紫外線の影響について北里大学教授[魚里 博]先生が解説します。

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魚里 博 先生

[Hiroshi Uozato]

北里大学教授
工学、医学博士

■専門
眼光学/視覚・生理光学/眼科検査法/視科学/屈折・老視矯正/視能矯正/応用光学/環境光学/眼科ME/医用工学

■所属学会
日本眼科学会(査読)/日本眼光学学会(常任理事、編集委員、査読)/日本視覚学会(世話人)/日本光学学会(元幹事)/日本眼科手術学会/日本眼内レンズ屈折手術学会(査読)/日本弱視斜視学会/日本コンタクトレンズ学会/応用物理学会/日本眼鏡学会(理事)/眼科先端医療技術研究会(会長)/眼科CFS研究会(会長)/眼科臨床機器研究会(理事)/IRSJ(国際屈折研究会−日本、副会長、理事)/屈折調節研究会(世話人)/米国光学学会(OSA, Optical Society of America)/ARVO(The Association for Research in Vision and Ophthalmology)/SEM(Society for Experimental Mechanics, Life Member)/The Johns Hopkins Hospital and University, The Wilmer Residents Association(Fellow)/ISRS(International Society of Refractive Surgery, 査読)/米国眼科学会(AAO, American Academy of Ophthalmology)

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紫外線の影響

紫外線が健康に及ぼす影響とは?

皮膚への影響

サンバーンは、ひどい時には水ぶくれや発熱を伴います。
症状は紫外線を浴びて数時間してから起こることが多いので、日中大丈夫だからといって紫外線対策を怠らないように注意しましょう。

また、日光を浴びるだけで湿疹の症状がでることがあります。
光線過敏症(日光アレルギー)といいます。
原因はさまざまですが、特定の薬によって症状がでることがあるので、疑われる場合は、薬の副作用を確認してください。

また、長期的な影響として、肌の老化や皮膚がんが挙げられます。
紫外線による老化(光老化)は、適切な紫外線防御対策により低減させることができます。

皮膚の腫瘍には、良性の脂漏性角化症と、悪性の皮膚がんとあります。
皮膚がんには、初期のがんである日光角化症(にっこうかくかしょう)のほかに、有棘細胞がん(ゆうきょくさいぼうがん)、基底細胞がん(きていさいぼうがん)、メラノーマがあります。
日本人の皮膚がんは増加傾向にありますが、高齢化による増加と見られています。
(保健指導マニュアル2006より)

光線過敏症 (こうせんかびんしょう)

主にUV-Aによって引き起こされる。特定の化学物質の摂取し、紫外線を浴びることで、サンバーンの症状がでる。
薬で症状がでることがあるので、副作用に注意。

日光角化症 (にっこうかくかしょう)

初期のがん。紫外線の影響があるとされている。
赤みを帯びた皮膚の盛り上がりになる。進行すると痛みを感じることがある。

有棘細胞がん(ゆうきょくさいぼうがん)

初期のがん。紫外線の影響があるとされている。
赤みを帯びた皮膚の盛り上がりになる。進行すると痛みを感じることがある。

基底細胞がん(きていさいぼうがん)

日本人に最も多い皮膚がん。紫外線の影響があるとされている。
小さな黒いおできのようなもので、痛みを感じることはほとんどなく、進行も穏やか。

メラノーマ

ほくろと似ており、「ほくろのがん」として知られる。発症件数は少ないが、悪性度が高い。

目への影響

紫外線による眼への影響については、紫外線角膜炎(しがいせんかくまくえん)と翼状片(よくじょうへん)、白内障(はくないしょう)が挙げられます。

紫外線角膜炎(しがいせんかくまくえん)

目が紫外線を大量に浴びることで、角膜が炎症をおこすものです。
眼が痛い、涙が出る、結膜(白目)が充血するといった症状がでますが、2日以内に治ることがほとんどです。

翼状片(よくじょうへん)

白目の表面を覆っている半透明の膜である結膜が、黒目に三角形状に覆い被さってくる疾患です。
高齢者に多く、紫外線が多い地域で多くみられます。
症状が進むと乱視や視力低下につながり、外科手術が必要になることもあります。

白内障 (はくないしょう)

白内障(老人性白内障)は、眼のなかでレンズの役割を担っている水晶体が濁り、視力が低下する疾患です。
長年目が紫外線にさらされてきたことも一つの要因と考えられており、高齢化に伴って患者さんの数も増えています。

免疫機能への影響

紫外線は、免疫機能を低下させる働きもあります。

身体への異物・有物質の進入を知らせる働きのランゲルハンス細胞が紫外線によって傷つくことで、免疫機能に影響がでる場合があります。
たとえば、ヘルペスの再発などです。

過度に紫外線を浴びないように注意が必要です。

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