
山下りん「聖母」1895年 柳井原ハリストス正教会
祈りのかたち、美のひびき
16世紀にキリスト教が伝来すると、日本の美術は、さまざまな形でその影響を受けた。とりわけ、西欧化を推し進め、キリスト教を解禁した明治以降、キリスト教の受容と日本文化への浸透が進み、あわせて関連する美術が生み出された。今展では、山下りんによるイコン(聖像画)をはじめ、牧島如鳩や小磯良平らの作品を展観することによって、近現代日本美術史においてキリスト教が果たした役割とその重要性について掘り下げる。