山王山石仏
丘陵の中腹の斜面に浅い龕[がん]を造り、大小3つの如来坐像で構成。古園石仏とは異なった技法で製作され、表面には荒いノミ痕が残るが、邪気のない童顔で人気がある。
- 大分県臼杵市
2025年12月27日 06時00分発表天気情報提供元:ウェザーニュース
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丘陵の中腹の斜面に浅い龕[がん]を造り、大小3つの如来坐像で構成。古園石仏とは異なった技法で製作され、表面には荒いノミ痕が残るが、邪気のない童顔で人気がある。
4群60余体の臼杵石仏(磨崖仏)は、平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫られたと言われており、日本を代表する磨崖仏として、唯一国宝に指定されている。特に古園石仏は、木彫りを思わせる見事な切れ長の伏し目と端正な顔立ちの大日如来を中心に壮大な曼陀羅を構成している。臼杵石仏は、古くから信仰の場所としても知られ、学業成就や縁結びなど様々なご利益があるとされ、古園石仏前に備え付けの祈願用紙に願い事を書いて、御祈願箱に投函することができる。
初代藩主・稲葉貞通が慶長5年(1600)に創建。九州では2カ所しかない江戸期の木造三重塔。臼杵の名匠・高橋団内らの手によるもので、塔の軒下にはユニークな表情の天邪鬼が置かれている。