
クライマックスのたいきり面(C)天龍村地域振興課
赤鬼が火の粉を散らす伝統の祭
国の重要無形民俗文化財に指定されている天龍村の500年続く霜月神楽の一つで、坂部地区「大森山諏訪神社」で夕方から17時間も続く冬祭りである。日が暮れる頃、神輿の行列が伊勢音頭を歌いながら練り回り、やがて湯立ての釜を浄め、神子(子どもたち)の舞「花の舞」が始まる。明け方に赤鬼が大まさかりで、二人の宮人が捧げ持つ松明を切る「たいきり面」がこの祭りの一番の見所。極寒の元火の粉が飛び散る迫力満点の場面だ。