東京都と埼玉県との都県境に広がる狭山丘陵は、アニメ映画『となりのトトロ』の舞台のモデルの一つにもなったという緑豊かな丘陵地。トトロの森は、狭山丘陵の保全のため、「トトロのふるさと基金」が市民からの寄付金により取得し、維持管理しているトラスト地。1号地から60号地(2022年9月誕生)まであり、イラスト入りの看板が目印だ(一部看板未設置の森あり)。里山環境保全のため、環境に配慮しながら散策を楽しみたい。
「水鳥の楽園」「虫たちの森」「湿生植物の里」「雑木の森」「蝶の森」の5つのテーマからなるスポットとセンターエリアで構成される「埼玉県狭山丘陵いきものふれあいの里」。中心となるセンターエリアのこのセンターには、展示室や観察バルコニーが設けられている。毎月、大人向けや親子で参加できる自然観察会や里山体験講座などのイベントを開催。
昭和9年(1934)に完成した堤長716mのアースダム型式、山口ダムによりできた人造湖で、正式には山口貯水池という。所沢市と入間市の境界にまたがって広がり、すぐ南に広がる多摩湖(村山貯水池)とともに東京の水ガメとして重要な役割を担っている。湖の周辺には狭山丘陵の自然が多く残り、県立狭山自然公園となっており、埼玉県の自然100選や財団法人ダム水源地環境整備センターによる「ダム湖百選」にも選出されている。春の桜、秋の紅葉、天気が良い日には富士山も眺められる憩いのスポットだ。