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武田信玄が永禄元年(1558)に川中島の合戦で長野の善光寺の焼失を怖れ、本尊以下諸仏寺宝類を移したのが始まり。仏像、建築物において多数の文化財を所蔵しているが、特に江戸時代に再建された撞木造[しゅもくづくり]の高さ27mもある金堂(重要文化財)と、朱塗りの山門(重要文化財)は必見。
屋根を大きく広げた社殿は優美で、朱色に塗られた建物が背景の緑樹に映える。御神宝は水晶「火の玉・水の玉」。4月下旬には境内の御神木金櫻[うこん]桜が珍しい黄金色の花をつける。うこん桜の前で水晶の生涯守りを手に祈願すると生涯金運に恵まれるといわれている。
信虎公・信玄公・勝頼公の甲斐武田氏3代が60年余りに亘って居館とした躑躅ケ崎館[つつじがさきやかた]跡(国指定史跡)に鎮座し、御祭神武田信玄公を祀っている。ご利益は「勝運」が有名で、「人生そのものに勝つ」「自分自身に克つ」と伝わる。境内には、奇木「三葉の松」(金運・招福)、「武田水琴窟」などみどころが多数あり、中でも「宝物殿」(9時30分~16時、300円)は名刀吉岡一文字(重要文化財)をはじめ、信玄公肖像画や武田家ゆかりの品々が多数展示され必見である。
湯村温泉の北郊外にある、大同3年(808)に弘法大師が開山したと伝わる古刹。厄除け地蔵として有名で、2月13、14日には厄除け地蔵祭が行われる。本尊の収められている地蔵堂(重要文化財)は、何度か改修されているが、室町時代末期の建築様式を伝えるものとして貴重。門前一帯の湯村温泉の湯は弘法大師が当時の寺域内で発見したといわれる。平成20年(2008)には開創1200年を迎えた。毎月第4土曜10時~、秘仏前護摩を行っている(参加無料、出入り自由)。
ソメイヨシノ、シダレザクラ、オオシマザクラ、ヒガンザクラなどの桜が咲く中央に広場があり、花見には最適。4月5日には「春季例大祭」が行われ、参拝者や花見を楽しむ人々で賑わう。
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