルプランナーに相談するとより安心して住宅ローンを利用することができるでしょう。

家計を見直すことができる

住宅ローンの返済が苦しくなったときも、ファイナンシャルプランナーに相談することができます。住宅ローンの返済が苦しくなるのは、住宅ローンの借入額が多かったり収入が少なかったりするだけでなく、ムダな出費が原因のこともあります。

ファイナンシャルプランナーに相談すれば、家計を見直し自分に必要な改善策を知ることができるためおすすめです。家計を見直して、住宅ローンをしっかりと返済できるようにしましょう。

相談は有料となる

金融機関や不動産会社への相談は基本無料でおこなわれています。ただし、ファイナンシャルプランナーへの相談は有料となります。一般的には1時間5,000円(税込)以上と高額な費用が必要です。なかには無料体験相談や無料で相談ができるところもあるため、ひとまず身近に相談できる場所がないか調べてみるとよいでしょう。

中立の意見が聞けないこともある

ファイナンシャルプランナーには、自分で独立して事務所を構えている人と、企業に属している企業型のファイナンシャルプランナーの2種類があります。企業系のファイナンシャルプランナーに相談をすると、自社商品をすすめる傾向が強いため、中立的な意見が聞けないこともあります。

中立的な意見を聞きたい場合には、独立系のファイナンシャルプランナーに相談してみるとよいでしょう。

目的別住宅ローンの相談先

住宅ローンの相談は、目的にあわせた相談先を選ぶことも大切です。ここでは目的別の住宅ローン相談先について紹介します。

住宅ローンの商品を詳しく知りたい

住宅ローンの商品内容について詳しく知りたい場合は、その商品を取り扱っている金融機関に相談するか、金融機関が開催する住宅ローン相談会に参加するとよいでしょう。具体的にどのくらいの金額を融資してほしいのか、などを明確にして相談にいくとより有意義な相談になるため事前の準備がおすすめです。

住み替えや不動産売買にかかる費用も知りたい

住み替えで、不動産売買をともなう場合には仲介を行っている不動産会社に相談することをおすすめします。不動産売買で必要となる費用も含めて考えることができるため、より具体的な金額で返済プランを考えることができるでしょう。

企業系のファイナンシャルプランナーに相談すると特定の商品をすすめられる可能性が高いため、より中立な立場でアドバイスしてもらえる点もメリットといえます。

将来のライフプランを含めた相談がしたい

将来必要となるお金も含めて相談したい場合は、ファイナンシャルプランナーへの相談がおすすめです。費用はかかりますが、出産、育児、教育、冠婚葬祭など人生のイベントで必要となるお金も含めて返済プランを考えることができるのはメリットです。

住宅ローンの返済が不安という人も、ファイナンシャルプランナーに相談しておけば家計の見直しもできるため安心することができるでしょう。

住宅ローンの相談先は相談内容に応じて選ぶ

住宅ローンのことで相談したい場合、何を相談したいのかをまず明確にすることが大切になります。なぜなら、相談内容によって相談するべき場所が変わってくるからです。

住宅ローンの商品内容について知りたいのであれば金融機関の窓口がよいでしょう。売買を伴う住宅ローンの返済や借り換えについては、仲介を行っている不動産会社がおすすめです。住宅ローンの審査に不安がある場合には、住宅金融公庫への相談もひとつの方法になります。

人生全体をとおしての経済的なプランを見直したい場合は、ファイナンシャルプランナーへの相談もおすすめです。

売買を伴う住宅ローンの利用の場合は、今あるローンの返済についてやこれから購入する不動産の詳細についてなど、相談内容もより具体的になるでしょう。この場合は、売却する不動産の査定額を提示することで話がスムーズに進みます。

査定額は気軽に利用できる無料一括査定サイトなどを利用して目安でもよいので取り寄せておくとよいでしょう。複数社の査定額があればおおよその相場が把握できるため、無料一家査定サイトでまとめて査定依頼をしておくことをおすすめします。